第49話 《目覚めの朝》
電気信号、脳内の崩壊、記おくノハ…
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脳に情報が入ってくる。それは「セカイ」であり「イロ」であり景色である。
「(なんか長い長い夢を見た気がする。)」
俺は慣れ親しんだ四角の箱…自分の部屋を見渡す。相変わらず面白味の欠片もない部屋。一人暮らしには十分な広さで必要最低限の家具。
半分寝ている状態で朝の支度を済ませ部屋をでる。
ここは集合住宅なので廊下から人の声が聞こえてくる。
服を整えてドアを開けると丁度目の前を通過する漢立ち止まった。
「ヨォ!カイン!!」
無駄にでかい声で名前を呼ばれる。相手の目線に合わせるべく視線をあげ、対応する。
「おはよー、」
俺に挨拶してきたのは…そう、クリス。何かと俺に気を遣ってくれてるいい奴だ。
「そういえばカイン隊長が呼んでいたぞ〜」
クリスが伝言を伝えるとそそくさとどっか行ってしまった。多分これからランニングだろうか?
俺は朝食を食べる前に上司の所に足を運ぶ。俺はここに来てまだ日が浅いので内部構造がまだ定着していない。
内部を彷徨いながらやっとの思いである部屋に辿り着いた。重厚な扉を開けると、一人の女性が椅子に座っていた。
「やっときた、カイン君。」
少し頬を膨らましてこちらを見つめている。こちらの到着が遅すぎたのだろうか。
「迷っていました。ごめんなさい、二シェル隊長。」
俺は最低限の謝罪をして答える。まず最初に言い訳が出たのはまだ自分の不完全さを痛感する。
これだから周りと馴染めないんだよな…
反省を頭の中でぐるぐる駆け巡らせているとクスクスしながら続きを始める。
「もぉ、ロベリアでいいって前から言っているでしょ、それで、此処には慣れた?」
「自分の部屋を覚える程度には…」
俺はここにきてから2ヶ月程経ったがどうも建物の構造を把握できていない。
そもそも俺は記憶喪失で頭の中がこんがらがっているんだ。
「もぅ、そうな事言って、ご飯食べたり皆んなと鍛えたりして馴染んでたじゃない。
そこでカイン君、君に初仕事を任せます!」
彼女は腕を組み声を上げた。
「仕事…ですか。」
そもそも俺が引き取られたのがただの会社ではなく、非政府組織の革命軍的な組織なのである。なんかかっこいいよね。
「私達はこの世を正しい方へ導く。その為に貴方の力が必要なの。でも、安心して。チームを組んであるから心強い子達が支えてくれるからね。」
聖母のような微笑みを向け返事を促してきた。
当然肯定。元々俺はこの人が居なければ死んでいたも同然。俺は彼女の剣であり盾であり葦である。
「それじゃ内容は後々話すから取り敢えずもう行っていいよ。」
俺は聖母の腕から離れ一人歩く。お腹が空いて死にそうだ。
俺は食堂に向かって走るのであった。
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…日目、異常なし
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