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僕が考える最強剣士  作者: 漆黒のメダカ
第三章 王国の危機
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第24話 《年末トーナメント戦②》

程なくして、三回目の試合がやってきた。


相手は二年生。


油断は出来ない...。


「カイン・レオーネ対、イザベル・シロン!」


相手は綺麗な黒髪の女性、でもなんか目付きが悪い。


「構え、」


審判の合図と共に、我流の構えをする。


「ッ!」


僕が構えると、まるで鏡を見ているかのように相手も僕と"同じ"構えをした。


僕の構えは父さんから教わった構えで、父さんは自分しか使わないといってたはず。


「私とあなたでは、年期が違うのよ、諦めなさい。」


僕を睨みながら、挑発してきた。


「(うざっ!)」


その時僕は思った、この構えは先手が強い。


ならば、僕の先手の攻撃で相手の先手を打ち砕く。


そうすれば目の前の彼女より上だと証明できる!


「(いくぞ...)」


僕は全力で魔力を巡らせ脚に溜める。


「(我が奥義で君を打ち砕く!) 」


「開始!」


審判が開始させると、僕は先手を仕掛ける。


相手も同様、先手を撃ってきた。


両者音を立てすれ違うと、舞台に風が吹き込んだ。


速さと速さのぶつかり合い。


硬直状態は一瞬でとけ、両者一斉に仕掛ける。


交わるごとに動きが激しく、速くなっていく。


「(こいつ..強い!)」


だんだん攻撃が入らなくなってきた。


「(仕掛けるよりも受けるほうが多くなっている..。)」


相手の動きは激しいが、そう続くとは思えない。


僕は動きが落ちるときを狙い、受け流すことに専念する。


「ウグッ!」


攻撃を一撃食らってしまった。


視界外からの一撃に、体がよろめく。


相手は見逃すはずもなく、トドメを決めにきた。


だが体勢を立て直し、一撃を間一髪で受け止めた。


体は後方に飛んでいき、転がり込む。


「あなた、結構やるわね、」


「グハッ..はぁ、はぁ、どうも...。」


流れは一気にイザベル・シロンのものになっている、皆がそう思っているだろう。


だが僕にもまだ勝ち目はある。


体を起き上げて、再度構える。


「さぁ..こいっ!」


相手にも構えるように促す。


「いいわ、のりましょう..。」


「(かかったな)」


すると、相手も構え一瞬の静寂が訪れる。


「...。」


「フッ」


息を吸い距離を一気に詰める。


僕は相手との距離を詰める中、手のひらを剣にスライドさせ剣に鮮血を塗りつけた。


「(くらえ、エリーナ救出に使った血の目隠しを!)」


相手と交わる直前に剣を振るい、鮮血を飛ばす。


案の定相手は血を避けるように横にずれた。


ずれた影響で体勢が崩れる。


僕は勢いを抑えず相手の横から全力で剣を振るう。


「その体勢じゃ簡単に避けられんだろっ..。」


僕の剣は相手の横腹を捉え吹き飛ばしたはず、だった。


剣撃が当たる直前、彼女は体を回転させ、見たこともない体勢で剣撃を受け流した。


焦り力で押しきったが、僕の剣は彼女のポニーテールをかすめただけで、致命的なダメージにはならなかった。


「...くっ..そ...。」


あんな状態で攻撃を流す方法は僕は知らない。


「差、か。」


手から血が滴り落ちる。


一秒一秒が長くゆっくりと過ぎていく。


「あなたの考えは変わっていたわ。」


「え、」


話しかけてきた。


「だけど相手が悪かったわね。」


「そしてあなたのその構えは、誰から教えて貰ったもの?」


「父、から、です。」


「そう、もう一度教えて貰いなさい。」


「そうすれば少しはましになるでしょう。」


「まぁ、私には届かないでしょうけど。」


彼女は僕を見下すかのように語りかけていく。


「私が唯一受け継いだ型だと思ってたけど、他にいたとはとても不快だわ。」


「あなたとは二度と会いたくないわ。」


言い残した瞬間、目の前から彼女が消えた、違う、後ろだ!


全力で振り向き攻撃を受け止めるが蹴りを食らい、上に打ち上げられた。


「(相手を倒すには、力で対抗する..!)」


落下で勢いをつけ、地上にいる彼女めだけて攻撃を放つ。


地面を叩きつけ、土埃が舞う。


だが相手は捉えてない。


自分の回りを素早く駆けている気配を感じる。


相手が駆け回り、更に土埃が舞う。


巻き上げた土埃のせいで視界が悪い。


「(いつ、どこから、攻撃が来る?)」


気配は感じる、だが正確な位置はわからない。


「(それなら...)」


僕は剣を両手で構え、目を閉じる。


「(視界に頼らず、気配だけで相手を探るっ!)」


自分に近づく危機だけに集中する。


「(...そこだ!)」


空気の流れが変わっていくのを感じ、目の前から来たであろうイザベル・シロンの剣撃を打ち落とす。


床に何かが叩きつけられた音がした。


「(トドメだ!)」


武器を落としたイザベル・シロン目掛けて剣撃を打ち込むために目を開く。


「な..に..。」


目を開くと、そこには誰もいなかった。


足元には剣の鞘が転がっていた。


「やられ...!」


「残念。」


顔の前に彼女が現れて、僕の意識が切断された。

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