【人類滅亡まであと40日】 名古屋に美人が一人も居ないように旨い物は一つも無い。 食事は銀座で済ませてから来るのが常識だろ?
心底不本意ではあるが追手をまく為に…
ワイとキチガイはドラゴンズ帽とドラゴンズハッピで地元民に変装していた。
残念ながら、遠目には地元民に見えてしまう可能性もある。
キチガイが手を握ってくる。
「ワイさん///
こうやって御揃いの格好をしてたら… 私たち///」
『ああ。
地元の親子に見えるはずや。』
「えー!
お、親子って!!」
『ん? どないした?』
「フンッ!
ワイさんなんて知らないッ!!
ばかー!」
やれやれ、この年頃の女の考えてる事は本当に解らん。
ウチは息子やったからまだ良かったけど、娘が生まれてたらと想像すると背筋が寒い。
『何か食べるか?』
「知らない!」
通り道で花友膳の味噌カツ串カツを購入。
キチガイに渡すと無言で貪り始める。
ワイが結婚生活から学習したたった一つの事実は…
【女と話し合いをしても無駄なので
食べ物を与え続けて条件反射的な親近感を植え付けるしかない。】
それも与えるのは砂糖やスパイスが効いていて、見た目が派手なものが良い。
嫁や飲み屋のねーちゃんや堅気のねーちゃんで比較実験し続けた結果やから、的外れな回答ではないと思う。
この数日キチガイにも餌付けしてみたが、概ね反応は良くなっとる。
串カツを食べ終わる頃には体ごと擦り寄って来てたので、まあ機嫌は直ったんやろ。
「た、食べ物なんかで誤魔化されませんからね!」
『うん。 何かスマンな。』
「べ、別に怒ってなんかないですけど…
ワイさんもっと私のこと…」
『ん? 何か言ったか?』
「な、なんでもないです!
私、ワイさんのことなんか全然意識してないですからね!」
『あ、うん。』
よくわからんが、このパターンは機嫌を直してる証拠や。
嫁で色々実験しておいて本当に良かった。
追手の人数が少ないうちにヒルトンに入る。
念の為、チェックインだけしておいて正解やった。
敵地では、外資の方がまだ信用出来る。
…敵?
敵って何や?
ワイは今、誰と戦っとる?
「…さん?」
「イさん。」
「ワイさん!」
少し意識が飛んでいたらしい。
キチガイが心配そうな顔でこっちを見ていた。
ここはヒルトンの客室。
部屋に座り心地の良さそうなソファーがあったので、服も脱がんと座りこんでしまっていたらしい。
『いや、大丈夫や。
寝不足で疲れが溜まっとるみたいや。』
「…。
そ、そうですか。
確かにここしばらく動きっぱなしでしたものね!」
勿論、まだ疲れてはいない。
スタミナ配分は間違えてないつもりや。
『ああ。』
「そ、それより!
それよりこれからどうします?」
『始発で名古屋を脱出や。
しばらく東京に潜伏やな。』
「もう名古屋には?」
『おりたくてもおれんやろ。
確実にマークされとる。』
この会話をしているタイミングで突然ノックをされたので…
不覚にも反射的に拳銃を取り出してもーた。
キチガイが眉を顰める。
「ワイさん…
解ってると思いますが」
『安心せえ。
必要最小限しか殺さへんから。』
「ワイ様。
ワイ様にお客様が来られましたのでお知らせに上がりました。」
声色は、一応ヒルトン風ではある。
念の為、引き金を引いた状態で屋内戦闘に備える。
『…。
ワイの預けてた洗濯物っていつ頃仕上がりそうでっか?』
「ワイ様がお預けの2点は明朝お届け可能です。
もしもお急ぎでしたら。」
OK。
コイツは偽物ではない。
脅されて喋らされてもいない。
ワイはドア越しに会話を続ける。
『ところで、客と言うと?』
「神様で御座います。」
なるほど。
まあ、神やったら…
そらあ東横インとかやなくて、ヒルトンに泊まるやろうな。
断るとオッサンがすねそうなので…
キチガイと一緒にラウンジに向かう。
「おう! ワイ!
こっちだ!
こっちこっち!」
オッサンは周囲に5人ホステスを侍らせて、ブランデーを啜っていた。
同じテーブルには地元の有力者らしき老人達が控えている。
『今から寝るところやってんけどな?』
「うわっはっはっは!!!
何言ってんだオメ~www
ジジーかよwwwww!!!
おーう! コイツに酌してやれwww」
ホステスの中でもリーダー格らしき女が進み出ようとするが、下座から進み出た老人が片手で制する。
「申し訳ありませんね。
こんな夜分に。」
その老人は丁寧に頭を下げて人懐っこい笑顔を見せる。
目が笑っていないことを悟られない為にか、必要以上に目を細めている。
『いえ、こちらこそこんな格好で…』
「おーうww
白井ィ~wwww
オマエもちゃんと飲んどるか~wwww」
「ははは。
しっかりと御相伴に預かれておりますよ。」
白井!?
って白井オーナーがどうして?
いやいや、ワイは何を思い違いしとる。
相手は神や。
神が中日戦を観戦するんやから、案内は白井オーナーがするに決まっとる。
という事は、もう一人の男は…
「ワイしゃん、初めましてだぎゃー♪
ナゴヤはどーですか~」
恐らくは名古屋市長・河村たかし。
ワイは顔は知らんかったが、こんなキャラやとは聞いとる。
『素敵な街ですね。
ワイは貧乏人ですので、こういう立派な街にお住いの方が羨ましいです。』
「あっははは♪
おみゃしゃん、上手上手♪
関西の人は口がうみゃーねwww」
『恐縮です。』
「おーう!
河村くぅーん!
晩飯まだだろー?
好きなモン頼めよ~!」
神は30分ほどグラス片手に騒ぎ、そして本題に入った。
「白井君、河村君。
このワイ君はワシの飲み友達でね。」
「「…!!」」
「この三連戦。
残りの2試合はワイ君と観戦することにしたから。
この意味、わかってるね?」
「「はい!!」」
「よーし。
それじゃあ、ワシ。
ワイ君と今から大事な話をするから…
君たちはこれで美味しいものでも食べてきなさい。」
一同 「ありがとうございます!」
「じゃあ、白井君。
明日は任せたから。」
「はっ!」
そう言って神の取り巻きは潮が引くように消える。
取り巻きどころか、ウェイターやキッチン要員すらどこかに行ってしまった。
広い空間に、ワイと神とキチガイの3人だけが取り残される。
「ワイよ。
ペナントは順調のようだな。」
『まあ、全部コイツのおかげやけどな。』
「ワイさん///」
まずいことに四人掛けのテーブルでキチガイがワイの隣に座ってしまっている。
それを無意識でやっているのか策なのかを見抜ければ、これからの立ち回りが有利に運べるんやが。
この角度からではキチガイの表情は読めない。
「いや、オマエはベストを尽くしているよ。
特に巨人への文春砲なんかは最善の一手と言っても過言でもない。」
『…。』
「ただな?
昨日の12球団オーナー会議で、【今年のペナントレースは中断しない】と決めたから。」
『…。』
「…ふふふ。
ちゃぶ台返しを狙っても無駄、と教えてやりたくてな。」
『それはそれは御丁寧に。』
「それにしても中畑君!
彼はいいねww
現役時代からフレッシュさが持ち味だったけどwww
最年長の監督がフレッシュに現役復帰ってのが痛快だよなあwwww」
『古巣を攻撃した上にコキ使ってしまっとる。
キヨシには足を向けて寝られへんで。』
「ON潰しだろ?」
『ああ。
普通、セリーグで二人に加護を与えられるとしたら
どんなボンクラでも王長嶋を選ぶからな。』
「ワシもその予定だったのだがな。
流石にこの雰囲気であの二人は出せないよww
逆に炎上しそうだしwwww」
『個人的にはON砲が現代でどこまで通用するかも見てみたかったんやけどな。』
「あの二人なら普通にメジャーでやれるぞ?」
『まあ、オマエが言うならそうなんやろな。』
一人の野球ファンとして、ON砲をもう一度見てみたかった。
こんなスキャンダル戦法なんかより、よっぽど盛り上がったやろうにな…
「ところで、だ…
ブックマークは何人まで増えた?」
オッサンが初めてキチガイに目を向ける。
「8名です!」
「せっかくワシが与えてやる新世界。
宝の持ち腐れになりそうだな?」
「神様…
せめてもう少しチャンスを。」
「チャンスなら十分与えてると思うぞ~
ワシ、今回は寛容すぎるくらいだもんwww
ワイが仕掛けてる作戦も全部見逃してやってるしなwww
なあwwワイよォ~ww
オマエww 次は清原辺りを狙ってんだろwww」
『清原君の素行は有名やからな。
一撃でも突ければ、後は周りが勝手に便乗するやろ。』
「オマエも酷い奴だわーwww
おい天使www
ワシなんかより、ワイを責めろよーwwww
コイツこそ鬼だぞwwww」
『ワイも好きでやっとる訳やないんやけどな。』
「ははははwww
嘘つけえwwww
今のオマエ!!
戦士の目になっとるぞwww!!!
最初の腐った目つきとは大違いだ!!
ワシが導き手に選んだ者は… 大抵そうなる。」
『他にもこんな事しとるんか?』
「そりゃあ、選別は支配者の義務だものww
定期的に腐った世界には制裁を加えてるよww」
『…地球の他にも世界があるんか?』
「くっくっくwww
本当は内緒なんだけどな~www
ああ、そうだよwww
ワシはこの地も含めた無限の世界を創造し支配している。
…まあ無限と云うのは言い過ぎだけどなwww
最近は管理する世界の数は50個で固定している。
昔は何万個もあったんだけどな~
ゴミがどれだけあっても意味ないしな~www」
『50も面倒見とったら、結構やろうな。』
「うはははははwwwww
中々、この苦労が解ってもらえんのよwww
でな?ww
手間ばかり掛かって大変だから、次は30個に絞る予定でな?
当然、最下位であるこの世界は真っ先に滅ぼすことにしたんだわwwww」
『まあ、大体…
話の構図は見えて来たわ。
勝手に産んで、勝手にポイ捨てか?』
「おいおい~ww
悪意に満ちた解釈すんなよ~wwww
ワシは慈悲深いから、こうやってチャンスをあげてる訳じゃない?
むしろ、感謝して欲しいくらいだぜ~?」
『しかし、8人だけ生き残ってもなぁ。』
「それはワイの努力不足だよ~ww
あのな~、この前滅ぼした世界の奴は何百人かは集めたぞ?
オマエなんてインターネットもある環境で8人しか集めれてない訳だろ~?
1億人くらい、パーっと集めりゃいいじゃんよ。」
『その何百人はホンマに助かったんか?』
「助けた助けた!
ワシ、約束はちゃんと守るよ?」
『オマエが約束を守るという証拠が無い。』
「おいおいwww
有名な話だぜーwwww
無学なオマエだって聞いたことはあるだろうに。
ノアの箱舟。
って言葉位は聞いたことあるだろ?」
『世界が洪水で沈んだとか言う?』
「おお!
知ってるじゃねーか。
アイツは頑張ったから、ワシがこの世界に転生させてやった。
箱舟に乗らないことを選んだ連中は、滅びる世界と命運を共にした。
ただな~
一つワシにも誤算があって…
ノアが転生の意味をよく理解してなかったんだよな~
ワシも丁寧に何度も説明してやったんだが、最後までアイツは状況を正確に理解出来ていなかった。
だから、こっちの世界の宗教観が少しワシの設計から逸れちゃったのよ。
あれは誤算だったわ~。」
『オマエは簡単に言うけどな?
住んどった世界滅ぼされて、その状況を正確に理解出来る奴なんておらんで?
仮にワイが生き残ったとしても…
それを誰かに上手く伝達する自信はない。
あのなあ。
結局オマエはな?
自分が色々な世界を支配してるってことを皆に知って貰いたいんか?』
「うーん。
じゃなくてなぁ。
弁えて欲しいだけなんだけだわ。」
『弁える?』
「いや、結局な?
≪神がこの世界だけを作った≫
という麗しい誤解が人々の傲岸に繋がってるのよ。
ワシ、何度も言ってるんだけどなぁ。
オマエらは数ある材料の一つであって、別に一つ一つの世界に愛着はないってな。
不思議と、中々伝わらんのよ~。」
『要は子沢山な家庭みたいなもんやな。
ワイかて一人息子やから可愛いけど、そら50人も居ったら…
まあ、早く家から叩きだすことばっかり考えるやろ。』
「おっ!
その例え、いいね~♪
採用!
今のワイの例え採用!」
『まあ特許とかあらへんから、オマエが好きに使ってくれ。』
「ああ、遠慮なく使わせて貰うよ。
説明の手間が省けそうでいい。」
『どういたしまして。』
「…。
ありがと。
で、ワシは褒美に何をくれてやればいい?」
『別に。
見返りが欲しくて言った訳やない。』
「くっくっくwww
上手い立ち回りだなぁ、オイwww
いいだろう!
お望み通り、借りにしておいてやるwwww
で、それとは別にだ。
何か欲しいものがあればくれてやるぞ!
ワシはオマエに楽しませて貰ってるからな。
ほら、何か考えろ!
何か望みはないのか!」
キチガイが押し殺した小声でワイに耳打ちをする。
「ワイさんチャンスですよ!」
コイツはアホか?
流石に神のおっさんも呆れた顔してるぞ。
勿論。
せやからこそ、これがワイを油断させるための二人の小芝居、という疑惑も深まる。
『望みか。』
「阪急ブレーブスを復活させてやろうか?
何なら西宮ガーデンズを焼き尽くして、阪急西宮スタジアムも復活させてやっても構わんぞ?」
『ふふふ。
それも悪くないな。
ただな?
子供時分のワイがあの球場を愛していたように…
今、ガーデンズを好きな連中も居る。
ワイも女房子供とたまに遊びに行くしな。
ワイ一人の感傷のために、他の奴らの楽しみは奪えんわ。』
「惜しいなぁ、オマエ。
ホント、オマエだけは惜しいわぁ。
…なあ、ワイよ。
オマエ、そんなキャラじゃねーだろ。
オマエを堕落させているのは誰だ?
嫁か? 子供か? 社会か?」
『ああ、ワイ天邪鬼やから。
オマエの嫌がりそうなこと言っとるだけや。
本音言うたら、勿論ガーデンズは嫌いやで?
そもそもワイはアクタ派やしな。』
「うはははははwwww
コイツ超うけるしwwwww」
『まあ、どうしてもワイに何かしてくれるんやったら
コイツに地元の旨いモンでも喰わせてやってくれや。』
そう言ってワイはキチガイを指差す。
「ん?
名古屋に旨い物はないぞ?」
『一つも無いんか?』
「名古屋に美人が一人も居ないように、旨い物は一つも無いぞ?」
『オマエ、名古屋来る時、いつも何喰っとねん?』
「え?
普通に銀座とかで食事してから名古屋入りするけど。
この世界の奴もみんなそうしてるぞ?」
『いや、泊まりの時とかどうすんねん?』
「え?
だからワシはヒルトンの会員になってるんだけど?
オマエだってヒルトンの方がいいでしょ?」
『ああ、なるほどな。
うん、ワイもヒルトンの中で喰いたいな。
腹膨れたら、すぐに寝れるし。』
という遣り取りがあったので、次の日はヒルトン内の鉄板焼き店・源氏で肉を食べた。
キチガイは海鮮が好物だったらしく、帆立や鮑に満足しているようやった。
16時半まで、ヒルトン内のカフェや寿司屋を梯子して遊ぶ。
時間を上手く潰せるか不安やったが、気が付けば一瞬で夕方になっており…
申し訳ないことに白井オーナーが車を回してくれていた。
「神様、本日の始球式ですが…」
「あー、いつも白井に手配させといて悪いんだがな。
もう始球式飽きたわ~。
今シーズンは大谷君相手に始球式したしな~
おい、ワイ。
オマエ、代わりに行ってきてくれ。」
『ん?
ワイが行っても客が引くだけやろ。』
「白井、何かこじつけてよ。」
「ワイさんは野球少年だったとお聞きしております。」
『いえ、他に何も知らんかっただけです。』
「そこで、ファン枠ということで参加して頂けませんか?
勿論、阪急ブレーブスファンのスタンスで結構です。」
『いや、白井オーナー!
そこまで気を使って頂いては困ります!
せっかくの始球式が白けてしまうのは申し訳ないです!』
「…ワイさん。
実は今日の始球式は盛り上がってしまうことが確定しているんですよ。」
『盛り上がってしまう?』
「…あなたは反社会勢力の排除に尽力しておられると聞き及んでおります。
昨日も勇敢に戦われ、お怪我をされたとか…」
『いえ、ワイは自分の正しいと思ってる行動をとっているだけです。
それに、こんなんカスリ傷ですよ。』
「ははは、新聞屋の端くれとして耳が痛いです。
いやあ、最近の記者達にワイさんの半分の胆力があれば良いのですが。」
『…白井オーナー。
ワイでお役に立てるのでしたら。』
「ワイさん…
これ以上あなたばかりに…」
1時間後。
ワイは何十年かぶりにマウンドに立っていた。
子供の頃、あれだけ願った夢が最も皮肉な形で叶う。
神聖なプロのマウンドに、ワイの様な屑が立つという哀しみ。
リトルの頃のワイがこの光景を見たらどれだけ怒るやろか。
何発か殴られても文句は言えへん。
どうしてワイはここに立つ資格を自分で捨て続けて来たんやろうか。
ナゴドの照明が眩しい。
観客は騒然とすらせずに、冷ややかな目でワイを見下している。
自分でも不思議な位、この静寂に対して落ち着けていた。
ワイは縋るように阪急ブレーブス帽のつばを握りしめる。
つばの裏には伸び伸びとした【福本豊】の文字が輝いている。
瞬間、ナゴド中に歓声が沸き起こった。
各所に陣取る私設応援団が一斉に鳴り物を鳴らす。
その統制の取れた轟音には、確固たる意志が込められていた。
昨日とは違うアナウンサーの声が球場に響き渡る。
「皆様お待たせしました!
始球式の特別打者としてスペシャルゲストをお招きしております!!
ミスタードラゴンズ!
時期監督の呼び声も高い…我らがスーパースター!!!!!」
恐ろしい音量の拍手が巻き起こる。
一発一発の拍手がとても重い。
そして、ゆっくりと中日のユニフォーム姿で登場したのは背番号【3】。
そう、ワイが対戦するのは…
「立浪さん和義氏ですッ!!!!!!!!!」
1、人類滅亡まであと40日(但し、横浜以外のチームがリーグ優勝を果たした瞬間人類滅亡)
2、転生可能なろう民8人。
3、横浜ベイスターズ首位まで21.5ゲーム差
次号・激闘必死!