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087.逃亡?

 わー、みんなで瞬君のお家にお宅訪問だー!!て、そんなに楽しいものではないと思う。何で瞬君の家にいるかって?家に親がいないかつ帰ってくることがないからだよ。瞬君が緑茶を入れ、席に着く。

「非常にまずい事態になった。」

火室先輩が口を開く。

「ママさんが2人いるみたいで、2の2乗倍疲れるからですか?」

「確かにそれもあるが・・・・・、まさか、華菜さんがいるとは・・・・・。」

「華菜お姉さんがいると、何かまずいんですか?」

悪い人ではないとも思うんだけど・・・・・・。

「いること自体がまずいわけではない。華菜さんが真夜を気に入ったことが悪い。」

「?」

「あの人の執着心は恐ろしい。滞在中、どんな手段を使ってでもお前を手元に置こうとするだろう。」

「どんな手段って・・・・・?」

「人工衛星で、居場所をつきとめたり」

「人工衛星って、一般人が使えるものなんですか!?」

「父親が政治家だからそこのコネだ。」

「政治化すご!!」

なお、この話はフィクションであり実際は多分ありませんby真弓。

「ちなみに、滞在期間は?」

「1週間だ。さっき聞いた。」

ママさんとお姉さんのコンボで2の2乗倍×7日

「Hpがマイナスになりそう・・・・・。」

「と、いうわけでどうしたらいいと思う?」

作戦会議ですな。

「簡単じゃないですか」

金島先輩が言う。

「逃げればいいんですよ。」

しかも笑顔で。

「1ヵ所でジーっとしているから場所が特定されるのでしょ?だったらちょろちょろと動いていれば人工衛星で場所が特定されることはないでしょ。月影さん、城宮さんに連絡先を知られていますか?」

「いえ。」

「なら、連絡をつけるにしても、睦をまたがないとできないでしょ。だったら、睦と月影さんが別の方向に逃げればば数日間は持つはずです。」

「それだ!」

お兄ちゃんが乗った。

「それってつまり、長期旅行をするってことですか?」

土田君がきく。

「まぁ、簡単に言うとそうです。」

「あのー、私そんなお金持ってませんが・・・・・・。」

「金はある。」

お兄ちゃんが1枚のカードを取り出し、私に渡した。って、これ、クレジットカード!?

「いやいやいやいやいや、それはまずいでしょ!これがないとお兄ちゃんが困るでしょ!!」

「それは大丈夫だ。5枚はあるからな。」

「5枚!?」

「親父が心配性でなぁ、銀行の口座を分けるどころかクレジットカードまで分けろって言って。」

いや、おかしいでしょ!!なお、この話はフィクションであり実際は多分ありませんby真弓。

「で、でも、私の旅行費(?)を先輩が出すのはおかしいでしょ!」

「妹の金を兄が出すのは普通だろ。そうじゃなくても、これは俺がストレスに耐え切れずお前を巻き込んだことから始まっている。責任を取るという意味でも正しい。」

うんー、そうなのか?

「よし、実」

「ん?」

「真夜についていってやれ。」

「え!?」

え!?

「こいつを1人でプラプラさせるのは危ないからな。」

一般常識がないアホに言われたくないよ!!

「確かに・・・・。」

風天先輩、納得しないで!!

「えー、風天先輩、真夜ちゃんと一緒なんてずるーい!!」

「よし、土田。そこまで言うなら俺が連れて行ってやる。」

いや、言ってないよ。

「火室先輩とじゃ、疲れるだけだー!!」

「うるさい!!」

確かに。ご愁傷様。

「なら、私は水原さんと行きますか。」

「え?え?」

「何で慧まで行くんだ・・・・・・・?」

「私と水原さんだけのけ者なんてさびしいじゃないですか。」

思ってもいないことを口にしないでください。

「それに、クレジットカードの使用履歴を分散させたほうが居場所が特定されにくいかと。」

しかも、遠まわしに金を出せと要求。すごすぎる・・・・・・。お兄ちゃんは納得したのか、不機嫌そうにクレジットカードを金島先輩に渡し、金島先輩は笑顔で受け取った。

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