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僕が考える最強剣士  作者: 漆黒のメダカ
第三章 王国の危機
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第32話 《間一髪》

事件から一週間が経ち、僕は退院許可がでた。


ロベリアはあと数日かかるらしく、意識は取り戻していた。


「じゃあ、先に行くね。」


「うん、バイバイ。」


「ちょくちょくお見舞いに行くから待っててね。」


ロベリアに挨拶をし、おじいちゃんの家に帰る。


先に退院したイザベルさんがいるはずだ。


町は復興作業が行われて活気がいい。


何やらこの町の家賃等を下げることによって、市民を確保するつもりらしい。


「お邪魔しまーす。」


「久しぶり。」


おじいちゃんの家に着くと、イザベルさんが迎えてくれた。


「ずいぶん早く退院できた見たいだけど、体は大丈夫?」


「まぁ、本調子じゃないけど、ずいぶん動けるようになりました。」


その後、何気ない会話をして、話しは変わる。


「そういえば、この家はどうするつもり?」


「家?」


「えぇ、引き継ぐか売るかの話。」


どうやらおじいちゃんが亡くなった今、この家はどうするつもりかが気になるらしい。


「うーん、先輩はどう思います?」


「まずは、孫のあなたとあなたの親御さんが話し合って決めるべきじゃないかしら?」


「けど、僕はイザベルさんにも主張権があると思うんですけどね~。」


「私?」


「はい。」


「けどはあなたや師匠の家族でも血が繋がってもないし...。」


「僕はイザベルさんはおじいちゃんと家族だと思いますよ。僕目線親戚のお姉ちゃんってところですかね。」


「なにせ先輩の思い出が詰まっている家ですし...。」


「あ、ありがとう。」


イザベルさんが照れ臭そうに頬をかく。


「うちの両親はこっちに任せるらしいですよ。」


「もう親御さんと連絡が出来たのね。」


「はい、丁度復興作業で馬車が頻繁に行き来してたので。」


「それで、どうしましょう。」


「とりあえず残すか売るか、決めましょう。」


「せーので言うわよ、いいわね?」


「はい、」


「せーの!」


『残す!』


「決まりね。」


「はい、」


「じゃあ、家は二人で管理しましょう。」


「そうね、水道、ガスは止めておいてどちらかが来たとき毎に動かせば管理費はかからないはずよ。」


「了解です。」


「じゃあ、決まりね。」


すんなりとこの家の処理が終わった。


その後も話し合って、家の山の敷地におじいちゃんの墓を置くことになった。


お金はうちの両親が払ってくれる。


「じゃあ退院祝いでなんか食べに行きたいけど、どこに行きたい?」


「いいんですか!?」


「もちろん。」


「じゃあ、って町は破壊されて行く場所がないですね。」


「じゃあ隣町に行きましょう。」


「おぉ、やった!」


「隣町へは結構かかるから今から移動するわよ。」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



復興中の町で馬車を捕まえ、隣町までのせて貰えることになった。


おじいちゃん家は唯一町の外れにあったので、この町の住人は僕とイザベルさんだけだ。


「楽しみですね!」


「そうね。」


特に話すこともなく、馬の足音が馬車内に響く。


馬車には荷物が乗せてあり、狭い。


「う゛ッ、んッ、!」


「あ、」


数分経ち、馬車内に下品な音が響き渡った。


「(イザベルさん?)」


僕はずっと黙っていた。


「はぁ、はぁ、」


イザベルさんのほうを見ると、ぐったりしていて今にも吐き出しそうだった。


「大丈夫ですか?」


「大丈夫、ちょっと酔っただけッ、う゛ッ」


「(乗り物酔いか~、僕も少しきてるけど...。)」


「背中さすりましょうか?」


「お願い..。」


背中をさする。


「あともうちょっとですから頑張って下さい。」


「ありが…オエ゛ェエ~~~!!ッグ、」


なんとイザベルさんが吐き出した!!!


「(まずい、このままじゃ荷物にゲロがかかってしまう!)」


僕は頭を回転させる、いやそれよりも行動だ。


僕は全身に摩素を巡らせ速度を上げる。


久しぶりなので身体がズキズキうなる。


僕が羽織ってきた上着を高速で脱ぎ、宙に舞っているゲロを上着で包むように被せ荷物を守る。


「(この上着はもうだめだな。)」


上着をぐるぐるにし馬車から投げ捨てた。


しかし高速で動かしたため、風圧でゲロが暴れこっちに向かってくる。


僕は慌ててガードしたため、袖に少しついてしまった。


「あちゃちゃ、ちょっと付いたか。」


「先輩、大丈夫ですか?」


イザベルさんを見ると、イザベルさんは顔を伏せうずくまっていた。


耳が赤い。


「(恥ずかしかったんだな。)」


そっとしておいた。


「...ごめんなさいッ.....。」


少し経つと小さな声でボソッと謝られた。


「全然、気にしてませんよ。」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



色々あり、ようやく隣町に着いた。


結局あれからイザベルさんは顔を合わせてくれない。


「どこに行きましょうか。」


「何が食べたい?」


「お肉!」


「わかったわ、いい場所がある。」


イザベルさんに導かれ店に入る。


「じゃあ、これとこれと…」


イザベルさんが代わりに注文してくれた。


しばらくし、料理が運ばれ食事をはじめる。


徐々にイザベルさんも顔を合わせてくれるよえになり、話をはじめる。


「あと六日で休みが明けるけど、あなたはどうする?」


「僕はあと四日はここにいて鍛えようと思います。」


「いいわ、私も付き合ってあげる。」


「いいですか?」


「えぇ、私も強くならないとね。」


「一年の奴に負けちゃったし。」


「ノアザミさんですね。」


「あぁ、そんな名前なのね。」


「美味しい!」


料理をたらふく食べた僕たちは馬車を取り帰る。


途中でロベリアにお見上を買っておいた。


「今回はいい馬車を取りましょうね。」


「..そうね。」

読んでいただきありがとうございました!

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