表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/100

[第60話] 異次元ポケット

 道岡 田舎いなかは異次元を信じる風変わりな学者として、大学や世間で知られた男だった。道岡は大学から、いや正確には世間一般からも異端視されていた。というのも、彼の理論はどう考えても今の現在科学では説明できない理論だったのである。彼は持論を曲げなかった。そのためか、UFOの飛来を、さも現実的に語るマニアチックな人々と同列視された。

 ここは、牧野家の茶の間である。

『ほら! 見えるでしょ! この斜め横にある異次元ポケットが…』

 テレビ画面から流れる道岡の映像と音声を見ながら、小学1年の弘輝ひろきは、ははは…と笑った。

「パパ、この人、○ラえもんの作者?」

「いや、弘坊、そうじゃないんだ…」

 父親の弘明ひろあきは説明に困った。この人は変な学者なんだ・・とも我が子に言いにくい。事実、よくこんな男が教授になれたもんだ・・との風評ふうひょうが流れていた。いつの間にかちまたでポケット学者という道岡の別名が付けられていた。

「今日は天気がいいから、外へ出よう!」

 説明に困った弘明はテレビを消した。

 ここは、数分前のテレビスタジオである。道岡がゲストとして座っていた。カメラは左側に座るMCの男性アナウンサー1名と女性タレント1名、それに右側に座る道岡をワイドに映し出していた。

「では、この異次元ポケットのとびらを開けてみましょう…。ほう、牧野さんのお宅のようですね。あっ! 今、このテレビ画面が映ってます。近づいてみましょう。おお! お嬢ちゃんがテレビをご覧になってますねっ!」

 道岡の異次元ポケットは惜しいが、少しズレていた。


                    THE END

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ