表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕が考える最強剣士  作者: 漆黒のメダカ
第二章 再生魔法を求めて
12/49

第12話 《出発》

「だいじょうぶ!?」


病室の扉を勢いよく開けて、ダリアが来る。


「うん、なんとか。」


入院中の僕は、人と話すか筋トレしてるしか楽しみがない。


「試合見ててハラハラしたよ。痛そうだった」


「…腕は治るの?」


真剣な表情で僕の顔のを覗き込んでくる。


「回復魔法で治す予定だよ。」


「なるほどね、これから休みだし丁度いいんじゃない?」


「そうだね」


僕は、この休み期間で腕を治してもらうため、バルッセ王国に行く事になった。


バルッセ王国はここからかなり遠いらしく、馬車で半月はかかると先生は言っていた。


「まぁ元気そうでよかったよ。」


「トレーニングは、欠かさずやるんだぞ~」


「わかってる、左腕を鍛える丁度いい期会だしね。」


「出発は?」


「一週間後。」


「気をつけてね、」


「ありがと。」


ダリアはこの後用事があるらしく、早めに出ていった。


しばらくすると、


「折れた剣では勝ち上がれなかったね」


メアイザ・ノアザミさんがお見舞いに来てくれた。


「僕に勝った割にはボコボコにされてたね。」


「お恥ずかしい」


「あの試合は焦りすぎてたね、僕なら勝てた。」


「さすがです。」


「いつか君にリベンジマッチを仕掛けるから、こんなところで凹むなよ~」


「ありがとうございます。」


「よろしぃー」


その後も、ノアザミさんと世間話などをして時間が過ぎてった。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



入院から一週間が経とうとしていた日、医者から運動をしていいと言われたので、早速左腕だけでの剣の練習をした。


ちなみに入院してすぐ、こっそり筋トレしていたので体力はあまり落ちていない。継続は力なり、だ。


いつもどうりの構えを左手でやってもうまく行かない。


「(普段右手で持っていたから、どうにも慣れないな...)」


困った。型がしっくり来ない。


「(誰かに聞くしかないな。)」


いつもは何事もロベリアに聞けばわかるはずだが、今は学園は休み、どこにいるのかもわからない。


僕が知ってるのは、ダリアの家の位置だけ。そこしかいくあてがない。


「どうやら困ってるみたいだね。」


語りかけてきたのは、セルシ君だった。


「どうにも左手で剣を使うのは慣れなくて。」


「そうだなぁ...一応僕は片手で剣を扱ってるから少しは教えられるかもだけど..」


「是非お願いします!」


セルシ君指導のもと、僕は基本的なステップ、構え、突きなどを教わった。


「まぁ基本的なのはこんな感じだね。」


「ありがとうセルシ君。これで少しは戦えそうだよ。」


「その身体で戦うのかい?」


「旅に出るんだ。」


「そっか、気をつけていってくるんだよ。」


この日から、左手で剣を扱う練習を始めた。左手は入院中更に鍛えたので、威力は問題ない。型もハマってきて我流を付け加えたり研究している。


新しい技を考えるみたいで面白い。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「レオーネ、遅くなったが明日出発する。一度家に帰り、身支度しろ。」


入院してから二週間ほどたった時、いよいよ旅に出るときがやって来た。


「馬車を取ったりなんなりで少し遅れてしまったが問題ない。」


「明日の朝病院前で待ち合わせだ。じぁあな。」


「分かりました。」


先生は帰っていった。


「(忙しそうだなぁ~)」


そしてやってきた翌日の朝、病院の前でまっていると大きな荷台を引いた馬車が走ってきた。


「でかいな、」


「レオーネ、お前はこの馬車にのって旅をするんだぞ。」


馬車を引いていたのは先生だった。


「貸しきりですか?」


「当たり前だ。魔物がいる森などを抜けて行くんだぞ」


「さぁ乗れ。」


そう促されて馬車の荷台に乗った。


荷台には屋根があり、中はまぁまぁ広い。そこに食料など荷物が置かれていた。


「では、出発するぞ。」


手綱を引っ張ると、馬が走り出す。


しばらくすると、バタンニ王国の国境が現れ、国境を抜ける。


ついに僕の旅が始まったのだ!



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「...。」


「...」


気まずい、担任の先生と二人っきりで気まずいわけがない。


更に女性なので、話の内容が合わないかもしれない。


先生はただひたすら馬車を走らせている。


「せ、先生は、何でそこまでして僕に付き添ってくれるんですか?」


「この腕は僕が無茶した結果ですし。」


「...まぁそうだな。だが、目的は他にある。」


「他、とは?」


「最近ファレル王国に怪しい噂があってな、近いうち戦争になるかもしれないから、バルッセ王国と話し合いをしに行くんだ。」


「それで、先生が派遣されたと。」


「こう見えて私は王国内でお地位は高いんだぞ。」


少し会話が弾んでいると、いきなり馬車が止まった。


「近くに魔物がいる。こっちを狙っているぞ、馬車から降りろ。」


そう促されて馬車からおり、戦闘態勢にはいる。


「短期間で戦い方を身に付けたか。やるな」


「それほどでも。」


会話をしていると、茂みから三匹の魔物が現れた。


四足歩行の魔物で、人と同じぐらいのサイズ。


「私が右の二体を、」


「僕が残りを」


身体強化魔法を唱え、前方にいる一体に攻撃を仕掛ける。


左手初の戦闘だ。


魔物が突進してきたので、こちらも走り出す。


すれ違う寸前に横に避けて後ろ足を突く。


相手が怯んでるうちに首を切断。


初戦闘が終わった。


とっくに先生は終わっていた。


「なんとかやりましたね。」


「なかなかのものだったぞ。」


「さてと、」


「ここからだな」


気づけば僕たちは魔物に囲まれていた。それも数十体。


「さっきの魔物の上位種みたいだな。」


「さっきのは気をそらすためか?それとも、こちらの力を把握するため?」


「あり得るな。」


「こんなに賢いなんて聞いてない、」


「とりあえず戦え。」


すると一斉に魔物が襲ってきた。


僕は攻撃を避けつつ傷を与えていく。


対する先生は、向かってくる敵を一刀両断していき、確実に数を減らしていく。


僕は徐々に体力が減っていく。


ある程度左手で戦えるようになっただけで完璧ではない。無駄な動きが多い。


「しまった!」


一匹が僕の右腕に噛みついてきた。


「うぐっ!」


一気に力が抜けていく。


その一匹をきっかけに、次々魔物が攻撃してくる。


受け流すのにいっぱいで、反撃ができない。


すると、目の前に、一筋の光が魔物たちをなぎはらっていく。


流星のように輝き、魔物を喰らってく、なんて美しい剣さばきなんだろうか。


僕は美しい剣さばきに目が離せない。


先生は辺り一帯の魔物を蹴散らした。


「大丈夫か!?レオーネ。」


「はい、なんとか...」


右腕から血が滲み出てきている。


「大丈夫だ、治癒してやろう。」


「ありがとうございます。」


先生に治癒してもらう。


「…やはりお前はあの構えの方が似合うな…」


「なんか言いました?」


「何でもない、こちらの話だ。」


僕は先生の剣さばきを目の当たりにし、自分の中のなにかが燃え上がってるのを実感した。

読んでいただきありがとうございました!

是非感想をください!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ