夕風 * 遠くに
夕風
西へと続くまっすぐな一本の道
そのつきあたりに 黒い山影が立ち塞がる
オレンジの炎はゆっくりと沈んでいき
受けとめる山の端は眩く燃えあがる
今 私の頬をなでた風はあの炎が贈ったものだ
贈り主に似て とても温かく そして優しい
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遠くに
この丘に来ると
遠くに
展望台が見える
展望台に来ると
遠くに
港が見える
港に来ると
遠くに
船が見える
船に乗ると
遠くに
水平線が見える
水平線を超えると
その先に
何が見えるだろう
水平線を超えた
その先の
私の知らない空の下
新しい世界へ
踏み出したい
拙作をお読みくださり、ありがとうございます。
批評批判大歓迎です。もっと私自身の思い描く世界を表現したいので、感想酷評、友人への紹介も期待しています。
長編の作品を幾つか載せる予定ですが、いずれもまだ修正中ですので先は長そうです。
平成三十年六月十五日までは、月に一度は詩を載せるつもりなので、気が向いたらお読みください。
繰り返しますが、本当にありがとうございます。