初恋ショコラ企画プレプレゼン中
トムトムさんと春隣豆吉さんの共同企画「皆で初恋ショコラ」作品第五弾。
とあるコンビニ大手の企画商品の初恋ショコラ。
さてはて社員達にも初恋ショコラの御利益はあるのか?
「色々な日がありますが、恵方巻とか渋いのが続いたので、今回は初恋の日ってのに注目してみました!」
ジャーン!!
「ふむ……」
「部長、反応薄いですね」(だから奥さんに逃げ……)←睨まれたので黙った
「さっさと続けろ」
「こう、何ていいますか、口が肥えてるOLさんにも買ってもらえそうなスイーツですよね」
「ふむ……」
「私個人としては、チーズケーキかショコラケーキのとっちかが良いと思うんですが」
「ふむ……」
「どちらも捨てがたいですよね」
「ふむ……」
「ふむばっかりでは分かりませんが続けますね」
「ふむ……」
「……それでですね、ケーキが決まってないのにCMのフレーズだけか浮かんじゃったんですよ。初めて部長に企画を任されたこともあるので、使ってもらえると嬉しいんですが」
「言ってみろ」
「ケーキと私のキス、どっちがすき? です」 ←ちょっと得意げ
「……」
「部長、なんで顔赤いんですか?」
「どうよ? 本社に提出前のプレゼンチェックはどうなってる?」
「なんか微妙な空気が部屋から洩れてくるのは何故だ?」
「今年の新人ちゃんはなかなか凄いぞ、鬼部長のオーラに全く動じてない、素晴らしい」
「あ、部長が出てきた。散るのだ皆の衆」 ワラワラワラと散り、再び集結
「……部長、顔が赤かったぞ?」
「怒っているのか? あれは怒っているのか?」
「……新人ちゃんは泣いてないぞ?」
「部長が逃げ出したのか?」
「何が起きた?」 興味津々 一人が偵察に出動 直ぐに引き返してくる
「皆の衆、暫くあそこのトイレは使用禁止だ。中から何やら呻き声が聞こえてくる」
「呪詛か? 呪詛なのか?」
「新人ちゃんは陰陽師なのか?」
「で、プレゼンはどうなるの?」
「お、新人ちゃんがガッツポーズをしているぞ」
「と言うことは本社に提出か」
「素晴らしい、これも陰陽師の力か」
「初恋と陰陽師って全然関係なくね?」