幽体離脱を通じて外界の惑星を旅行した人間の生存話
第十四話 神仙遊びする時ではなく
UFO研究会の金道秀総務は、宇宙人関連の書籍を私に渡した。 その中には、古代宇宙人の痕跡を紹介した本もあり、行方不明事件とUFO現象を'平行の宇宙'と'タイムマシン'仮説を利用して説明した本もある。
1961年にノーベル物理学賞を受賞したエドワード・プルセルは光に近い速度で旅行するのに必要な宇宙船のエネルギーを計算したが、その数値が大きすぎていくら文明水準が高くなっても、それほどのエネルギーを作り上げることはできないと主張した。 これは宇宙人が太陽系の外でのエネルギーによって推進される宇宙船を利用して地球を訪問した確率がゼロに近いという意味だ。
それなら1964年に拉致されたベティとバーニー・ヒル夫妻に地図を見せてくれた宇宙人は遠く離れた恒星系でどのように地球まで飛んできたのだろうか? その地図はゼタレティー・カーリーの星から見られる夜空の姿という事実が1974年になって明らかになった。 天文学界で発見したのより10年、まず地図を見たという事実こそ, その夫婦の宇宙人拉致事実を確認させてくれる証拠だ。 その宇宙人たちはどんなエネルギーを使用して地球まで来たのだろうか
プルセルの発表があった後、量子物理学者たちは世界人を驚かせる事実を発見した。 真空状態は完全に空いているのではなく、 亜原子的微粒子が存在するということだ。 宇宙人たちはそのエネルギーを活用したかも知れない。
人間世界で発生した行方不明事件を宇宙人と関連させる人々がいる。 1880年ラングという米国人が家族らが見守る中、魔術を使うかのように消えたという。 その後もまんまと失踪した人々が多い。 近年では地上だけでなく、海上で大型の行方不明事件が多く発生した。 米国のフロリダ州周辺の'バーミューダ・トライアングル'と日本の南にある'竜の三角地帯'は、原因を知ることができない行方不明事件が頻繁に発生したところで有名だ。
バミューダトライアングルは数百年の間'大西洋の墓'と呼ばれたサラガス海と重複される海域として1945年12月五つの米軍爆撃機がなくなり、13人の乗務員を乗せた救助飛行機も痕跡なく消えた。 そこでは軍用機の他にも、多くの行方不明事件が発生したがいまだにミステリーとされている。 多くのメディアは不思議なバミューダトライアングルに'違う世界に通じる第4のゲート'がいると推定した。 そしてバミューダトライアングルの一軸を成すプエルトリコはUFOと宇宙人がよく目撃されたことで有名だ。
'竜の三角地帯'は日本列島の南に位置した三角形の海域として地球儀を見ると、バミューダの反対側に位置している。 バミューダ諸島を通じて地球を貫通すれば'竜の三角地帯'が出て来たとき、この海域に属するた三宅島の周りで1940年以降、多くの船舶と飛行機が何の知らせもなく消えたり、沈没したという。 日本政府の公式調査船まで行方不明になったことがバミューダの行方不明事件ととても似ている。 行方不明事件の原因をUFOに関連させたり、または地球の強力な磁場で説明した点も似ている。
ミステリーの行方不明事件は世界各地で発生している。 米国のミシガン湖で多数の行方不明事件が発生したものと伝えられ、1995年にはインドネシアの航空機が行方不明になった。 2003年にはアンゴラ国際空港に係留中だった米アメリカン航空の飛行機が管制塔の許可なしに離陸した後行方不明になった。 そして2014年には北京に向かっていたマレーシア航空370便が行方不明になったが、航路を離脱して反対方向に向かったことまでは確認されたが、痕跡を見つけることはできなかった。 陸地で発生した行方不明事件では米バーモント州ベニントントライアングル連続失踪事件が有名だ。
このような行方不明事件について'平行の宇宙論'を利用して説明したりもする。 米国人・ラングは彼がいた所から急に平行の宇宙とつながったワームホールが開かれたと思えば簡単だ。 失踪された人たちと船舶、飛行機についても同じ方式で説明できる。
平行宇宙は量子物理学界で認定する仮説の一つである。 光が粒子であると同時に波動であるように物質を成す粒子が波動の性質も持っているならば、全ての物質が同時に二場所に存在することができる。 宇宙空間が無限に大きければ原子と分子の限定的な配列が無限繰り返され、この世界と似たような世界を作るということだ。 言い換えれば、どこかには地球と同じ惑星が存在し、そこでは、私たちの目に見える全てのことがコピーされているはずだと主張する。
いわゆる'おじいさんの逆説'によると、どんな人がタイムマシンに乗って過去に戻ってみると、自分の祖父が若い時に交通事故で死んでいた。 そうなら、自分はその世界で誕生できない。 どこで生まれたのだろうか? この場合も、おじいさんが平行の宇宙では生きていたために自分がそこから誕生したと考えれば問題が簡単に解決される。
しかし、現実的に過去への時間旅行は不可能で、私たちの宇宙と私たちの世界から平行宇宙、または次元が異なる世界をどう訪問するのかに対する理論は提示されなかった。 したがって、行方不明者らが平行宇宙に帰ったという主張もあまりにも便宜的で無責任な発想だ。 漢奎は物理学者たちの主張であることにも平行の宇宙仮説に同意しない。
「米国人・ラングが目の前で突然消えたなら、家族らは、静かに見るばかりしていたのだろうか。 家族が駆けつけた時にはワームホールが閉まったのだろうか。 それとも透明人間たちにどこに連行されたのか?」
「その事件は19世紀に発生した。 私は当時の目撃者供述を100パーセント信頼できなければならないのか疑問だ。」
「その他にも失踪した人々は数えきれないほど多い。 見つけられなかった行方不明者が我が国にもかかわらず、いかに多いのか. 怨恨による拉致や保険金を狙った事件で明らかになったりもしたが、迷宮に陥った行方不明者らも本当に多い。 彼らはどこに行ったのか」
「完全犯罪の犠牲になったり、疑問死したはずだ。 失踪した人々が連絡を切って隠れて住んでいる場合も多いだろうし。」
平行の宇宙は多元宇宙論とともに仮説に過ぎない。 ビックバン以降、宇宙が膨張して今は138億光年離れたところまで伸びていったという。 その向こうには、他の宇宙が存在するはずだが、観測できない領域だ。 もしかしたら時間・空間自体が存在しないかもしれない。
時空間の反りを誘発する重力は、宇宙と宇宙の間を自由に行き来しかねないと主張する学者があり、銀河を囲んでいる暗黒物質が平行宇宙を漂う日常的な物質だと主張する学者たちもいる。 別の宇宙は大半が電子やニュートリノなど、素粒子でつまっている死んだ宇宙だが一部には複雑で多様な物質が存在する可能性があると推定する人もいる。
宇宙が無数に多いなら、私たちの宇宙と似たような平行宇宙が存在することができる。 そして私たちが見る宇宙の中にレベルが異なる数種の世界が重畳されているかもしれない。 地球上で目撃されたUFOが瞬く間に消えてしまったのは宇宙人が平行宇宙に入ったためだと説明することができる。 この場合、平行宇宙は、この宇宙の外にある別の宇宙ではなく、この宇宙の中に重畳されている宇宙であろう。 またはこの宇宙内に我々が感知することができない他の次元の世界があるかもしれない。
米国のマリーダウニングという牧師は、聖書に預言者たちが空から降りてきた東方博士と遭遇する場面が登場するが、天使が平行の宇宙からUFOに乗ってきたものと説明した。 そして天国が他の惑星に存在するのではなく、別の宇宙に属すると主張した。
「平行宇宙がこの宇宙の外にいたらとても遠くて往来できない。 この宇宙の中に重畳して存在するとみなければならない。」
「平行宇宙や多元宇宙に対する説明とても不完全だ。平行宇宙が存在したとしても、我々の空間概念で説明できないだろう。」
UFOが瞬間的に消えたのが平行宇宙に入ったためであればとても近いところに平行宇宙に入るゲートがなければならず、この宇宙と平行宇宙の間に観測と電波の通過を防ぐカーテンがいなければならない。 平行宇宙がこの宇宙と空間的に重なっているが、見えないように分離されているなら、操縦士の追跡を受けたUFOが急に平行宇宙に入り込む場合、操縦士の視野やレーダーから消え去るだろう。
「行方不明になった航空機も平行宇宙に入ったと見なければならないのか?」
「追跡に失敗したパイロットは、UFOに接近すると、操縦装置が麻痺したと明らかにした。 多分磁場の影響だろう。 行方不明になった飛行機や船舶なども平行宇宙に行ったというよりは、強力な磁場のために操縦装置が麻痺して海中に沈没したのだ。」
地球の磁場は南極(磁南)で噴出した後、地球周囲を一周して北極(磁北)に流れていく。 地球の内部を流れる溶解された鉄の対流によって発生し、対流パターンが変われば、磁場方向も変わることができる。 鉄の対流パターンが微細に乱高下すると、磁場も揺らぐ。 この場合、羅針盤に依存する運行システムが麻痺して動物たちは、方向感覚を喪失する。 地球の磁場は地球に入ってくる宇宙線と太陽風を防ぐために、磁場が消滅されれば、地球は火星のように死んだ惑星になる、生命体がなくなるものだ。
物理学者たちは地球の磁場が45億年前に生成されて以来、数百万年に一度ずつ逆転されたと主張する。 現生人類は、まだ磁場逆転を経験しなかったが、この150年間、地球磁場の強さが全般的に10%減少したという調査結果が出た。 このように磁場が弱体化することは'磁場逆転'の前兆現象である。 20世紀に入って南大西洋で磁場逆転地域はますます高まっているという。 そんな所は致命的な宇宙放射線が反射されず、そのまま入ってくる。
今までの磁気圏保護の中で、地球生態系が進化したが、磁場の逆転が発生すれば、生命体に致命的脅威を与えるものだ。 地球上でこれまで数回生命体が絶滅したのは、小惑星衝突だけでなく、地球の磁場逆転で始まったという主張もある。 鯨と渡り鳥たちの頻繁な弊社現象も磁場逆転と撹乱のためだと説明する。 地球の磁場の逆転が切迫したという主張が出ると、欧州宇宙機関は2010年、正確な地球の磁場の変化を予測する'スイム'衛星を発射した。
最近は風水地理研究者たちも磁場の影響に注目する。 彼らは水脈が流れているところは電磁波が水脈を通過し、地磁気の混乱を誘発するために住居の敷地として適当ではないと主張する。 水脈の波動は、撹乱されたエネルギー波の一種として地下水脈が形成された地点から放出されてその上に居住する人たちに頭痛、集中力の低下、脳の知覚機能の低下などを誘発するという。 死を招いている事故が頻繁に発生する地点を見れば、ほぼ磁場撹乱が激しいところだという主張も出た。
今まで船舶や飛行機の失踪事故が頻繁に発生した地域で磁場の障害が発生した可能性が大きい。 船舶や飛行機は羅針盤の指示によって運行されるが、磁場がかく乱されれば、操縦装置と通信手段が誤作動を起こしかねないからだ。 消えた船舶と航空機の残骸を探しと正確な原因を究明することができるが、深い海に沈没していれば、その跡を見つけることは困難だろう。
「磁場の錯乱に飛行機が行方不明になるのは理解できるが、船舶が消えるのはおかしい。 磁場の撹乱が起きたとして 海に穴が生じることもないし、船舶が方向を失ったとして沈没することもないんだから。」
「海底火山爆発や爆風の中に巻き込まれた可能性がある。」
平行の宇宙を信じた学者たちは虫に食われた穴、すなわち、ワームホールがこの世界と異なる次元の世界を連結させてくれるものと信じている。 'アインシュタイン-ローゼンの橋'とも呼ばれるワームホールは理論上で存在できるが、実際には発見されなかった。
「多元宇宙と平行宇宙が存在するという言葉を信じなければならないのか?」
「今は数学的に推理することができる多元宇宙の真偽が200年以内に明かされると言うから、待ってみなさい。」
「行方不明者がワームホールを通じて平行宇宙に行ったなら、そこでこの宇宙に来た宇宙人もいなければならないか? 私たちの周辺にそんな宇宙人がいるか?」
「平行宇宙から来たような人を紹介したテレビ番組が放送されたことがある。 1905年にパリでパンを盗んで逃走し、警察に捕まった男が慣れない言語を使用し、自分は'リズビア'出身だと話したというが、そんな国はない。 彼は警察の取調べを受けている途中、幽霊のようになくなったという。 また、1981年にドイツのある村に現れたジョセフ・ボリーンという男は、地図上でフランス南部を指し、自分が'サクリア'大陸の'ロックサリア'出身だと主張した後、突然姿を消したんだって 。 そのような国も世界地図にはない。 報道が事実なら、彼らは平行宇宙から来た人たちかも知れない。」
「私も宇宙人を会って平行の宇宙に行きたい。」
「平行の宇宙にも允希ような人が住んでいるだろう。 ここに住む允希よりもっと優しくて愛嬌があふれかも知れない。 我が国に神の依代であるところが多いというが、巫女一人を連れてそこに行ってあなたを平行宇宙に送ってほしいと祈りしてみなさい。」
「私をからかっているのか?」
科学者たちはなぜ'平行宇宙'という概念を考え出したのだろうか。 宇宙に数多くの惑星が存在すれば、地球に似た惑星が存在することができ、多くの宇宙が存在する場合、この宇宙と似たような平行宇宙が存在することもできる。 しかし、地球型惑星は遠からず 発見されるはずですが、平行宇宙は永遠に想像の中にだけ泊まるだろう。 宇宙人が往来することには太陽系と外界の惑星間の距離がとても遠いために平行宇宙という概念を考え出したようだ。
「ニューメキシコ州のロジュウェルに墜落した飛行物体が地球にない材質で作られたという。 これは空飛ぶ円盤が宇宙から来ており、人間もそのような先端素材を開発すれば、宇宙に行けるという意味だ。」
古典物理学が基盤を固めたのは300年前からで現代物理学の歴史は100年に過ぎない。 顕微鏡が発明され、前に見えなかった数多くの微生物の存在が知られた。 可視光線だけが存在すると考えていたが、紫外線、赤外線、エックス線などが発見された。 このような発見が最近の数百年間に起きた。 これから500年ほど経つと技術がもっと発展して今の神秘的現象を科学的に説明できるようになるだろう。
宇宙人が地球を訪問する目的は何だろうか。 宇宙人が地球に集団的に移住するのは難しいだろう。 天然資源を得るために地球を訪問したと見ることもできない。 自分の惑星に近い天体たちでいくらでも資源を採取することができるからだ。 宇宙人がひたすら、地球生命体の遺伝子を得たり、生体実験のために地球を訪問したのでもないだろう。 もしかしたら、邪悪な人間が外界の惑星を侵略する可能性があるかどうかを監視するための目的かもしれない。 じゃなかったら人間世界を助けるための動機から始まったのだろうか。
「私は外界人が地球に強力な破壊集団が登場するかを監視していると信じている。 戦場、核兵器貯蔵庫、核爆発の現場でUFOがよく目撃されたのがその証拠だ。 宇宙人たちは、今後人類を統制しようとするかもしれない。 彼らが人間の世界を攻撃したら、どんな手段を使うだろうか?」
「方法は多様だ。 人間の世は事実の弱点がとても多い。」
高度の文明を持った宇宙人なら核兵器などを使用しなくても、地球と人間たちをいくらでも威嚇したり攻撃することができる。
第一に、人類は気候に脆弱だから世界をとても寒かったり熱くして干ばつや洪水、または強力な台風を発生させて人間の世界を破壊することができる。 第二に、宇宙人は彗星の進路を操作して地球と衝突するように誘導することができる。 第三に、宇宙人は地球の空気と水を汚染させ、人間を簡単に破壊することができる。 第四に、送電施設と発電所を攻撃すれば、電力難を招きかねない、電磁気波を撹乱させ、基盤施設や軍隊を麻痺させることができる。 第五に、遠隔で人間の頭脳を操作したり生活環境を破壊して人間の世界を崩壊させることができる。
彼らの核技術、ナノ技術、遺伝子技術、レーザー技術、化学技術、遠隔統制技術などは人類が想像できないほど発展しているのだ。 したがって心さえあればいつでも人間の世界を焦土化させることができる。 彼らが人間の世界を攻撃する必要性を感じるかどうかは分からないが。
「今後、宇宙人が人類を攻撃する可能性があるかな?」
「そうする必要があるか疑問だね。 拉致被害者らが生体実験を受けて精子や卵子を奪取されたと証言したのは宇宙人が遺伝的欠陥を持ったという意味だろう。 宇宙人女性があなたのように健康してハンサムな男を見ると、欲情が出るかもしれない。」
「とにかく私は外界人に会いたい。 生体実験の対象となってもいいから。」
「待ってみなさい 。 ところで今我々がこのようなくだらない話をしながら時間を過ごす時か? 神仙遊びに斧の柄腐るという言葉がありますが、今私たちがその格好だ。 ニュークロップの在庫が消尽される状況で、とんでもない話ばかりしているから。」
「そうだ。 今、宇宙人の話で時間を浪費する時ではない。 ニュークロップどれくらい残ってるの?」
「一ヵ月後には全部消尽されるのだ。 その後は工場の稼動を中断しなければならない。」
「商品の在庫が消耗すればやっと作っておいた常連客たちが全部なくなっていくのだ。 早くラオスを訪問しなければならない。」
「ラオスで他の供給者を探さなければならない。 允希も私たちとともに、ラオスに行きたいと話した。 一緒に行こうか?」
毎年参加したユンヒが今回のボランティア活動に参加しなかった。 同じ場所に二度訪問したくないとしながら遠慮したのだ。 彼女には3年前に荒れ地を開墾してコーヒーの苗木を植えた記憶だけ残っているのだ。 私は彼女に素敵に造成された農場を見せたい。
数日後、私たち三人はラオスに向かった。 先にサラバン地域で貿易に従事する韓国人を会った。 彼はなかなかのニュークロップ物量を確保している。 私たちは取り引きを通じてキログラム当たり3ドルに5トンのニュークロップを購入して帰国した後に信用状を発給することに約束した。 その程度の数量なら、来年の収穫時期まで十分持ちこたえることもできる。 リャオビエン村に到着してきれいに整備されたコーヒー農場を目撃した允希はしきりに感嘆詞を吐き出す。
「こんなに素敵なコーヒー農場を作ったなんて、ヒドゥン・バレークラブが偉大な仕事をしたんだね。 私が来るのを本当によくした。」
「その間私がどれだけ苦労したのか知ってるか?」
「この結果は奉仕活動をしたメンバーたちの共同努力のおかげであって。 住民たちも苦労をたくさんしたはずと。」
「もちろんだ。 4年前に漢奎と親しかったロンルアンが農場責任者だ。」
「思い出される。 漢奎と同い年だとした。 漢奎はその人から会ってみなければならないんじゃないの?」
「すでに会った。 その友達はもう息子が三人だ。 その時清純できれいだった彼の妻が今はすっかりおばさんになってたよ。」
「子供たちを育てるのが大変ですから。 ラオス人たちはなぜそんなに結婚を早くするのか分からない。」
「小学校を出たらすぐ金を稼ぐためだろうか?」
「社会生活を開始したり、新しい家庭をなしているが、多くのお金が必要しないからだろう。 さらに、寿命も短いから速く、子を産まなければならないだろう。 朝鮮時代には私たちの祖先も早く結婚して早く子どもを生んだ。」
「ロンルアンの息子が4年前に我々が作ってくれた教室で勉強しているそうだよ。」
「それも奉仕活動の成果だね。」
「そうだ。 私たちが作ってくれたポンプ水を飲みながら患っている人も減少したと言う。」
「ロンルアンの子供たちを見ると、漢奎も結婚したいことが切実なはずだが。 そうじゃない?」
「お兄さんとあなたが急がれる。 私はその次だ。」
私は何と言えばいいかわからない。 故郷にいる家族には、允希を念頭に置いて結婚相手がいるとしたが、允希は全然反応がない。 この女は一体結婚するつもりがあるのだろうか? 反応を見せないから正式にプロポーズをするもできない。
「親愛なる漢奎さん、我が国にゴールドミスがとても多い。 私はまだ遅い方じゃない。 私の心配しないであなたが先に結婚しなさい。 あなたはママボーイなので誰かが面倒を見てくれなければならない。 お兄さんはどう思う?」
「私も同意する。 あなたが適当な娘を紹介してくれなければならない。 漢奎は私たちが紹介しなければ、配偶者を得ることはできないだろう。」
「漢奎の妻は男の性格としてリーダーシップがあり、外のことをよく処理する女性が似合うのに、私の周りにはおとなしく消極的な女性ばかりいる。」
「一体何の話なの? 早く結婚しなければならない人はお兄さんとお前だよ。 あなたたち二人が結婚すれば私はその翌日でもすぐ結婚するのだから僕の心配はしないでください。 私は結婚できないのではなく老いた娘と老いた独身男性が前にあるために結婚を見合わせていることだ。」