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[第23話] お天気係

 ここは天界である。朝からワイワイとにぎやかにざわついているのは、天界の神さまの子供達だった。

「はいはい! 皆さん、お静かに…。あなた方はこれから天界を背負って立つ神さまの卵なんですから、出来の悪い人間の真似をしてはいけませんよ。いつも、楚々(そそ)として冷静であることにつとめなさい」

「はぁ~~~いっ!!」

 元気のある大きな返事が雲の建物内に響いた。建物は周囲すべてが雲の壁で出来ていて、ところどころにいた窓からは下界の様子を望むことが出来た。

「では、さっそくですが、新しいお天気係を決めることに致しましょう」

 神さまが子供達に言った。実は、数年前からお天気係が病気で雲隠れしていたのである。神さまの世界の数日は下界の数年に当たる。感覚が、まったく異なるため、ここ数年、下界では季節外れの天変地異により被害が続出していた。神々は、このままでは捨て置けぬと深く憂慮ゆうりょされ、教育係の神さまに指示されたのだった。天気係は古来より神さまの子供達にまかされていたから、勉強前に決める話が教育係の神さまから出たのだった。決定はすぐ、なされた。それも全部の意思によって、である。人間のような6割程度の投票者により決定されるといった無意味なことは神さまの世界ではなかった。

「では、今日からお天気係をやります!」

 新しいお天気係はみんなの前にスゥ~っと進み出て、軽く挨拶をした。

 その瞬間から、下界のお天気は、ほぼ平年並みへともどされた。ほぼ、というのは、不馴れによる不手際のためである。

 余談ながら、病気で雲隠れしていたお天気係が復帰してからのお天気は、完璧かんぺきに修復されたということである。めでたし、めでたし…。


                   THE END

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