表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/15

【人類滅亡まであと49日】 キヨシを激励する為にDeNA本社に行ったら威力営業妨害で逮捕されてしまった件について

最初に断っとくで。

ワイはハマファンではない。

そもそもワイ、関西から出た事なかったしな。


特に阪神が好きなわけやない。

敢えて贔屓を挙げるなら…

今は亡き、阪急ブレーブスファンや。


オリックスはちょっとな…

ワイ、宮内嫌いやねん。


まあ、その話はええわ。

昨日のキヨシ退場が可哀想やったからな。

ふとな?

慰めてやろうって、思い立ったんや。

ホンマ、思いつきやねん。

新大阪から新横浜まで新幹線で3時間チョイや。

ちょっとDeNA本社まで行って、キヨシを激励したろって思いついたんや。

手ぶらで行くのは失礼やから、今津を出るときに関寿庵で「酒ゼリー」を買って行った。


新幹線乗ったら色々探検したろって思ってたんやけど

京都過ぎた頃には眠なってな?

ボーっとしとる間に新横浜に着いてもうた。


なんか、料金損した気になったけど

隣のオッサンに

「横浜までワープ出来た思ったら得なんちゃいまっか?」

って言われて妙に納得した。

確かに、寝とったらリニアより早いで。


DeNA本社の住所はちゃんと紙に書いておいたから

駅員に聞きもって鈍行に乗れた。


横浜は民度低いって聞いとったから警戒してたけどな?

ワイの近所よりは上品やったで?

みんな親切やったしな。

あの情報間違っとるんちゃうか?



ナントカって名前の駅を降りてすぐのところにあったわ。

結構デカいビルやったで?


入口の所でワイが「でーえぬえー、でーえぬえー」ってブツブツ言っとったら

身なりのいいオバハンが話しかけて来てな?


「ヘーシャニゴヨーデゴザイマショーカ?」


って愛想良く何事かを話しかけてきた。

若い頃は美人やったんちゃうかな?

感じのええオバハンやったで?



だから、ワイも礼儀正しく

『おう! キヨシおるかー!!』

と答えた。


ところが、それが気に入らんかったらしい。

オバハンの取り巻き共が突然ワイを取り囲んで、オバハンをどこかに連れて行った。



「南場社長! 危険ですのでお退り下さい! 不審者には我々が対応致します!」



よくわからんかったけど、ワイ、かちーんってきてな?

そらそうやろ、こっちはキヨシに酒ゼリー買ってきたってんで?


いやいや、手は出してへんって。

そんな非常識なことする訳ないやん!

ちょっと、相手の顔に手が当たっただけ!

偶然振り回した手が当たっただけ!


それやのにな?

神奈川県警ってひどいねんで?

ワイの言い分全然聞いてくれへんねん。

5人掛かりで押さえつけられてな、有無を言わさずパトカーに詰め込まれたわ。


留置場の中でな?

『あー、これは1か月コースかな?』

とか思っててんけど


看守さんが、「ワイ、出ろ! 身元引受人が来たぞ!」と出してくれた。



ひょっとしてキヨシか♪

と思って取調室に戻ってんけど

現れたのは、頭に変な輪っか付けたキモいヒョロガリやった。


『は? 誰じゃオマエ。 おまわりさん、ワイこんな奴知らへんで?』


「ワイさーん、困るんですよ。

もう手続きは終わっちゃったから、ここにサインして。」


『いや、それより中畑清は来んかったか?』


「そういう話は聞いてないですね~。

はい、荷物確認してね~。」


『ひょっとしてノリさんが来たんちゃうか!?』


「はい、もう暴れちゃダメですよ~

佐藤君・吉永君、ワイさんを出口まで案内してあげて。」


『もしかして、高田GMが来たんちゃうか!?』


「はーい、ワイさん。

出口はこっちですよ~。」


『こら! 関節決めんな!  痛っ! いたたたた!!!!』


「じゃあ、気を付けてお帰り下さいね~。」 (ポイッ)


『ぐわーーー!!』


カイダンゴロゴロ、べチン!!






『いたたた、ワイみたいな善良な市民を乱暴に扱いやがって…』


そうやって打ち付けた頭をさすっとたら、誰かが手を差し伸べてくれた。


『おう、ありがとうやで!』


ワイを助け起こしてくれたのは、頭に輪っか乗せた変な奴やった。

髪の色もアメリカのお菓子みたいなキショい色やし、絶対コイツキチガイやで。



『おまわりさーん!  こんな所にキチガイがおるでー!  保護してやってくりー!』



「ちょっと!  私はキチガイなんかじゃありません! 天使です! 

人類を滅亡から救うために天界からやってきました!」


『おまわりさーん! コイツ重症やでー!  

精神病院から脱走した奴がおらんか調査してくりー!』


すると神奈川県警の奴ら、「今日はワイさんだけで精一杯ですから!」何てぬかしやがる。


『この税金泥棒共がちゃんと仕事せいや!』


「ですから~ 僕らがちゃんと仕事したからワイさんがここに居るんでしょ。」


くっそー、役人って口ばっかり達者やな。

くっそー、ワイ力には自信あるけど、口喧嘩は苦手やねん。


仕方がないから、キチガイの世話はワイがすることにした。


『おい! オマエ、どこの病院から抜けて来たんや!  

おっちゃんが送ったるから病院の名前言え!』


「私は第六天使師団を脱走して参りました!  

今回の決行はイェグディエル様に黙認して頂いてのことです!」


『ほーん。  第六病院、ね。  院長は外人かな?』


「あなたが今日中に【小説家になろう】に記事を投稿しなければ人類は滅びます!」


『ほーん。 そら大変やね。』


「せめて、スマホから投稿して頂けませんか?」


『ゴメン。 ワイ、ピコピコする携帯しか持ってへんし。』


「で、では大至急ガラケー投稿をお願いします!」


『スマンな。 金払ってへんから、電話止められとる。』


「後、5時間で人類が滅びるんです!!!」


『ほーん、そら災難やね。』


「誰か助けてッ!!!!!!!」



こうして、ワイは金も無いのにキチガイを引き取ることになった。

ところで、コイツ男なんか女なんかよくわからんな。


女やったら嬉しいねんけどな。

まあ、穴があったら何でもええわ。






1、人類滅亡まであと49日。

2、転生可能なろう民残数0人。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ