バケモノと煙
N「地下に辿り着いた真戦組、丁度ブルッタアルマの食事の時間だった」
リリー「うっ…酷い!」
烈火「許せねぇ」
ルシア「烈火さん?」
竜「あ、おい!」
N「思わず飛び出した烈火、慌てて追う3人」
ブルッタアルマ「がぁああ、もぐもぐ…うまぁあい!!」
烈火「おい!お前!」
ブルッタアルマ「もぐもぐ」
烈火「やめろ!」
ブルッタアルマ「もぐもぐ」
烈火「こ、こいつ…無視すんじゃねえ!!」
ブルッタアルマ「ぐぇっ!やったなぁ…」
烈火「おっと」
竜「烈火!また勝手に」
ルシア「やれやれ」
リリー「どうするんですか?」
ブルッタアルマ「お前らも食ってやるぅう!!」
烈火「そりゃやるっきゃねーだろ!」
竜「だな、リリー!無事な子供達を避難させろ」
リリー「はい!みんなここから逃げて!!」
竜「ルシア!騒ぎを起こしゃすぐ気づかれる、対処を頼む」
ルシア「ご安心を、ここら一体のカメラはハッキングして別の映像流してますよ」
竜「ふっ…流石だな、仕事が早い、なら手伝え!」
ルシア「あいよ、旦那」
ブルッタアルマ「がぁあああ!!」
ルシア「はぁっ!」
ブルッタアルマ「ぐぅう!!イダィいい」
烈火「おらっ!」
竜「ふんっ!!」
ブルッタアルマ「ぎやぁあ!!」
烈火「あれ?コイツ…」
ルシア「え、ええ」
竜「弱いな」
烈火「一気に決めるか」
竜「だな」
烈火&竜
「闇炎双波!!」
ブルッタアルマ「ぐぎゃぁあああ!!」
烈火「ふぅ」
竜「あっという間だったな」
ルシア「ですね」
リリー「まだです!皆さん、よく見てください!」
烈火「あん?」
N「バラバラになったオートマトンの破片が集まっていき再生を始める」
烈火「なっ!?マジかよ」
竜「流石バケモノってか」
ルシア「この力…まさか…」
烈火「なんか知ってるのか?」
ルシア「魔の力…コイツは倒せない、魔を封じる力が無ければ」
烈火「んなもんわかんねーよ!こんな雑魚なのに倒せねーとかもどかしいなぁ!くそ!!」
ルシア「とにかく動きを封じます!はぁっ!」
烈火「ナイス!」
竜「さて、どうする?」
烈火「わかんね!」
ルシア「はぁ…今のままじゃ気休め程度にしか…なんとかしなきゃ」
キイク「おやおや…酷いことをする…はぁ、またアンタらかい」
N「着流しに白髪を後ろで束ねた男が紫煙を燻らせながら現れる」
烈火「あ?誰だアンタ?」
キイク「??………ふむ…私はキイク・フラチノ…その子の親だよ」
竜「親?」
キイク「ああ、そうだ…そんな姿に成り果てたが、私の子だ…虐めないでやってくれ、これ以上やると言うなら私が相手をしようじゃないか」
N「そう言って、構えを取るキイク…空気が変わる…」
リリー「きゃあ!」
竜「…」
ルシア「なんだ…このプレッシャーは?」
烈火「アンタ…やべぇな」
キイク「そう思うならやめておけ、私は戦いたくないんだ」
烈火「残念だったな、俺たちは」
竜「売られた喧嘩は買う主義だ」
キイク「そうか、残念だ、煙操…開始」
竜「来るぞ、気を付けろ」
ルシア「了解」
リリー「サポートします!」
烈火「来い!」
キイク「戦煙…ふっ!」
烈火「ぐぅ!重ぇ…何だコイツ…」
竜「はぁあ!!」
キイク「安い攻撃だ…護煙」
竜「!?煙の盾だと…」
キイク「続いて弾丸の煙…銃煙…貫け」
竜「ぐぁあ!!」
リリー「シークさん!回復します!」
キイク「まぁだだよ…伍獣煙…煙の獅子達よ!捉えよ!」
リリー「きゃあ!」
烈火「リリー!」
ルシア「ならこれは…どう…なっ!?」
キイク「飛躍煙…遅いぞ、小僧…はぁ!」
ルシア「ぐぁあ!!」
烈火「クソ!」
キイク「頼むから邪魔しないでくれ、息子の為に」
烈火「何が息子だ!あんなバケモンになってんだぞ!それでもアンタ」
キイク「息子さ、私の愛してやまない息子さ…」
烈火「…」
キイク「もう終わってくれ…煙操術、浮雲」
烈火「くっ!」
キイク「煙操術、絶空、奪」
烈火「ぐぁあああああ!!!」
リリー「烈火さん!!!」
N「キイクに圧倒される4人」
リリー「どうして…どうしてこんなことするんですか」
キイク「救う為さ、息子を…マシンダムはそれを叶えてくれる、その為に万の命を喰らわせなきゃいけない」
リリー「それが未来ある子供の命を奪ってでもですか!?」
キイク「そうだ」
リリー「息子さんの為なら他の子はどうでもいいと!?」
キイク「そうだ」
リリー「それで救えたとして息子さんは喜ぶと思ってるのですか!?」
キイク「わからない…だが私にはそれしかない…息子が…ライガさえ…生きてさえくれれば…いい」
烈火「…とんだ馬鹿…野郎だな…がはっ」
竜「…全くだ」
ルシア「同…感です」
リリー「皆さん」
キイク「まだ立てるとは…そこの赤いのは私の絶空を喰らったというのに」
烈火「立たなきゃいけねぇ時があんだよ」
竜「男には、だろ」
烈火「大正解!竜ちゃんにはなまるあげる!なぁアンタ!どうして、そんなこと信じる!この国がそんなこと本当にしてくれると思うのか!?マシンダムがどういう国かアンタもわかってるはずだ!」
キイク「…だが私にはそれしか」
竜「どうして足掻かなかった、何故、他の道を探さない」
キイク「探したさ!だがそれしか他に!」
竜「諦めなければまだあるはずだ」
キイク「……」
竜「俺達が探してやる、俺達、真戦組が一緒にお前の息子を助ける方法考えてやる!気付いてるはずだ…お前は!間違ってることに…」
キイク「……アンタ…」
N「ピキピキと音が鳴り轟音が鳴り響いた、ブルッタアルマを止めてた氷が砕けたのだ」
ブルッタアルマ「うがああああ!!づめだいいあ!!おながへっだぁああ!!!あーん!!」
烈火「なっ!?」
竜「そんなの無しだろ」
N「ブルッタアルマは大きな口を開け、キイクを丸呑みにした」
烈火N
「おいおいおい!キイクがブルッタアルマに食われちまった!いい感じだったのに!どーすんだ?どーするもなにもやるしかねぇ!先ずキイク助けて、そっからまた考える、とりあえずブルッタアルマ!覚悟しな!次回、トワイライト・ブレイブ最終話【夢の煙は空へ昇り】見逃すな!また会おうぜ、」