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[第56話] アレルギー

 外には夏の暑い日射しがあった。そんな中、蒲畑かばはたたくみは、ついうっかりし、風邪をひいてしまった。力仕事をしたまではよかったのだが、厚着のまま最後までやり続け、汗びっしょりになった。まあそれでも、そこまでは、よくあることで、まだよかった。問題はそのあとの処理である。いつもなら着替えて身体をくかシャワーを浴びるのだが、急用ができ、時間に追われたから、つい着がえを忘れてしまった。そのうち体熱で乾くだろう…と考えたのが甘かった。結果、蒲畑は風邪をひいてしまったのである。

 次の朝、フラつく身体で病院へ行き、医者に点滴注射を受けた蒲畑は、診断を終えると処方された薬をもらいに薬局へ向かった。

「アレルギーとか、ありますか?」

「えっ? いや、別に…」

 薬剤師に唐突とうとつかれ、蒲畑は思わず、そう返していた。言ったとおり、蒲畑に薬アレルギーはなかった。ただ、薬アレルギーはない蒲畑には、ある種のアレルギーがあった。

 薬をもらい、帰宅すると、その日は養生しておとなしくベッドで寝ることにした。とはいえ、暑い夏である。クーラ-をつけないと、とても眠れたものではない。実を言えば、蒲畑はクーラーアレルギーだったのである。クーラーのスイッチを入れて眠っていると、当然ながら身体中に蕁麻疹じんましんが噴き出てきた。これはいかん! と蒲畑はスイッチを切った。しばらくすると蕁麻疹は鳴りをひそめたが、今度は身体が熱くなり、汗が噴き出てきた。薬効で熱は下がってはいたが、汗びっしょりになった蒲畑は、ベッドを出ると身体を水で拭いた。気持はよかったが、悪くしたもので、また熱が出てきた。薬を飲み、蒲畑はまたベッドへ入った。当然、身体が熱く眠れず、団扇うちわあおいだ。このくり返しが何度か続き、眠れぬ夜になった。蒲畑は腹が空いていることに、ようやく気づいてゾッ! とした。 


                    THE END

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