参考資料 『ゴーレム図鑑・Ⅱ』
お待たせしました。
一部のコアな読者さん待望の、『ゴーレム図鑑』第二弾です。
第一弾はこちら↓
https://ncode.syosetu.com/n0406dr/66/
ゴーレムの各性能は、SおよびA~Eで段階評価されています。
詳しい見方等は末尾の方に記載してあります。
【戦象ゴーレム】
機体色:オレンジ
等級:重ゴーレム
体高:5.9m
素体重量:5500~7900kg
装甲:A
パワー:A+
機動:E
索敵:D
精密動作:C
操作性:D
特殊兵装:なし
使用者:ジャンビラ・デル・デルボリア
機体名:エンディル
〈備考〉
パワーと器用さを両立させた、万能型の重ゴーレム。
多彩な立ち回りとバランスの取れた強さゆえに、試合形式など一対一のタイマン勝負に強い。
ただ、実際の戦場では最大速度の低さがネックになりがちで、より足が速く集団運用に向いた盾ゴーレムの台頭以降、軍隊での主戦力として用いられることはほとんどなくなった。
現在では主に工兵的な用途や、兵員輸送の際に使用されたりする。
なお、鎧部分に大量の持ち手を付けて戦闘時に自在に乗り回すのは、デルボリア一族のみの非常に特殊な運用方法である。
当然ながら、通常は生身の人間にそんな無茶な芸当はできない。
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【園丁ゴーレム】
機体色:モスグリーン
等級:軽ゴーレム
体高:1.4m
素体重量:推奨は70kg以下
パワー:E-
機動:E
索敵:E
精密動作:C-
操作性:E
特殊兵装:なし
使用者:セナキ・セイレン
機体名:ドェル
〈備考〉
家内での雑用などを目的として使役される、非戦闘用ゴーレムの一種。
軽量な素体と、非戦闘用ゴーレムとしては高めの精密動作性能を併せ持つ。ただし、それらと引き換えにパワーと素体強度が著しく低く、高負荷のかかる重労働に適していない。
このため労働力としての単純な経済的価値を考えた場合には、農作業用ゴーレムの方が所有の優先度がはるかに高い。結果、実際にこのタイプのゴーレムを所有するのは、かなりの富裕層に限られている。
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【隠密ゴーレム】
機体色:-
等級:軽ゴーレム
体高:約2m
素体重量:300kg前後
パワー:E
機動:B
索敵:C
精密動作:D
操作性:D
特殊兵装:表土索敵
使用者:雑貨屋のおばあちゃん
機体名:ベウナス
〈備考〉
雑貨屋のおばあちゃんが使役していたゴーレム。
主人公は農作業用ゴーレムだと勘違いしていた。
元々は敵地潜入した工作員などが相方として用いるためのゴーレムで、見た目は農作業用ゴーレムそのもの。だが、中身や性能はまるで別物である。
一応表土索敵も搭載されているが、簡易性能版のため、射程や精度は通常のゴーレムのそれよりも落ちる。
実はかなり珍しい機体で、その存在もあまりおおっぴらにはなっていない。
雑貨屋のおばあちゃんの家族も、使役権を承継する予定の孫以外はこの機体の真実を知らない。
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【帆柱ゴーレム】
機体色:-
等級:軽ゴーレム
体高:3.0m
素体重量:450kg前後
パワー:C
機動:C-
索敵:B
精密動作:C
操作性:B
特殊兵装:表土索敵
使用者:里の青年団の男性
機体名:-
〈備考〉
登場第79話。里の防衛戦に参加して、軟殻百足と交戦していたゴーレムの一体。
特徴的な頭部は、柱のような縦長の形をしている。
同クラスの重量をもつ一角ゴーレムがややピーキーな性能の機体であるのに対し、この帆柱ゴーレムは性能面での偏りが少ない。
大型の戦闘用軽ゴーレムとして、およそ平均的なスペックを持つ機体といえる。
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【鉞ゴーレム】
機体色:-
等級:軽ゴーレム
体高:1.9m
素体重量:230kg前後
パワー:C+
機動:C
索敵:D
精密動作:D
操作性:C
特殊兵装:なし
使用者:里の青年団の女性
機体名:-
〈備考〉
登場第79話。里の防衛戦に参加して、軟殻百足と交戦していたゴーレムの一体。
両腕の前腕部にはロマン武器、巨大な鉞が付いている。
鉞部分は素体ではなく硬魔岩製の外付けパーツだが、この鉞を装着した状態で百パーセントの運動性を発揮できる素体バランスになっている為、戦闘時はほぼ固定武装の扱いになる。こういった設計思想は軽ゴーレムというより、むしろ重ゴーレムのそれに近い。
武器が大鉞ということで、攻撃は大振りで一撃が重い。そのため爆発力があり、上手く型にはまると非常に強いのだが、逆に一旦敵に押され始めると、やられるまでが早い傾向がある。
防衛戦や持久戦には向いていない。
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【馬蹄ゴーレム】
機体色:土色
等級:軽ゴーレム
体高:約2.5m
素体重量:320kg前後
パワー:D
機動:A-
索敵:B
精密動作:D
操作性:C
特殊兵装:表土索敵
使用者:セス・アルベーレ
機体名:タウス(愛称:ジミー)
〈備考〉
背中に人間を乗せた状態での高速移動が可能なゴーレム。
騎手にかかる負荷が大きく長時間の移動には向かないものの、戦闘から斥候まで、その用途の幅は非常に広い。
通常なら騎乗のためには長期間の慣熟訓練が必要で、初回であっさりと乗りこなしてしまった主人公には、地味に恐るべき騎乗センスがある。
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【性能評価の見方について】
装甲:ゴーレムの防御力。重ゴーレムにのみ存在する評価項目です。
パワー:そのまんま、ゴーレムのパワーです。
機動:主にゴーレムのスピードですが、運動性能や移動性能も加味します。
索敵:各種センサー能力と、表土索敵の総合評価です。
精密動作:ゴーレムの器用さです。
操作性:ゴーレムの操作のしやすさです。
※ S評価は全ゴーレム中で最高水準を意味します。これは滅多に出ません。
※ 最低のE評価だと、入門用のゴーレムや、農作業用のゴーレムとさして変わらないという事になります。
※ 機体色に関しては、あくまで作中に登場した機体のものです。
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【ゴーレムの重さと、居住空間での取扱いについて】
図鑑の数値を実際に見てもらうと分かるのですが、聖堂ゴーレムや短槍ゴーレムのような細身の軽ゴーレムの素体重量というのは、ヘビー級レスラーや巨漢の力士の体重程度の範囲に収まっている場合が多いです。したがって、人間が行ける場所になら大抵問題なく連れていけます。
一緒にレストランや商店に入れたり、公共の馬車に乗れたりするのも、こういった事情があります。
一方で、一角ゴーレムのような大型の軽ゴーレムになってくると、サラブレッドに近い程度の重量があります。彼らは人の居住空間においては、馬に準ずるような扱いを受けることがあります。
例えばアセトゥの家などでも、土間の一部を改造してゴーレム専用のスペースにしていました。
これが重ゴーレムになってくると、重さも大きさも、もはやほとんどアフリカゾウや中大型トラックのような状態です。大抵の場合同居はちょっと不可能で、作中でジャンビラが彼のゴーレムについて言及していたように、専用の納屋などを用意してやることになります。
ゴーレムは同程度のパワーの機体同士での戦いなら、組打ちの展開になった場合、重い機体の方が圧倒的に有利です。他にもゴーレムが重いことには、戦闘上でいくつかの明確なメリットが存在します。
しかし、上で最初に述べたような「どこにでも連れていける」という理由から、特に都市部などで個人レベルで運用する際には、軽くてコンパクトな機体の方が好まれている傾向があります。
戦闘における多少の優位性より、むしろ常に手元に置いておけるメリットの方が、護身上の観点からより重視されているわけです。
これらは言うなれば、武士における刀と槍の関係性に近いでしょうか。
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おまけ
登場ゴーレム達の好感度
【アルパス】
種類:一角ゴーレム
あだ名:一本角
生成年代:約50年前
性格:真面目
現在の好感度:
■■■■■■■■□□(80:親しい友人)
主人公に対する評価:
やさしい人。からだをふいてくれる。
【エンディル】
種類:戦象ゴーレム
あだ名:オレンジ象
生成年代:300年以上前
性格:大胆
現在の好感度:
■■■■■■□□□□(65:好意的)
主人公に対する評価:
最近よく足元でご主人とじゃれている人。
小さな子供みたいに死角から急に近寄ってくることがあるので、うっかりすると踏みそうでこわい。
【アラド&セウド】
種類:短槍ゴーレム
あだ名:-
生成年代:約15年前
性格:アラドはせっかち・セウドは慎重
現在の好感度:
□□|(-20:トラウマ)
主人公に対する評価:
うしろにいる、しろいやつ、やばい。
【デバス】
種類:土の戦士
あだ名:‐
生成年代:不明
性格:思慮深く温厚
現在の好感度:
■■■■■■■■■□(95:陥落寸前)
主人公に対する評価:
誰に言われるでもなく、里の老人達のために毎日黙々と薪割りを続ける好青年。
凶悪なゴレタルゥを完璧に御している超人。
自らの力に溺れない心根の優しい人物だが、その優しさと甘さがいつか彼自身の命取りにならないか、とても心配。
ゴレタルゥには少々気の毒だが、セイレン家のお嬢さんあたりとくっつけて家庭を持たせ、一生この里に縛り付けておくのが本人の為なのではないかと内心思っている。
【ジミー】
種類:馬蹄ゴーレム
本名:タウス
生成年代:約20年前
性格:やや繊細
現在の好感度:
■■■■■■■■■■(100:攻略済)
主人公に対する評価:
ゆうしゃ。すごい人。みんなにあだな、つけてくれる。




