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4話

初!感想いただきました!どうぞお楽しみください!

「…………え?」


なんだこの玉…………。

見たこと無いけど、新しいステータスオーブか?


まあ、ガチャマシンが変わってたし、β版じゃないから新しくなっていてもおかしくはないと思ってたけど。


「……………………どんなやつかな、これ」


黒なんて地味な色だからレアではないとしても、金色のマシンから出てきたし少しは期待したいよな!


fO(ゲーム)を始めたらステータスが確認できるんだったっけ?

どうせパステルは隠れて覗いてるだろうし、早くキャラメイク終わろう。


「パステル、いるんだろ!」

『はい、ここにいますよ』


……後ろから話しかけたのはわざとだな、絶対。


「もう始めてくれ」


『わかりました』


それにしても製品版ではどんな敵が増えたんだろうか。

フィールドも新しいの増えてるだろうし!やっと、やっと憧れたあの世界にたてるんだな!


『では、ステータスガチャを始めさせていただきます』



……………………………は?


いやいや、もうステータスガチャはやったけど……、

どういうこと?


『なにマヌケづらしてるんですか?もう始めますよ』


「うん、ちょっと待って」


『なに言ってるんですか?』



そこで俺は話を短くしながらガチャをもう引いたことを伝えた。


『は?意味不明ですね?』


「え、俺はてっきりお前の仕業だと……、」


『ワタシはフィールド破壊なんて出来ませんけど』


じゃあ、違うのか……?


『まずはご自分の残念な頭を治してから来たらどうですか?』


………………………。


ムカツク。

でも疑ったから言い返せないよな。

ハァ………………。


『まあまあ、そんなに落ち込むこともないのです♪』


「ああ、ありがとう…………………………?」

ん?今の誰だ?

パステルは慰めなんてしないよな……?


戸惑いながらゆっくりと顔をあげると、

なんかちっこい寝ぐせの化身みたいなのがいた。


『む、寝ぐせの化身とは何ですかー!せっかく慰めてあげたのにー!!』


「ごめん、あまりにも寝癖がすごくて…………ていうか誰?」


『ふふん♪聞いて驚くのです!なんと!』


「なんと?」



『私はこのゲームのGM!

その名も《GOD》なのです!!崇めたてまつるがいいー♪』




………………………………嘘つけ。


『あー!いまウソだと思ったでしょ~!!』


「あんたみたいなのがGMなわけあるか!パステル、お前のいたずらだろ?」

そう聞くが、パステルは首を横に振るだけだった。


「………………マジか?」


『ほらーパステルもそういってるんだからそうなんですよ~!!』

そうか、このアホの娘がGMなのか……、



このゲーム、大丈夫かな。


『さっきからひどすぎません!?こっちは忙しいんですよ!!』


「ホントに心配なんだよ!……で、GM様が何の要で?」

忙しいんなら来なきゃいいのに、邪魔だし。


『うーっ!いいですよもう!!…………ここらへんに金色のマシン来ませんでした?』

金色のマシン……マシン…………あ。


『その顔は!見たんですね!?』


「……さっき回したわ、それ」


『え?ホントに?』


「……ホントだけど?」

なんかまずかったか……?

そう焦りながら返答を待った。


『いやーよかったー♪危うく間に合わなくなるとこだったです~!』


「……ん?どういうこと?」

間に合わない?えっと?


『実は一番目にキャラメイクした人限定のガチャがあったんですよ!』


んん?あー、つまり俺が一番目でガチャ回すはずだったのに遅れたということかな?

はじめたの早かったし。


『まあそんな感じですね~♪』


「じゃあ、もう始めていいのか?」


『ご自由にどうぞー♪』


……もうやることもないし、始めるか!


「じゃ、たのむ!」


『ではでは、キャラメイクしゅーりょー♪いってらっしゃ~い!』




少しずつ視界がホワイトアウトしていく中で聞こえたのは、

『あ、初期装備つけ忘れたです?』

という間の抜けた声だけだった。




まことにありがとうございます。

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