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[第68話] 夜鳴きそば屋

 どうも最近、ムラムラする・・と、馬宿うまやど景太は思った。夜になると、なぜか腹が減って寝られないのだ。退職してから、この傾向が強まったように馬宿には思えていた。初めのうちは即席のカップ麺でなんとかしのいだものの、人間とはどうも欲深よくぶかに出来ているようで、馬宿は次第に内容をグレードアップしていかざるを得なくなっていった。本能的な欲望の叫びに勝てなかったのである。即席のカップ麺だったものが生麺カップとなり、やがてはみずから、袋入り麺をスーパーで買い、それを調理するまでになっていった。

「よし! まあまあだ…」

 出来上ると、馬宿は味見して、満足げにそう言った。当然、そのあとは食した。食べ終えてすぐ、眠気が馬宿を襲った。馬宿はこれで眠れる…と、胸をでおろし、眠りについた。だがそのパターンもそう長くは続かなかった。馬宿が、さてどうしたものか…と思いあぐねていた深夜、遠くで夜鳴きそば屋が吹くチャルメラの音がした。馬宿の足は瞬間、無意識に動いていた。言うまでもなく、外の夜鳴きそば屋をめざして、である。

「毎度! また、ご贔屓ひいきに!」

 勘定を済ませ店を出ると、暖簾のれん越しに屋台のあるじの声がした。家にもどったとき、眠気がにわかに馬宿を襲った。馬宿はこれで眠れる…と、胸をでおろし、眠りについた。だがそのパターンもそう長くは続かなかった。ついに馬宿は夜鳴きそば屋を開業することにした。


                    THE END

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