やりきれない想いを、、、。
僕の好きな女性は、僕のお兄ちゃんのお嫁さんなんだ、、、!
しかも、、、!?
僕とは高校の時の同級生で、僕がずっと大好きだった女の子で...。
いつも笑顔で、元気で笑うと八重歯が見えてニコニコとひまわりのような
笑顔で笑う彼女が僕は大好きだったのに、、、!
・・・でも、まさか!?
僕の兄と付き合って、そのまま結婚するとは全く思わなかった...。
兄は、、、てっきり長く付き合っていた【みかちゃんと結婚する】んだと
ずっと僕は思っていたのに、、、!!!
兄とみかちゃんは同級生で、いつも二人で一緒に居たし、、、。
僕も兄の奥さんがみかちゃんだったらいいな~と何となく思っていた、、、。
凄く優しいお姉さんで、3つ上のみかちゃんがお姉ちゃんだったらいいな~!
と何回も僕は思っていたんだ、、、!
それにね、、、?
よく3人で遊びに行く事あったし、、、!
兄もみかちゃんと結婚したいと言っていたのに、、、。
【どうして? こんな事に、、、!!!】
▼
そう言えば、、、?
今から2年半前に、、、兄から僕に大切な話があると言ってきた、、、!
『すまん孝志、俺な! みかと別れたんだよ!』
『えぇ!?』
『みかにとって俺は、結婚相手ではなかったみたいだ、、、!』
『そんな、』
『でも、みかが言ってたぞ! 孝志は、私の本当の弟みたいなものだから
弟には、たまに会いに行くってさ!』
『・・・ううん、』
『良かったじゃないか! お前は、みかと会えるんだから、、、!』
『兄さん、』
『・・・俺は、もうみかとは会う事ないから、、、。』
『・・・・・・』
*
それから1年経った頃から、どうしてなのか、、、?
ナオと兄が付き合いだした...。
兄もナオと付き合いだした頃に、僕にこんな事を聞いてきたんだ、、、!
『お前さ~片岡ナオと同級生なの、、、?』
『えぇ!? 何で兄さん! ナオの事知ってんだよ!』
『いや~それがな! 俺の知り合いの女の子が、ナオを連れてきて
たまたま、俺とナオが話してたら? お前の話が出てきたから、俺がお前の
兄貴だよって話になったんだよ~ なんだか? 不思議だよな~まさか!
俺とナオが付き合うなんて、、、!』
『えぇ!? 兄さんとナオ、付き合ってんの、、、!?』
『あぁ! そうだよ!』
『嘘だろう!』
『そう思うよな~俺もそう思うよ~!』
『・・・・・・』
▽
僕は高校の3年間、ナオの事がただ大好きで見ていただけなのに、、、。
兄さんは、簡単に僕の好きな女の子と付き合いだしたんだ...。
悔しい気持ちもあるけど、、、?
ナオの相手が兄さんだと思うと、、、何も言えないよ!
兄はしっかりしているし、優しいし、頼りがいもあり、何より大事に
してくれると思うから、、、。
僕は、自分の気持ちをしまい込んで、2人を祝福した。
二人の結婚式の日も、、、。
『兄さん、ナオ! おめでとう!』
『あぁ! ありがとう孝志!』
『ありがとう、孝志君。』
『まさか!? ナオが僕の義理のお姉さんになるとは思ってもみなかったよ!』
『私もだよ孝志君!』
『これからは、俺の嫁で! お前のお姉さんだからな~』
『よろしくね!』
『・・・ううん。』
ナオのウエディングドレス姿は、とっても綺麗だったな!
▼
今僕は、実家を出て独り暮らしをしている。
兄さんとナオは、僕の実家で一緒に住んでいるんだ、、、!
たまに実家に帰ると、、、?
ナオと僕のお母さんが、台所で二人仲良く料理を作っている姿を見て
僕もほっこりする。
でもナオは兄さんのお嫁さんなんだと、ふと思い出すんだ、、、!
ナオの手料理は、とっても美味しい。
既に、母親の味になっている。
【何度、僕は兄さんからナオを奪ってやろうと思ったか、、、!】
・・・何度も何度も、考えたのだけど、、、?
そうする事はできなかった...。
*
僕が独り暮らしをはじめて、兄さんの元カノのみかちゃんが僕によく会いに
来てくれるようになった、、、!
いろいろ僕はみかちゃんに相談したり、いろんな事を話す仲になり
とってステキな僕のお姉ちゃんなんだ、、、!
『孝志! 私で良ければ話しぐらい聞くからね!』
『頼もしい姉だな~みかちゃんは、、、!』
『・・・そうね!』
『みかちゃんこそ! 何でも僕で良ければ話しぐらい聞くからさ~』
『うん。』
▽
僕とみかちゃんとの関係は、今も続いている。
でも、この先、、、。
僕は、ナオ以外の女性を好きになる事はないのだろう......。
あんなに、、、心から好きになった女性は誰一人いないから、、、。
最後までお読みいただきありがとうございます。