第27話 《宿敵との再会》
旅は良いものだ。
草原を駆け抜け自然を感じる。
「(風が気持ちい..。)」
「エリーナは先生と一緒だし、安全だろう。」
「強くなって帰ってくるよ..。」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「到着!」
僕は二日かけてカンヘビア王国に見たどり着いた。
早速、手紙にかいてあった住所へ行く。
個人で運んでくれる馬車をとり、住所の場所まで運んでもらった。
数分が経ち、馬車が止まった。
「悪いねお兄さん、この先は馬車では行けないんだ。」
「ここからまっすぐ歩くと目指している場所に着けるよ。」
「ありがとうございました。」
お金を払い馬車を降りる。
「なるほど、」
目の前には山がそびえ立っており、急な坂道が一本通っている。
「この山のてっぺんに家があるのか。」
山の少し離れたところには街があり、まぁ不便って訳でもないだろう。
僕は荷物をもち、坂道を上がる。
森のなかを歩き少しすると目の前に開けてた場所が現れ、立派な家が建っていた。
「おぉ、スゲ~」
広い庭を歩いていき、玄関を目指す。
「はぁ!やぁ!」
庭を歩いていると、素振りをしている人と出くわした。
「げ、」
「あ、」
二人が顔を合わせる。
「イザベル・シロン、何故ここに?」
「そっちこそ、何でここにいるのかしら?」
鬼のような顔で睨んでくる。
「まさか、師匠の弟子になるつもり!?」
「師匠って、まさかグレン?」
「えぇ、って何故師匠の名を知っているの?」
「いや、僕のおじいちゃんなんだけど。」
「...え?」
「じゃ、そういうことなんで。」
彼女は僕を敵視しているようで、いつも睨まれている。
早く撤退したかったのだ。
「待って!カイン・レオーネ!」
「うわ、おっかな。」
僕を追っかけてくる。
「よくきたねカイン。」
追い付かれそうになった時、玄関からおじいちゃんが現れた。
「イザベルと知り合いかな?仲が良くて安心したよ。」
「おじいちゃん、久しぶり~!」
「師匠!私はこいつとは仲良くなんかありません!」
「まぁ、二人とも、家に上がりなさい。」
「でも素振りがまだ..」
「今日のメニューは終わりです。」
「わかりました。」
僕はおじいちゃんに案内されて、広間につれてかれた。
家の中は広くて綺麗。文句なしだ。
「これからカインは私が稽古をし、一人前になったらイザベルと同じ練習メニューをして貰うよ。」
「うん、わかった。」
「でも今日はイザベルにこの家の案内をしてもらいなさい。」
「私がこいつに!?」
「これも稽古のうちだよ。」
「ぐっ、わかり..ました。」
イザベルさんが言い負かされてる、おじいちゃんってすごいんだな。
「(だけどイザベルさんと行動か、なんかこっち見てるし、変なことしたら殺されそうだな。)」
早々に嫌な予感がする。
「カイン、イザベルの言うことをちゃんと聞くんだよ。」
「へーい」
早速、彼女に家を案内してもらう。
「外が庭でここが内、以上だわ。」
「(いや、何一つ説明になってね~!)」
「あのぉ、風呂とトイレ、あと寝床の場所を教えてもらえたら..。」
「はあ~、風呂はこの部屋の三つ隣の部屋にあるわ。」
「トイレは緑の扉の部屋にある。」
「それに寝床は...師匠!こいつの寝床はどこにあるのですか?」
「そうだね~、片付いてる部屋は無いし、イザベルの部屋にもうひとつベットがあったろう、それを使いなさい。」
「わかりました、ってえ?こいつが私と同じ部屋に!?」
「そこしかないだろう。」
「おじいちゃん!空き部屋はないの!?」
「あるけど、散らかってるんだよね~。」
「わかった、片付ける!そこで寝る!」
「えぇ、それがいいわ。」
「わかった、イザベルの部屋の隣の部屋が空いてるから、そこを二人で片付けなさい。」
「隣の部屋は気に入らないけど、まぁいいでしょう。」
「よかった~。」
「じゃあワシは出掛けてくるが、二人とも仲良くね。」
「いってらしゃーい。」
「えぇ、仲良くなるつもりはないけれど。」
おじいちゃんが出掛けると、二人の間に沈黙が流れた。
「(同世代の異性と同じ部屋で寝る、エリーナが知ったら悲しむだろうな。)」
「(回避できて一安心。)」
「では、片付けましょう。」
イザベルさんが沈黙を破る。
二階に上がり、部屋の扉を開ける。
「おぉ、」
「なるほど..。」
部屋には布や家具が散らかっていて、埃が舞っている。
「早速やりましょう。」
「はい。」
「...。」
「...。」
片付けている途中、お互いに一言も話さずに作業をこなしていく。
「おぉ!スゲ~!」
「うるさいわ、黙っててちょうだい。」
なんと部屋を片付けていると、綺麗な宝石が出てきたのだ。
思わず声をあげてしまった。
「すみません。」
加工してアクセサリーにしよう。エリーナに似合いそうな色だ。
「ふぅ、」
「終わりね。」
数時間かけて、何とか片付いた。
「私の部屋に使ってないベットが有るから、待っててちょうだい。」
「運ぶの手伝いましょうか?」
「部屋にはいる目的?気持ち悪いわ。」
「(親切で言ったのに、ひどい。)」
もうエリーナが恋しくなってきた。
「これで完成!」
ついに僕の部屋が完成した。
部屋にはベットと小さな机しかないが、十分だ。
「ただいま~」
おじいちゃんが帰ってきた。
「いいお肉を買ってきたよ。焼いて食べよう。」
「やった!」
今日は色々あって疲れたが、ごちそうが食べれてよかった。
「明日からワシがカインを見てやるから、覚悟しててね。」
「うん、よろしくね。」
「あなたは耐えられるかしら。見物だわ。」
「それは、どういう..?」
「二人とも仲良くなれたそうだし、これから楽しくなしそうじゃ。」
「師匠、こいつとは仲良くなんか!ありません!」
「おじいちゃん、これがツンデレって言うんだよ。」
「殺すわよ」
「すみません..。」
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