第16話 《新たな暮らし》
僕はバルッセ王国の周りを駆け抜けていく。
バルッセ王国の半分を過ぎたぐらいから足が重くなっていく。
僕の腕を治すには言われたとうりのことをするしかないので、全力で走った。
一週終わる頃には日が落ちかけていた。
足がブルブル震えるなか、エリーナさんに報告しに行く。
「はぁ、はぁ、だだいま、もどりました、」
「お~、カー君お帰り。」
「レオーネか、随分きつそうだな。」
エリーナさんと先生が話している途中のようだった。
「随分遅かったね~」
「また変なあだ名で呼んでいるのか、」
「走り終えましたよ、次は何したらいいんですか?」
「汗かいてるからお風呂に入ってきたら?」
「アナちゃん、カー君を風呂に案内してあげなさい。」
「まぁ、いいが、」
先生に風呂場を案内され、風呂を覗いてみる。
風呂は結構立派で、テンションが上がる。
「そうだ、レオーネ、エリーナのことなんだが..」
「エリーナさんがどうしたのですか?」
「エリーナの存在を秘密にしてくれないか?」
「存在を?」
「あぁ、エリーナには色々事情があってな」
「どんなことですか?」
「いいだろう、教えてやる。」
先生はエリーナさんの事情について話してくれた。
「再生魔法と言うのは、魔法師にしか扱えない技なんだ。」
「再生魔法を習得することはそんなに難しくないらしいんだが、再生魔法を受けられるようになることは、習得することよりも難しいそうだ。」
「再生魔法を受けられる人間は貴重で、場所によっては神から授かった力として崇められる事もあるんだ。」
「エリーナがいた国では国王が受けられる力を持ってたらしく、崇められていてな。」
「だが、お前も聞いたと思うが、エリーナは再生魔法を受けられる肉体に作り上げることが出きる。」
「その噂を聞き付けた国王が、エリーナを指名手配にしたんだ。自分にとって不都合だったんだろう。」
「それでエリーナさんは、ここに隠れていると言うことですか?」
「そのとうりだ。」
「なるほど、もちろん僕は黙っておきますよ。」
「エリーナさんは僕にとって師匠みたいなもんですから。」
「助かるよ、エリーナをよろしくな。」
そう言うと先生は脱衣場から出ていった。
「(エリーナさんが指名手配されてるとは)」
「とりあえず風呂だ!」
気持ちを切り替えて服を脱いでいく。
バスタブにはお湯が溜められていた。エリーナさんが事前に溜めてくれたんだろう。
僕はのんびり風呂を堪能した。
風呂から出ると替えの服が用意されていた。
いかにも魔法使いっぽい服で、エリーナさんとお揃いだ。
脱衣場から出てリビングに入ると、テーブルに豪華な料理が並んでいた。
「おーきたか、我が家の風呂はどうだったかな?」
「最高でした!」
「じゃあ、ご飯にしよう!」
「お~!ずいぶん豪華ですね!」
「カー君が来た記念日だからな!」
「早速食べるか、」
ご飯を食べながら今後の予定や、部屋の位置などを教えてもらった。
腕がもどるまで滞在していいらしく、修行がきつかったらバタンニ王国に帰ってもいいらしい。
先生がくるのは今日で最後らしく、先生は仕事が終わったら帰るらしい。
『ごちそうさまでした。』
「カー君はそこら辺で休んでてね。」
「いや、手伝いくらいはさせてください!」
「ありがとう、じゃあお皿ふきでもしてもらおうかな。」
エリーナさんが皿を洗い、ぼくがふく。見事な連携プレーをしていく。
「カー君はさ、どうして騎士になりたいと思ったの?」
「そうですね...憧れのようになりたい、とにかく強くなりたいんですよ。」
「かっこいい自分になりたい。」
「憧れ..か。」
「エリちゃんは、将来の夢とかないんですか?」
「エ、エリちゃん!?」
「どうかしました?」
「いや、初めてまともに呼んでもらえたよ。みんな最初の一回だけだから嬉しくて。」
「僕は呼び続けますよ。」
僕はこの人が頼りだ。命令には従い続けると誓った。
「将来ね、まぁ今の暮らしが続いて欲しい、欲を言うと楽しいことがもっと増えて欲しいかな。」
「楽しいことか...じゃあ、修行がない日とかにどこかに出掛けましょう!」
「お出かけ!?行ってくれるのか?」
「もちろん!」
「楽しみにしてるよ!」
話をしている内に、皿ふきが終了。
「あとは自由だから、寝るなり勉強するなり好きにしてね。」
「分かりました。」
自室に入ると、前泊まった宿のような部屋が用意された。
そこで荷物整理などをする。
ある程度終えたら、体を鍛える。
部屋で筋トレなどをしていく。前よりも左腕立てが格段に出きるようになったので嬉しい。
次のメニューにはいる。
僕は入学祝いに両親からもらった剣を持ってきたので、それ片手に外へ出る。
一時間くらいかけて、剣術を磨いた。
あれだけ足に強化魔法を持続し続けたので、先手の調子がいい。
限界突破みたいな。
「(フゥー、有意義な時間だった。)」
「ちょっと!汗だくじゃない!」
エリーナさんが大きな声をあげたのでビックリしてしまった。
「あ、確かに。」
そういえば風呂を浴びたことを忘れていた。
「このまま寝たらベットが汚れちゃうでしょ、シャワー浴びてきな。」
「はぁーい」
シャワーを浴びたあとは、寝ることにした。
明日の朝は早いそうだ。
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