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やりきれない想いを、、、。

作者: 七瀬




僕の好きな女性は、僕のお兄ちゃんのお嫁さんなんだ、、、!


しかも、、、!?

僕とは高校の時の同級生で、僕がずっと大好きだった女の子で...。



いつも笑顔で、元気で笑うと八重歯が見えてニコニコとひまわりのような

笑顔で笑う彼女が僕は大好きだったのに、、、!



・・・でも、まさか!?

僕の兄と付き合って、そのまま結婚するとは全く思わなかった...。



兄は、、、てっきり長く付き合っていた【みかちゃんと結婚する】んだと

ずっと僕は思っていたのに、、、!!!


兄とみかちゃんは同級生で、いつも二人で一緒に居たし、、、。

僕も兄の奥さんがみかちゃんだったらいいな~と何となく思っていた、、、。


凄く優しいお姉さんで、3つ上のみかちゃんがお姉ちゃんだったらいいな~!

と何回も僕は思っていたんだ、、、! 


それにね、、、?

よく3人で遊びに行く事あったし、、、!

兄もみかちゃんと結婚したいと言っていたのに、、、。



【どうして? こんな事に、、、!!!】



そう言えば、、、?

今から2年半前に、、、兄から僕に大切な話があると言ってきた、、、!


『すまん孝志、俺な! みかと別れたんだよ!』

『えぇ!?』

『みかにとって俺は、結婚相手ではなかったみたいだ、、、!』

『そんな、』

『でも、みかが言ってたぞ! 孝志は、私の本当の弟みたいなものだから

弟には、たまに会いに行くってさ!』

『・・・ううん、』

『良かったじゃないか! お前は、みかと会えるんだから、、、!』

『兄さん、』

『・・・俺は、もうみかとは会う事ないから、、、。』

『・・・・・・』





それから1年経った頃から、どうしてなのか、、、?

ナオと兄が付き合いだした...。


兄もナオと付き合いだした頃に、僕にこんな事を聞いてきたんだ、、、!


『お前さ~片岡ナオと同級生なの、、、?』

『えぇ!? 何で兄さん! ナオの事知ってんだよ!』

『いや~それがな! 俺の知り合いの女の子が、ナオを連れてきて

たまたま、俺とナオが話してたら? お前の話が出てきたから、俺がお前の

兄貴だよって話になったんだよ~ なんだか? 不思議だよな~まさか!

俺とナオが付き合うなんて、、、!』

『えぇ!? 兄さんとナオ、付き合ってんの、、、!?』

『あぁ! そうだよ!』

『嘘だろう!』

『そう思うよな~俺もそう思うよ~!』

『・・・・・・』




僕は高校の3年間、ナオの事がただ大好きで見ていただけなのに、、、。

兄さんは、簡単に僕の好きな女の子と付き合いだしたんだ...。


悔しい気持ちもあるけど、、、?

ナオの相手が兄さんだと思うと、、、何も言えないよ!



兄はしっかりしているし、優しいし、頼りがいもあり、何より大事に

してくれると思うから、、、。


僕は、自分の気持ちをしまい込んで、2人を祝福した。


二人の結婚式の日も、、、。


『兄さん、ナオ! おめでとう!』

『あぁ! ありがとう孝志!』

『ありがとう、孝志君。』

『まさか!? ナオが僕の義理のお姉さんになるとは思ってもみなかったよ!』

『私もだよ孝志君!』

『これからは、俺の嫁で! お前のお姉さんだからな~』

『よろしくね!』

『・・・ううん。』



ナオのウエディングドレス姿は、とっても綺麗だったな!




今僕は、実家を出て独り暮らしをしている。


兄さんとナオは、僕の実家で一緒に住んでいるんだ、、、!


たまに実家に帰ると、、、?

ナオと僕のお母さんが、台所で二人仲良く料理を作っている姿を見て

僕もほっこりする。


でもナオは兄さんのお嫁さんなんだと、ふと思い出すんだ、、、!

ナオの手料理は、とっても美味しい。

既に、母親の味になっている。


【何度、僕は兄さんからナオを奪ってやろうと思ったか、、、!】


・・・何度も何度も、考えたのだけど、、、?

そうする事はできなかった...。





僕が独り暮らしをはじめて、兄さんの元カノのみかちゃんが僕によく会いに

来てくれるようになった、、、!


いろいろ僕はみかちゃんに相談したり、いろんな事を話す仲になり

とってステキな僕のお姉ちゃんなんだ、、、!


『孝志! 私で良ければ話しぐらい聞くからね!』

『頼もしい姉だな~みかちゃんは、、、!』

『・・・そうね!』

『みかちゃんこそ! 何でも僕で良ければ話しぐらい聞くからさ~』

『うん。』



僕とみかちゃんとの関係は、今も続いている。


でも、この先、、、。

僕は、ナオ以外の女性を好きになる事はないのだろう......。


あんなに、、、心から好きになった女性は誰一人いないから、、、。




最後までお読みいただきありがとうございます。

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