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081.凶器の被害

「っブ、ハハハハハハハハハハハハハ」

「キャーキャー」

「・・・・・・・・・・。」

色々な声(?)が響く。

 現在は週末のある日。休日でも親がいつもいない瞬君の家でバレンタインディーの日に録画したものを見ている。メンバーは私、土田君、(BL映像と化したので)ゆかりん、(面白かったので)ライライ、あとは瞬君。とはいっても、見たくなかったようで瞬君は別の部屋に引っ込んだ。映像を見た反応としては、土田君は笑い転げ、ゆかりんは黄色い声を上げ、ライライははじめは笑っていたが段々人事じゃないことに気付き瞬君に同族意識を持ち顔を青ざめていた。土田君編が終わったのでビデオを一時停止させる。

「ハハハハハハハァー!これってさぁ、俺って言うより瞬ちゃんが嫌な思いしただけだよね(W)!」

「本当ーにいい仕事したね、土田君。」

「ねー、生で見られなかったのが残念だなー。」

ゆかりん本当に残念そう。

「まやみん、来年にもやってね!」

「じゃあ、来年はライライの前で食べさせよっか!」

「「うん!!」」

「やめろー!!」

ライライが嫌がる。ちなみにオタ3全員が同意したので拒否権は無し。来年も楽しみだなー。

「て・・・・・、土田、自分がこんなことしたら、普通恥ずかしくなるだろ・・・・・・。」

「ライライ、土田君が普通の人間のはずがないでしょ?」

「あぁ、そうだった、そうだった。・・・・・・て、そういう問題じゃねえ!!」

「まぁ、そういわずに、もうちょっと楽しんだら?」

「あんたら、やっぱり変だ!!」

結論はそこか。

「ライライだって、はじめは面白がってたでしょ。」

はじめは(・・・・)な!」

「うん、分かった、人事じゃなくなったんでしょ?大丈夫、本当に人事じゃなくしたげるから!」

「人事にしてくれー!!」

「「「ヤダ(W)」」」

オタ3は有言実行なのだ。

「えーでわー、続きましてー、『凶器を食べた瞬君in2XXX年』でーす!」

ドンパフー。ちなみに年号が付いているのは、瞬君が被害に毎年あっているのを私が毎年録画しているから。だって、面白いんだもん。

「では、どうぞ!!」


 ビデオは瞬君の前にお姉ちゃんが現れるところから始まっている。

「瞬ちゃーん、毎年のお楽しみ・あ・げ・る♪」

「・・・・・・・・。」

瞬君は「楽しみじゃねえ!!」という顔をしている。

「はい、瞬ちゃん、あーん。」

「・・・・・・・。」

瞬君はフリーズ。口は堅く閉じたままだ。

「はい、瞬ちゃん」

「・・・・・・・・・・・。」

「瞬ちゃん!!」

お姉ちゃんが痺れらせて、瞬君の口の中に無理無理凶器をぶち込む。完全に力技。そして瞬君の口の凶器が収まる。その勢いが強かったのか、凶器の味がすさまじかったのか、(・・・・・だぶん、どっちもだろう)瞬君は仰向けにたれ、白目をむいている。今にも泡を吹いて死にそうな姿である。私が

「瞬君、生きてる!?瞬君!!?」

と声をかける。

「ココハドコデスカ?」

とすごく片言で返ってきた。

「私の家だよ。」

と私が返すと、

「ウィーンガシャン。ウィーガシャン。ワレワレハウチュウジンダ。ウィーンガシャン。ウィーンガシャン。」

と言うのが続く。


 ブフォ!!

四人全員がこらえていた爆笑を爆発させた。

「真夜ちゃん、これ、いつまで続くの、プププ」

「プププ、2時間ぐらいだよ、土田君、プププ」

私も笑いながら返す。

「てか、宇宙人なのロボットなのか・・・・・・・、プ」

「人造宇宙人なんじゃない?ライライ。プププ」

「水原君、キャラ崩壊させすぎプププ」

笑いすぎて全員もがいてる。そして突然入ってきた瞬君がビデオを停止。瞬君の雷が落ちた。

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