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月光の下  作者: すや顔
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それは突然始まった

ただなんとなくお昼過ぎに起きてテレビを見てご飯を食べてコンビニまで雑誌を買いに行って甘いお菓子を食べてまたテレビを見て風呂に入って寝る。そんなことやってたら大学を辞めて3日が経った。

明日は月曜日だから求人情報が載っている折り込みチラシが入ってくるだろうとその日の夜部屋の電気を消しベッドの上で目をつぶった。大学を辞めて宙ぶらりんになった僕は漠然と将来の不安が出てきていたのでアルバイトでもしようと思い立ったが明日までは待たなければならなかった。しかし2月の下旬で部屋の中が寒かったからか寝付けなかった。それなので僕はエアコンの暖房のスイッチを入れた。部屋が暖まるに連れて眠くなるだろう。しかし何故だかその日は寝付けなかった。何回も寝返りを打った。眠くなるポジションを見つけようと右に左にまた仰向けに。なかなか眠れないまま時計の短針が1周した。しばらくぼおっと天井を見上げていると、突然どこかからかコソコソと声がするような気がして目を見開いた。最初は気のせいかと寝返りを打ってまた目を閉じたのだが、やはりどこかで声がする。僕はその声が気になってどこで発せられているのか突きとめようとむくりと上半身だけ起き上がって部屋中を見渡した。部屋の外のようではなかった。やはり部屋の中だ。しばらく下を向き耳をそばだてると声がどこから発せられているかがわかった。エアコンの方からだ。エアコンから排出している暖かい空気と一緒に声がする。また僕はしばらく耳をそばだてた。はっきり聞こえた。

「しね」


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