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僕が考える最強剣士  作者: 漆黒のメダカ
第四章 進級、二年生
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第36話 《実戦授業①》

しばらく走り馬車が止まる。


「ついたぞ~」


先生の合図があり馬車から降りると、辺り一面森。薄暗く少し不気味だ。


教室で決めた班ごとに整列すると、説明を始めた。


「この森は学園が有してる土地で、初級から中級クラスの魔物が放たれてる。この森で今から指定した場所にある目印を持って帰る訓練をして貰う。」


「各班指示する場所と物はちがうので略奪などしても無駄だ。今から地図を配るのでそれに従え。」


各班に地図が配られる。目的地らしきところにマークが描かれているが、ここから結構離れてる。 


「地図は行き届いたな。万一の時があれば地図に載ってある連絡スポットに行くように。そこに教員が待機している。」


「これで説明は終わりだ。では、開始!」


先生の合図と共に生徒が駆け出していく。僕もまあしかり…と行きたいところだが、班員がすぐに動かない。


「マジダルくね~」


「確かに~、やる意味あんのかな。」


「(二人で話してる。この間に割って入るは怖いな。)」


二人はダルいの何ので話してて進もうとしない。


だが早く終わらせたい僕は、勇気を振り絞ってギャル二人に話しかける。


「あ、あのぉ....」


「?」


「?」


誰だこいつ、という目で見られた。二人からの圧がすごい。


「早くぅ、目的地に行きません?...なんか早く終わらせたほうが、いいかなぁ~って。」


まぁ百点満点中八十点ぐらいの感じでいけたと思う。多分。僕はびくびくしながら返事を待っている。


「確かにそーだね~。早く終わらせちゃおう。ダルいけど~。」


腕を伸ばし、気合いを入れてくれた。


「じゃ、チャチャっとやっちゃおー!君って強い?」


もう一人の子に質問された。こういう人ってなんか、ちょっと、苦手だなぁ...。


「ま、まぁ、平均よりかは強いと、思います。」


「そーなんだ、じゃ、頼りにしてるね。」


「う、うす。」


僕が地図を見て先行し、二人がペチャクチャ喋ながらついてくる。しかし、結構険しい道を進んでいるが、二人とも余裕で会話をしながらついてくる。さすが騎士団になるだけあるな。


僕は森と会話しながら歩いていくと、前方に魔物の気配が。


魔物はかつて魔人族が戦争のために動物を品種改良して生み出した動物兵器で、今でも生き残りが増え続けている。


魔物は魔素を多く含み、効率良く魔法に変換できる。そのぶん、武器などに使えて便利だ。


魔力を多く含んでいる分、気配を感じ取りやすい。


「前方に魔物が、二体います。気を付けて。」


二人に知らせ、剣を抜く。


「オッケー、じゃあ一匹私が引き受けるね。」


「君と私でもう一匹ね。」


息の合った確認に少し驚く。てっきり、こういう人は全部僕に押し付けて楽をしそうと思ってたけど、ちゃんと戦闘してくれるらしい。


悪い人じゃなさそうだ。


「了解しました。」


ハンドサインを送り、二手に分かれ一気に斬り込む。


「ハァァァアー!」


「テリャー!」


二人はあっという間に魔物の背後に移動し、命を刈り取る。


「グォー!」


しかし、二人で倒す方の魔物の切り傷が浅かったのか、そのまま襲おうとしている。


「マリア!後ろ!」


「へ?」


「グワァー!」


僕は魔物とギャルの間に入り、首を切り落とす。


「あっぶねぇ~、大丈夫ですか?」


「あ、うん、ありがと。」


その場に座り込みキョトンとしている。さっきのは完全に撃ち取ったと思っての油断。もし一人だったら対応できてなかったかもしれない。


「マリア、大丈夫だった?」


もう一人が駆け寄って来る。


「君結構いい動きするね~。マリアはちょっと危ないところがあるから、頼むよ。」


「わかりました。マリアさん?も安心してくださいね。それに、あなたもお強いですね。」


「え?あぁ、私の名前はエルザ・ノウスだよ~、名前教えてなかったね。」


ブロンドのロングヘアーがなびき、黄金の美しい瞳を向け、手を胸に当て彼女は名前を教えてくれた。


「私はマリア・ルシェルスだよ~。」


シルクのような純白の髪に引き込まれそうな銀色の瞳の彼女がそう伝える。


「え、えっと、僕はカイン・レオーネです。よろしくお願しゃす、!」


噛んでしまった。肝心なところでいつもこうだ。


「アハハwよろしくねカイっち!」


「よろしく、レオーネ君。」


「カイっち?」


「あー、ごめんごめん、嫌だった?」


ノウスさんが僕をあだ名?で呼んでくれた。なんか悪くないので是非呼んで下さいと言っておいた。


「ちなみに魔物の死体っていります?」


「え?いらなーい、ってかどうするの?売るのかな~?」


「はい、ちょっと欲しい物があつて...。」


魔物の素材は以外に売れる。僕は高く売れる部分だけ剥ぎ取ってカバンに入れる。


再び歩きだした僕たちは、順調に目的地へと進む。何度か方向を間違えてしまったが、ばれないように修正していった。


「魔物!」


「任せてぇ~!」


魔物は基本的にノウスさんが倒していき、僕はルシェルスさんと周りの警戒をする。ノウスさんの負担が多いが大丈夫だと言われたので余計なことは言わないでおく。


ここまで遭遇してきた魔物は全て初級。運良く中級とは戦ってない。


「あ!カイン君!」


「ん?おぉ、ロベリア!どうしてここに?」


歩いているとロベリアがこっちに向かって走ってきた。ロベリアはどうやら一人っきりだ。


「ロベリア、班員は?」


「皆は近くで休憩してるよ。」


「そーなんだ。もしかしてロベリアの班と僕たちの班って目的地が同じ方向なのかな~?」


「そうかもね。じゃあ、カイン君たちを止めちゃ悪いし、私は行くね。」


「うん、気をつけてね。」


ロベリアが行ってしまった。にしてもよく一人で探索出来るな~。迷わないのかな?


「さっきの子って、彼女?」


「おいおい、お盛んですねぇ~。」


ノウスさんとルシェルスさんがぐいぐいロベリアとの関係を聞いてきた。恋ばなをしたいのかもしれないが、残念。ロベリアは彼女じゃない。


「彼女じゃありませんよ。」


「またまたぁ~」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「ここが目的地です。」


ついに目的地についた。途中休憩を挟み約三時間かかった。学園にはどのくらい資金があるのだろうか。


「それつぽいのあったよ!」


「おっ!」


木々の間にそれっぽい綺麗な石が挟まっていた。木には実戦授業用目印と書いてあるので間違いない。


「では持って帰りましょう。」


ノウスさんが石を取ろうと手を伸ばす。


「ちょ!ウグッ、あぁ゛!」


石に触れた途端、ノウスさんのようすがおかしくなった。


「石を離して!」


ルシェルスさんが慌てて言い、ノウスさんが手を離す。


「魔素が...一気に..吸われたんですけどッ...!」


なるほど、どうやらこの石には魔素をすいとる力があるようだ。


「そんならッ!」


僕は剣を抜き挟まってる木を斬り倒す。


だが木には魔方陣が張られていて、びくともしない。


「くそっ、そう簡単にはいかないか。でも!」


今度は剣と鞘で石を挟み込みトングみたいに使うが、


「こいつッ、剣を伝ってッ...!」


なんと間接的に魔素を吸い取ってきた。


「レオーネ君、行けそう?」


「ヤバイです、でもこういう物には上限があるはず、僕が全力で魔力を流し込めば上限に達する..はず。」


「けどもし魔力を吸われ過ぎたらしばらく体がダルくなって戦いづらくなるけどいいの~?」


確かに、魔力を吸われ過ぎたら足手まといになる。でも皆で別けて魔素を流し込んでもリスクが大きい。一人潰れて残った二人でカバーする方が安心だ。


「僕なら平気だと思いま…」


「ちょっとまって!...私がやる。」


ノウスさんが割って言った。


「私はここに来るまで率先して魔物を倒した。だからカイっちとマリアは体力が私よりはるかに残ってるはず。それで、私が潰れても二人なら私を抱えてスタート地点にもどれるはずだよ。」


「なるほど...エルザちゃん天才!?」


「ほ、本当にいいんですか?」


「うん、いくよ...!」


すると、ノウスさんはおもいっきり魔素をながす。


「うッ、んん゛ッ!」


「ナァーガァァァアレーーロォォォォオオオオ゛!!」


「はぁ、あれ?もう流れない..かな?...てか、結構体に..くる...。」


魔素をながして数十秒、意外に早く上限に達したようだ。ノウスさんの魔素は残り少ないようで、体がふらつきしゃがみこんだ。


「ノウスさんはもう戦わない方が身のためです。」


「だって。じゃあ私がエルザちゃんを運ぶね。」


「あ、ありがとう、マリア。」


マリアは深く眠った。この調子じゃ当分起きないな。


「さてと、スタート地点に戻りましょう。」


石は魔素が満たされたのか、少しオーラを放していた。


「持って帰ります…ッ!?!?」


僕が石に触れた途端、石から光の筋が現れ僕の体に突き刺さる。そしてその筋が僕の魔素を吸い上げていく。


そして僕の魔素を糧に周りに生えている木々が急成長し、僕の体に巻き付き身動きを封じられる。


「(ヤバイ、魔素が...!)」


「レオーネ君!」


すかさずルシェルスさんが木々を斬り倒しすが、石からでた筋は消えない。


「魔素..が.....なくな....る....」


魔素が尽きる直前、筋がなくなった。


「は、ぁ....死ぬ、かと、思った.....。」


「レオーネ君、大丈夫?歩ける?」


ルシェルスさんじゃ僕とノウスさんは運べない。意識がある僕が倒れるわけにはいかない。


「あの石、レオーネ君の魔素に反応してた気がする。エルザちゃんの魔素を使ってレオーネ君の魔素を奪った?いや、そんなことがあるのかな?」


「とりあえず行きましょう、早く医者に見て貰いたい。」


「そうだね、じゃ行こっか。できるだけ魔物は避けて行こう。」


魔素をだいぶ奪われたが歩ける。早くベットで休みたい。


「私が魔物を倒すから、レオーネ君は安心してね。」


「面目ない...です…後ろ!!!」


突然ルシェルスさんの後ろに今でとは比べ物にならない大きさの魔物が現れた。血に飢えた獣、狂暴そのものだ。


「(いきなりルシェルスさんの後ろに魔物が現れた!?気配がなかったし背景と同化していた、こいつは中級のトップクラス!一番逢いたくない奴だ。)」


僕は体を飛ばし奴の振った鋭い爪を受け止める。


「ウグッ!」


魔素が枯渇してる分強化魔法が甘い。いつもより衝撃が伝わり腕が痺れた。


「ルシェルスさんはノウスさんを置いてカバーしてください!!」


ルシェルスさんが僕の前に立って構えるが、震えている。この大きさの魔物だ。恐怖で足がすくむのは仕方ない。


「(やれるのか?この状況で!)」

今回の話しははどうでしたか?


良ければ感想などをいただけると幸いです。

やる気が“グワァー”と湧いてきます。


呼んでいただいて感謝です。

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