北極基地の不思議な話(200文字小説)
不思議な話です。
クラスメイトが声を潜めて話す。
「北極にある廃棄された基地で起きたことらしいんだが」
こいつはいつも新しい怪談話や怪奇現象のネタを持ってきてくれる。
「夏のある夜に、誰もいない廃基地に光がな、暗闇の中でぼぉ……っと明るくなっているんだとか」
「不思議だな」
「だろ? 誰もいないはず……」
「いや、そこじゃない」
俺は咳払いをひとつする。
「北極の夏は白夜だ。夜になっても日は沈まないのに暗闇の中っていうのが不思議だ」
不思議な話です。
クラスメイトが声を潜めて話す。
「北極にある廃棄された基地で起きたことらしいんだが」
こいつはいつも新しい怪談話や怪奇現象のネタを持ってきてくれる。
「夏のある夜に、誰もいない廃基地に光がな、暗闇の中でぼぉ……っと明るくなっているんだとか」
「不思議だな」
「だろ? 誰もいないはず……」
「いや、そこじゃない」
俺は咳払いをひとつする。
「北極の夏は白夜だ。夜になっても日は沈まないのに暗闇の中っていうのが不思議だ」
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