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櫻華の桜  作者: shio
終章 天ノ桜
133/138


 ――妙月櫻華という少女はどういう人間か。


 秘密という秘密はない。人間でいえば、普通の人間だった。特別な家柄でもなければ、特別な能力もない。防人にも縁がなく、防人に類する関係もない。一般の家庭の娘。

 ただ一つ、気になることといえば――家庭の環境の事だろう。裕福な家ではなく、親にも問題があったようだ。

 散華の子、妙月櫻華を我が家へ譲り受けたいと願いに行った時のことを思い出す――正直にいえば、あまり考えたくはないのだが。

 話しをした時、驚きはあったものの櫻華の親は躊躇もなく承諾した。親との情は薄かったのだろう……金で動いたとは櫻華の為に考えたくはない。

 そんな家庭だからだろうか。いや、一因があることは明らかだが、櫻華自身も情が少ない子となった。感情を表に出すことはほぼない。しかし、接してみて分かったことだが、この少女は無口ではなかった。

 必要なこと以外は話すことはないが、きちんと自分の想いは口にする。ただし、接すれば応ずるが、それは真正面から接した時のみのことだ。正面から向き合っていなければ……からかわれているだけの場合は口を開くことはない。無口と見られていたのはそのせいだろう。


 真っ直ぐな少女――真っ直ぐ過ぎる少女。この時代では珍しく、異人と見られてもしょうがない娘。

 妙月櫻華。

 何がそうさせたかは分からないが、この少女は散華を選び戦いの場を望んだ。

 ただただ真っ直ぐに散るために――


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