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短編小説

泣き虫のラン

作者: 有寄之蟻

泣き虫のラン

その涙は宝石になる

嬉しいときは緑色

悲しいときは青色

怒ったときは赤色

楽しいときは黄色

森の泉でキラキラ、キラキラ

泉は宝石でできてるよう

水底に光る宝石たち

森の泉はランの家

静かで、優しい、心地よい

緑の大木の根っこでランは眠る

歌う

一人

森に響くランの歌声

ある日一人の王子が来た

ランはびっくりして泣いた

泣き虫のラン

涙はオレンジ色

ポロポロ、ポロポロ

キラキラ、キラキラ

王子も驚いた

「泉のお嬢さん」

王子は何回も来た

ランと王子は仲良くなった

「この泉は宝石でできてる様」

王子はランの涙をすくって笑う

ランも笑う

その涙はピンク色

色とりどりの泉は虹色

光を浴びてキラキラ、キラキラ

夜になったらランは泣く

寂しくて

その涙は紫色

王子はランに寄り添った

嬉しい宝石が転がり落ちる

「貴女は美しい」

王子はランにキスをした

オレンジ色の涙

ピンク色の涙

そして、緑色の宝石が二人の間で輝いた

泣き虫のラン

森の泉のラン

今は王子と二人

歌っている

虹色の泉で

「ありがとう」

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