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母は薬物の販売者

父はネット詐欺者

そんな2人から俺たちは生まれた


そして捨てられた


そんなこと考えただけでいやになる

薬物?ネット詐欺?なんなんだよ




「浩太。そろそろ起きなさい」

ばあちゃんの優しい声

「わかったよ。もう大丈夫二度寝なんてしないよ。だから美咲おこしてきないよ」

朝のまぶしい光、カーテンから流れてくる気持ちいい風、の優しい声で浩太は4月7日の始業式の朝目を覚ました。

今日で俺は高校2年、妹の美咲は高校1年になる

時計をながめると朝の6時30分。

浩太はベッドから降りて、んー っと体を伸ばして、今日からまた着ていくズボンの丈をのばした学校の制服に着替え、気合十分に制服のネクタイをしめた。


「浩太ー!!」

ばあちゃんが下の部屋から叫んでいる

「起きてるよー!今から下いくー!」

浩太は学校のカバンを持ち下の階に勢いよく降り、カバンを玄関におき、朝ごはんがならんでいる机に座った

「うわ…俺より先に美咲が朝ごはん食べてる」

ふだん遅刻ぎりぎりの美咲が早起きの浩太より早起きして朝ごはんを食べていたことに浩太はビックリした

「別にいいでしょ!今日から高校1年生だよ??りっぱな大人だもの」

「大人?美咲が大人になっときはもう地球はないだろうな」

「なにそれ!」

あさの会話はいつもこんなかんじにどうでもいい話

楽しく毎日すごしている

「それじゃ…お兄ちゃんお先にー♪」

美咲はしっかり気分は高校生になり、誰よりもはやく家をでていった

「それじゃ…そろそろ俺も行くかな」

普段よりも10分早く浩太ははやくでることにした。美咲があそこまで張り切ると自分もすこし学校が楽しみになってきたのだ。最後に食パンのみみを口につっこみ浩太は玄関へといった

「いってらっしゃーい」

ばあちゃんの声が聞こえた。ばあちゃんには本当に普段から感謝しっぱなしだ

母と父から捨てられた俺たちをこんなにかわいがってくれる

まだ部活でバイトはできないが引退したら沢山はたらいてばあちゃんに、なにかプレゼントでもかってあげよう と浩太は考えていた…


玄関の靴箱から靴をとりだし、鏡で髪型をととのえて、玄関をでようとしたが

そこで

浩太は一枚の写真に目をうわばれた。いつもおいてある写真だがこの日は体が自然にたちどまってしまったのだ

それはゆういつの家族写真。浩太が3歳美咲が2歳のときの家族でピクニックに行ったときの写真だ。

綺麗な草むらの上の真ん中で浩太が両手でピースサインをして笑っている。そして浩太の右側で母が美咲の手を持ち抱きながら笑っている。左側では父が浩太の頭を力強くなでながら笑っている

もう、二度とあえないんだろうな

浩太はそんなことが頭をよぎった

「浩太?!なにやっているの?!もう8時よ??」

「うそ!!やばい…いってきまーす!!」


浩太はいろいろ考えている間に時間がすぎてることにまったくきずかなかった

そしていきおいよくドアを飛び出し、自転車を置き場へ走った

いまさら何考えてんだ俺

っけして会いたいとも思っていない

それにもうあれから10年以上たっているんだ

俺はもう大人になってんだ、今さら会ったって向こうがわかるはずがない

美咲をあんだけ泣かしときながらいまさらあらわれるはずもない

そんなことを浩太はかんがえながら庭においてある自転車の鍵をあけ

いそいで、学校に向かった


「浩太はもう行ったのか?」

和室で寝ていた祖父が目をさましたらしくドアをゆっくりあけでできた

「今でていきましたよ」

ばあちゃんは床に座りお茶を飲みひといきついたところで言った







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