表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕が考える最強剣士  作者: 漆黒のメダカ
第三章 王国の危機
28/49

第28話 《赤い景色》

「もっと踏み込みなさい、」


「はいっ!」


カンヘビア王国に着いてから一夜明け、僕はおじいちゃんに稽古してもらっていた。


僕が使っていた型は、おじいちゃんが編み出したものらしく、体の使い方や間合いの距離など一から教えてもらっている。


「カインはお父さんから教わったんだって?」


「うん、そうだよ。」


「まさかあいつが見様見真似で会得するとは..。」


「おじいちゃんが親父に教えたんじゃないの?」


「いや、ワシは教えてないよ。」


「(じゃあ親父から教わったのは完璧じゃなかったってことか。)」


僕は元々型をある程度できていたので、習得はスムーズに進んでいった。


イザベルさんは毎日は一人で特訓していてたまに見かける。


「もっと剣を素早く」


「たぁ!」


半日ほどの特訓を積み重ねて五日経ち、僕の剣裁きはより研ぎ澄まされていた。


「カインは魔法制御がものすごく上手いね。」


「ありがとう、おじいちゃん。」


魔法系はいつもエリーナに教えて貰っているのでパワーや体の素早さは申し分ない。


「それで、カインはいつ頃帰るんじゃ?」


「学校があるし、あと七日ぐらいかな?」


「寂しいのう。」


居間で雑談をしていると、特訓を終えたイザベルさんが帰ってきた。


「イザベル、いつもより早いの~。」


「水分補給です。」


「水筒忘れたんですか?」


僕は水筒を取り出し水を入れ差し出す。


見事に素通りされた。


「では、再開してきます。」


「イザベル、カインと練習しなさい。対人戦もやったほうがいいぞ。」


「私がこいつと?」


「そうだ。」


「まじかよ..。」


おじいちゃんの提案により、僕とイザベルさんは家の周りの森で対戦することに。


「ルールは?」


「ルール?ないわ。」


「どちらかが負けを認めるまでやり続ける!」


叫びと同時に僕の目の前に現れ、剣を振るう。


「いきなりかよ!」


とっさの判断で攻撃をかわす。まともに食らっていたら首から血が吹き出ていた。


「やったな!」


すかさず今度はこっちから攻撃を仕掛ける。


僕が放った剣撃は風を生み出し相手を巻き込む。


そして背後に周り、剣を打ち込む。


甲高い音と共に、僕の剣撃は止められた。


僕は木々の枝の上に上がり、剣を交える。


相手も僕を追撃してくる。


木と木を飛び移り、攻撃を仕掛け両者が交わる。


上から、横から、下から。


立体的に攻撃が仕掛けられていく。


「(くそっ、見失った!)」


「(どこだ)」


辺りを警戒し、剣を構える。


すると、乗っていた枝が切り落とされ体が中に浮く。


真上から彼女が落ちてくる。


「ギシィン!」


彼女からの剣撃を受け止めたものの、勢いで地面に叩きつけられた。


「ぐはぁ、」


「勝負あったわ」


首元に剣が伸ばされていた。


「負け、ました。」


勝負がついた。


やはりイザベル・シロンは強かった。


「また先輩に負けてしまいました。」


「まぁ前よりはましになってたんじゃない?」


思いがけない言葉が返ってきた。


「そうですか!よかった~。」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



特訓から十日がたったある日、今日もまたイザベルさんと特訓していた。


「はぁぁー!」


「おらりゃぁぁ!」


勝負は中々決まらず、昼頃まで続いていた。


両者場所をかえ、山の頂上までやってくる。


「(しまった!)」


僕は足を踏み外してしまった。


「隙あり、」


イザベルさんの冷静な声と共に、僕の腹に強烈な一撃が入る。


剣は下から上に振り上げられ、僕の体が空高く打ち上げられる。


しかし、落下する前に僕は近くの木の枝に掴まり体勢を整える。


「イタタぁ~、強烈なのをくらっ..」


「嘘、だろ、」


僕の視界には、赤く燃え上がっている街が写っていた。


ここからはよく周りが見える。


近くの街からは煙が出ていて、燃えている。


「今、街にはおじいちゃんが...。」


目の前の光景に動揺する。


「ちょっと、来ないの?」


「ねぇ!」


イザベルさんの声を聞き、我に返った。


「あぁ、先輩!こっち来てください!」


「何を言っているの?」


「早く!街が!」


「少し黙っててちょうだい。」


イザベルさんが木の枝に飛び移る。


「これは...。」


「どうします?」


「師匠が心配だわ、街に行きましょう。」


「そうしましょう!」


急いで山を降り、街に向かう。


「一体誰がこんなこと...」


数分かけ街に到着した。


街は崩れ、火が回っている。


「誰か助けてくれ!」


「お母さ~ん!」


人々の悲鳴が聞こえる。


「これはひどいな..。」


「助けましょう。」


僕たちは人々を瓦礫からだし助けていく。


「とりあえず先へ進みましょう。」


「そうしましょう。」


ある程度終わったら、先へ進んでいく。


「オラオラァ!」


街中を走っていると、騎士団が建物を破壊していた。


「(騎士団が、どう言うことだ?)」


「あなたたち、どう言うつもり?」


イザベルさんが騎士団に話しかける。


「生き残りか、殺せ。」


僕たちを見るなり指揮官らしき人がそう言うと、周りにいる騎士がこちらに迫ってくる。


「あなたたちは、市民を助けるんじゃないの!」


イザベルさんが訴える。


「何言ってんだ?俺たちはあのお方に従うまで、この国をぶち壊すんだ!」


「狂ってる..。」 


イザベルさんをみる限り、ショックを受けている。


「(そうだよな、自分は騎士団に入りたいんだよな。)」


「おらぁぁぁぁぁあ!!!」


騎士が突撃してくる。


「先輩、来ますよ、先輩?」


イザベルさんは騎士団の気迫に押され、動揺している。


「後ろに下がってて、」


僕はイザベルさんの前に出て、迫り来る騎士を凪腹っていく。


鍛えぬいた動きで裁く。


剣を振るい、血飛沫をあげながら剣を振る。


「これで、お前が最後。」


残りは指揮官らしき人だけになった。


転がっている死体を蹴り飛ばし、指揮官らしき人に剣を向ける。


「中々やるようだな少年、だが今倒したのはかき集めの兵士。」


「私はそう簡単に行かないぞ!」


相手が構え突進しようとする。


「(相手が動く前にこっちか仕掛ける!)」


僕は一気に間合いに潜り込み首を切断する。


しかし剣を受け流され横に飛ばされる。


飛ばされた瞬間、相手はうずくまっているイザベルさん目掛けて突進していく。


「先輩!避けろ!!」


すると先輩は立ち上がり剣を振るう。


両者がすれ違い間が生まれる。


「な、にぃ..」


相手から血が吹き出しその場に倒れる。


「先輩、大丈夫ですか!」


「えぇ、ちょっと人との殺し合いが初めてで、」


「足手まといになってしまったわ、ごめんなさい。」


「え!?いや、僕は大丈夫ですよ。」


「それにしても、イザベルさんが無事てよかった。」


「騎士団が攻撃とは、謎だわ。」


「とりあえず師匠を探しましょう。」


僕とイザベルさんは街を駆け抜けて行った。

読んでいただきありがとうございました!

是非感想をください!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ