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神の薬を手に入れろ

烈火…男

竜、蛇…男

風花…女

ヤコウ、医者…男

ナレーション…不問


N「戦いの後竜とヤコウは倒れ眠りについていた、それから2日が経過した」


烈火「ああ…王女ちゃんのとこ戻んのか…わかった、ありがとな賀集、後はこっちでなんとかする、心配すんな」


N「そう言って賀集を見送った後病室に戻る」


烈火「頼むぜ、早く起きてくれよ、竜」

風花「兄貴ぃ!!」

烈火「風花!?」


N「病室に飛び込んできたのは山吹色の短い髪の少し眼元が鋭いハツラツな少女だった」


烈火「お、お前どうしてここに?」

風花「どうしても何も!竜さんがヤバイって!入院してるって」

烈火「誰から聞いた?」

風花「賀集さん」

烈火「…ははん、きっと…あのおばさんがそうやるように言ったなぁ…にゃろう」

風花「で、兄貴、竜さんはどうヤバイのよ?」

烈火「ああ、隣のベッドの奴居るだろ」

風花「あ、うん、んでこの少年がどしたん」

烈火「そいつはヤコウ・スカーレット」

風花「ふむふむ、ん?それって緋色の死神の?」

烈火「正解」

風花「え?ガキやん」

烈火「お前が言うな」

風花「うい」

烈火「まぁ、かくかくしかじかで…」


N「烈火はカイトのこと、ヤコウのこと、そして何が起きたのか全て話した」


風花「ふむ、そーいうこと…よし、コイツ殺ろう…断罪大…」


烈火「待て待て待て待て待て!何しようとしてんだ」

風花「いやいやいや竜さんをこんな目に合わせたんでしょ?そんでコイツがガレンなんて悪魔に乗っ取られてこーんなことなったんでしょ?そりゃ殺すよね、よし、だんざ」

烈火「待て待て待て待て待て!!」

風花「なんで止めんのさ!私の断罪大祭で!」

烈火「やめろ!」

風花「だってだって…」

烈火「拗ねんな!」

竜「ぅう…」

烈火「竜!」

竜「……ここは」

烈火「病院だ、よかった…」

風花「竜さん!ご無事で!」

竜「風花…?どうしてここに」

風花「そりゃぁかくかくしかじかさんかくで竜さんがヤバイとなれば飛んできますよ、無事でよかったです、んでヤコウでしたっけ?ぶち殺していいすか?」

烈火「だからやめろ!」

竜「やめといてやれ、そいつは悪くない」

風花「…そう言うなら…」

医者「失礼します」

烈火「あ、はい」

医者「竜さん、目覚めたんですね」

竜「ああ、おかげさまで」

医者「よかった、素晴らしい回復力ですよ、時期に退院できるでしょう」

竜「ああ、ありがとう」

医者「ですが、そちらの少年は魔力欠乏症に陥っていて施しようがない、数日しか持たんだろう…もし今あの薬があれば…」

烈火「あの薬?」

竜「エリクシール、なんでも治す神の薬と言われてた万能薬」

医者「はい、100年は作られてない幻の薬です」

竜「なぜ作られなくなったんだ?」

医者「エリクシールを作る為の材料ができなくなってしまったからです、材料となる花があります、それが100年前のある日から手に入らなくなったんです、花も何も種すらも全て、人の手にあったものは死んだんです」

竜「人の手にあった?」

医者「そうです、その薬の花が咲く山があるんです、人の手がつかなくなった」

烈火「取りに行けばいいじゃねーか」

医者「つかなくなったは違いましたね、つけられなくなった、化物が出るようになり、行くと喰われてしまう、だから行けないんです」

風花「んー、あのさぁー魔力欠乏症って誰かからの魔力供給で治るんじゃないの?」

医者「ええ、他者からの輸血のように魔力を与えることはある程度魔力が似通ってれば可能です、大抵の方は当院にある魔力のストックで治療可能なんです、けど彼のは見たことがないタイプでして、おそらく血族の方でない限りは魔力の供給での治療は不可能です、なので彼を助けるのは幻を捕らえるようなことなんです、神の薬エリクシールを精製するしか助けられません…」

竜「その材料の花はどこにある、烈火、風花…頼めるか?お前達に任せてしまって悪いが」

烈火「ああ、問題ねぇ、さっさと取って帰ってくるぜ!なぁ風花」

風花「うーん、そいつのことはわかんないけど2人がが言うんだからやってあげる!」

竜「ありがとな」

医者「これが花の写真です、虹の翅花」

烈火「オッケー!」

医者「山への地図です、お願いします…もうそこにしかないんです…先程も言いましたが魔力欠乏症は失った魔力取り戻せないと数日で死に至ります、おそらく後1日あるかないか……今の私は無力だ…だが君達を頼り救う可能性が生まれると言うのなら!私は医者としてこの子を救いたい」

烈火「任せろ!よしいくぞ!」


N「ヤコウの魔力欠乏症を治す為、エリクシールの材料、虹の翅花を探しに医者から教えられた場所へやってきた烈火と風花」


烈火「着いたな、ここがサビク山…この頂上にあるんだな」

風花「らしいね、ここはかつてアスクレピオスが天に登った時飛び立った場所なんだってさ、その翅が地上に残り花を咲かせあらゆる病を治す万能薬のもとになるだってさ」

烈火「お伽話でもなんでもいいさ、薬の花があればよ」

風花「だけど山にとんでもない化け物蛇がが出るから誰も薬を取りに行けないんだってさ」

烈火「なるほどね、まぁぶっ飛ばして花積んで速攻で帰るぞ!」

風花「あいあいさー!」


N「烈火と風花は軽快に登っていく、山の中腹まで登ったところで異変に気づく」


烈火「なんだ?」

風花「睨んでる?」

烈火「そこか!」


N「烈火は石を拾い投げた、すると巨大な蛇が目の前に現れた」


蛇「フシュー」

烈火「で、でけぇ」


N「蛇は全身を鞭のようにしならせ烈火に襲い掛かる」


烈火「おっと!危ねえな!風花サポ!」

風花「あいさー!喰らえっ!デカブツ!」


蛇「ギギャアアア!!」


烈火「ふっ!はっ!」

蛇「シャー!」

烈火「これでも喰らえ!バーンブレイブ、魔力解放!フィストオン!燃え上がれ炎!ブン殴る!バーンストライク!!」

風花「おまけにこれもどう?風祭弓!断罪大祭暴れ風!」

蛇「ギギャアアア!!」


N「蛇は咆哮と共に倒れ、砂が舞い煙となり姿を隠す、立ち上がる砂が落ち着くと蛇は…」


烈火「どんなもんだ」

風花「一丁上がり!」

烈火「あ?傷が回復してく…?」

蛇「何故だ」

烈火「あん?」

風花「なんか聞こえる…」

蛇「何故だ人間…何故、我を攻撃する」

烈火「しゃ」

風花「しゃ」

烈火「喋ったぁ!?」

蛇「如何にも、我は人の言葉を理解でき使うことができる、何故だ人間、何故其方らは我を見るなり攻撃をする」

烈火「い、いや…」

蛇「我が何をした」

風花「そりゃ山に入ってきたものを喰らったり…?」

蛇「我はそのような事はせぬ、我の主はそのような事は好きでは無いからな、命を救うのが好きな方だった」

烈火「じゃあなんでそんな噂が」

蛇「確かに我は人の死をこの山で見てきた、この森に住む飢えた獣によって人を襲い喰らった者もいた、其奴らを追い払った、それを偶々他の人間が見ていたのだろう」

風花「なるほど」

烈火「えっと!攻撃したのは悪かった!俺たちはただ、この山の頂上にある花を取りに来ただけなんだ」

蛇「それはさせぬ、あの方の咲かせた花は私が護るのだ、それが唯一残された繋がりだ…我は連れて行ってもらえなかったのだ、あの方は天に登り今もきっと見守ってくれている」

風花「天に登り…まさかアスクレピオス?」

蛇「如何にも、我はアスクレピオス様に育てられ、この山で別れた、小さかった私は連れて行ってもらえなんだ…できることなら一緒に行きたかった」

烈火「そっか…」

蛇「わかってくれれば良い、では悪いがこの山から立ち去ってくれ」

烈火「いんや、それはできねぇ」

蛇「何故だ」

烈火「トモダチを救う為」

蛇「友…?」

風花「あー、えと兄貴のトモダチなの?あれ?」

烈火「トモダチだろ」

風花「う、うん、あー、えー友達が魔力欠乏症になって命の危機なんだ、だからこの山の頂上にある虹の翅花を持って帰って薬にしないといけないんだ」

烈火「俺はトモダチを助けたい!その薬があるってんならどこだって行く!あとよ医者の先生もよ、この子を救いたいって今時珍しいんだよ、なら俺はそんな先生の救うってのも手伝ってやりてぇんだ!難しいことわかんねえけどよ!」

蛇「ふ、ふはは…ふはははははは…小僧、乗れ」

烈火「お前…おう!」

風花「あ、待ってよ兄貴ィ!」


N「蛇の頭に乗りあっという間に山頂へと着いた、そこには一面が虹色で輝く花畑が広がっていた」


風花「…綺麗」

烈火「すげぇ」

蛇「ここが虹の翅花の咲く場所だ、一つ持ってくといい」

烈火「いいのか?」

蛇「構わん、久しぶりだ、其方のような面白い者と出会えたのは、実に何年ぶりだ、数百年…いや…千年となろうか…ふむ、そういえば少し似ている気もするな…ふははは、今日は良き日だ…」

烈火「あん?訳わかんねー、まぁなんでもいいけどよ、ありがとな」

風花「んじゃ早速」

蛇「待て」

烈火「なんだ?まだなんかあんのか?」

蛇「積むのではなく、まだ花を咲かせてない苗を持っていくといい、その花は人の手に渡っても救いたいという心がある限り枯れぬ、あの方の心を、意志を分かち合える者ならきっと花を咲かせ種を残し、また新たな花を咲かせるだろう、さぁ麓まで送ろう、再び私に乗れ」


N「蛇は二人を乗せると一瞬で麓まで送り届けた、そして蛇は別れを告げ、山の中へと消えていった」


烈火「ありがとなー!!よぉし病院へ急ぐぞ!」

風花「あいさー!」


N「病院へ戻り、すぐさま虹の翅花を医者へと渡す、エリクシールは1時間ほどで完成しヤコウに投与された」


ヤコウ「…ん…」

烈火「お…」

ヤコウ「ん…あ、あれ…僕…」

竜「よぅ、お目覚めか?」

ヤコウ「あ、貴方達は…」

竜「影鉄竜」

烈火「俺は烈火!炎丈烈火だ!俺と竜でチーム、トワイライト!」

風花「え?名乗ってなかったの?それでトモダチって言ってたの?」

烈火「え?だって一緒に戦ったらダチだろもう!」

風花「ぷはっ!相変わらずー」

烈火「悪ィか?」

風花「悪くなーい、流ッ石ァ!」

ヤコウ「ぷっ…あはっ、ははははは」

烈火「おいヤコウ!笑うな!うらぁー」

風花「そうだそうだー!うらぁー!」

ヤコウ「痛い、痛いです…へへへ」

竜「やれやれ…だな」


烈火「ふぃー今回もなんとかなったもんだ!竜もヤコウも無事で良かったぜ!さてさて、お次は?竜が変なんだ!耳に声が聞こえてくるらしい、幻聴か?そんで竜が聞いた声に導かれ着いたのは不思議な洞窟だった、導く声の正体とは!次回【古代の呼び声】見逃すなよ!また会おうぜ、」

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