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僕が考える最強剣士  作者: 漆黒のメダカ
第四章 進級、二年生
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第41話 《掛け替えのない日々》

「ぐぬぬぬ……」


「ハァー!」


飛び交う水柱を避けながら標的へ進んで行く。


木々の隙間を縫って死角から攻撃が来る。攻撃が当たっても威力は手加減してもらっているので死にはしない。


しかしお構い無しに来るのでなかなか間合に入れない。


「参ったよ、埒があかない!」


「またまた私の勝ちィィィイイイー!!」


僕はたまにエリーナと模擬戦をしてもらっている。さすがに魔法使い相手になかなか勝てない。まあ?個人的には、悔しいけどね。


「ささ、私の攻撃を喰らいっぱなしのカー君はずぶ濡れだろーし早く帰ってお風呂入ろ。」


「そうだね、早く入らないと風邪引いちゃうよ…て、今日はあまり濡れてないな…」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



週末はあっという間で憂鬱な平日がやって来た。


最近の学園での話題はセシル・オズ=ファレルの帰国だ。兄弟間でのいざこざがどうのこうのあるとか。


王位を巡って争い、、大変ですな。


そんなことを思いながら教室で愛情弁当を開く。一緒に食べる人もいないので弁当自慢が出来ないのが悩みだ。


一番前の席なので黒板を見ながら食べる。後ろからはなんグループかの笑い声が…。


「………。」寂しい帰りたい。一年の頃は友達がいて毎日が楽しく思えてたのにな。


「ごちそうさまでした、」


弁当を食べ終わると外へ出て中庭へ。次の授業まで暇なので素振りをする。


いつもの穴場へ行くと、そこから素振りの音が。


除いてみると、そこにはイザベル・シロンが。久しぶりに見る。


な~んかいい思い出がないんだよなー、この人と居ると。


話しても気まずくなるだけなので、今日は素振りを諦めた。

他の場所は人がちらほら居るのでね。


「寝るか。」


結局僕は教室の机に伏せ時間を過ごした。


午後は持久走だ。決められたコースを走り体力を鍛える。強化魔法無しで。


昼御飯後にやるのかよ!と思うが僕にとっては余裕だ。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「フゥーーー…」


家に帰ってから、エリーナに魔法の訓練を受けていた。体内の魔素の総量を増やす訓練だ。日々のトレーニングのお陰か少しずつだが増えている。


ギルドには最近あまり顔をだせていない。学業でそんなに時間を割けないでのだ。


「そういえば、そろそろ私たちが初めて出会って一年が立経つね。」


「そうだね。一年間あっという間だったねー。」


そうだ。もう出会って一年だ。まぁ、お金をコツコツ集めて、もう少しはかかると思う。


「(一年記念でどこか行くか。)」


「今度の休みに何処か行こうよ。」


エリーナに尋ねると、眼を輝かせ嬉しそうに言った。


「!?行くきたい!」


どこに行くか?こういう場合は、高級レストランと決まっている。


「あ、因みに明日から帰りが遅くなると思う。」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



放課後、いつも道理に家へと直行、せずにギルドへ。休日はこうランクの以来を受け、平日は危険度が少し高い以来を受けている。死んだら意味ないので、無茶は決してしない。


荷物運びの以来を受けいざ街へ。引っ越しの手伝いだ。


難なくこなし、日は落ち家へ帰る。そんな日々を繰り返していた。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「今日は一年記念にレストランに行こうと思うッ!」


学生な上高級とまではいかなかったが、普段よりかはずっと良いところに行く予定だ。


そんなこんなで目的地へ。


「スゲー」


「立派だね!」


外観は思った以上に高級感溢れる建物だ。少し緊張する。


扉を開けていざ店内へ。


「いらっしゃいませ。」


定員が案内してくれた席に座って、早速メニューを頼む。


「(うーむ、どれがいいのかな?料理名が良くわからんな…。)」


メニューをじっくり観察し、二人が固まる。


「と、とりあえずコースでも頼むか!」


「そ、そうしよう!」


僕の提案に乗ってくれた。足りなかったら後で頼めば良いのだ!


料理が来る間、思い出を話す。


初めて会った出来事や、再生魔法。それは色々と。


忘れることはない一時を刻んでいくのだった。


しばらくすると料理が届き始め、料理を口に運ぶ。上手い!


「美味しいね!」


「うん!」


幸せだ!


「私はカー君に会う前は日々同じことを繰り返して私の時は止まっていたの。国から逃げてからは楽しみといったらたまに君の担任が遊びに来るぐらい。」


「カー君に出会えたのは掛け替えのない幸せ、運命の出会いだったの。」


「これからもよろしくね、カー君。」


エリーナは僕の顔を見ながらニコッと笑った。彼女の瞳には僕しか写っていない、僕しか見ていない。彼女のこのとびきりの笑顔は僕しにしかしない、見れないのだ。


「(ああ、幸せだ。生きててよかった。)」


この日々をこの瞬間に不満はひとつもない。エリーナは人生を賭けて幸せにしていこう。


「あれ?泣いちゃた?」


「え?」


気づけば僕は泣いていた。


「結婚しよう。」


幸せのあまり声が漏れてしまった。本当は指輪と一緒に言いたかったが…


「ッ!?」


エリーナの瞳が見開いて、涙が流れ落ちる。


「喜んで!」


それからと言うもの、料理の味に少し塩気が増したような気がした。


レストランを出てからと言うもの、二人は身を寄せ合いながら歩く。


「指輪と一緒に言おうと思ったんだけど…」


「指輪か~、楽しみだな~!楽しみにしてるね。」


「(僕は今産まれてきて一番幸せで充実している。これからの人生計画を考えると自然と頬が上がる。)」


「(子供は何人、名前は...って、そういうのは学園を卒業して安定した収入をゲットしてからだな…)」


「因みにエリーナはどんな指輪がほしいとかあるの?」


「カー君が選んでくれた物ならどんなものでも嬉しい、ってゆうかカー君が選んだ指輪が欲しいな!」


「なるほど…」


「あ!凄く高いのとかは無理しないでね!」


「りょーかいです」


家に帰ってからは存分に2人の一時を味わった。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「ファ~。昨日は遅くまでしすぎたな……。」


目が覚めるとそこには天使が!


エリーナだ。


新婚生活1日目と行きたいところだが、今日も普通に学園だ。


最近思うんだが、騎士になたらエリーナと過ごせる時間が少なくなってしまうのではないかと思っている。騎士というのは派遣されたり長期の任務へ駆り出されたりと...。


まぁ、そうだとして騎士になることを止めたら今までの日々が無駄だと言うことになるな。


「(考えたくもない。)」


「おはよ。」


「ん、おはよ」


声のした方へ眼を向けるとエリーナが目を覚ましていた。


「ごめん、今日はもう少し寝るね、昨日ので疲れちゃった。」


「オッケー、朝ごはん作っていくね。」


「ありがとー。行ってらっしゃい。」


「行ってきます。」


登校してからと言うものの、全てが愛おしい。憂鬱な授業も全てが愛おしい。何故なら!僕には帰りを待っているお嫁さんが居るのだから!!!


「これで授業を終わります。」


授業が終わり休み時間へ。僕はいつも道理に弁当を広げる。


「カイっち何かあった?」


「たしかにーそう思う~。」


何か久しぶりに話しかけられたと思ったら、いつぞやのエルザ・ノウスさんとマリア・ルシェルスさんではないか。話しかけられるのはいつぶりだ?


「どうしたんです?」


「いや、今日やけにニコニコしてるなって。同じクラスになってから笑顔なんか見たことないのにね。」


はえー、意外に良く見てるんだな~。


「いやー、いいことがあって」


「なるほどねぇー、女か!」


「女ですね!」


2人から同時に攻撃が。


「ングッ!」


ヤバイ的確すぎて動揺してしまった!


「詳しく聞こっか!!」


ドン!と言う大きな音と共に机をくっ付けられ弁当を。一緒に食べようってことか。


「(どうしてそんなにわかるんだよ!)」


それからは質問の嵐。出会った経緯などを聞かれ散々だったが、彼女の魅力を語れたので満足だ。彼女の過去など知られたら困ることは上手く隠した。


「へぇ~、エエやん。」


「甘いね。」


2人に存分話を聞かせたところで、反撃を。


「ごほん、てなわけで、2人の恋話を聞かせてください。」


「へ?」


「ん?」


2人には困惑と言う文字が浮かんでいる。


「僕が話したんで次は2人の番ですよ。」


「イヤー、なんと言うか、ね。」


「うんうん、騎士目指してるって言うだけで出会いは少ないのよ。」


「野暮なこと聞くんじゃありませんッ!」


なんか怒られた。


「ま、甘い話をありがとさん!」


2人は食べ終わった弁当を包み教室を出ていった。


「弁当ちっちゃいな。足りるのかな?」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



そそくさと弁当を食べ終え、僕は廊下へ。素振へ外へ行こうとした。


「カイン君!ちょっとまって!!」


廊下を歩いていると、後から声をかけられた。


視線を向けると、そこにはロベリアが走ってきていた。


「おー、ロベリアどうしたの?」


「は、はいこれ、お土産!」


「おー、ありがと!」


「うん、休みに出掛けたからそれでもカイン君にお土産どうかなって思って買ってきたのどうかな?」


「(お、おぉなんか今日は早口だな。ともあれ、友達からお土産か、嬉しい!)」


「すごい嬉しいよ!どこに行ってきたの?」


「え?ぁあ、隣街の美術館に。」


「へぇーすごいこれ綺麗だね。」


なにやら綺麗な石がはいったリングを渡された。


「これは御守りみたいな物だから持っておいてね。今日は離さないであげてね?」


「う、うん。わかった。」


「(なんかそういう物なのかな?)」


「綺麗なお見上げありがとう。大切にするよ。」


「うん、大切にしてね、持っててね?」


「それじゃ、」


「またね、カイン君…。」


ロベリアと別れてから素振をするいつもの場所へ。今日は誰もいない。最近はシロン先輩がいたのであまり使えてなかったが。


「フッフッ………」


いやー体を動かすのはいいね。もっと強くなってストロングな男になるんだ。


そんなことを思いながら入念にしていく。


「………」


「ハァ、これで終わり。」


流した汗を汗を拭い、爽やかシートで匂いもオッケー。もうそろそろ授業なので教室へ。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「この場合は、式を代入して、こうなる。ここまで理解してるか?」


授業は数学、くそ眠くてあまり集中出来ない。周りを見渡すと皆眠そうだ。


「これを踏まえて、次はこの問題を……


突然衝撃が体に走り視界が白に染まる


瞬く間に意識を失った。

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