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007.入試(1)~ベタな出合い方~

 それから数か月が経ったある日、本日は聖魔高校入学試験二日目である。昨日一日目が筆記試験、本日二日目は面接&魔法の実技試験。普通科志望の私は午前中、特別進学科志望の瞬君は午後に試験がある。これはできるだけゲームのシナリオ通りにするため志望する科もゲームの設定のままにした。

 そして現在ちょうど私は試験を終わらせた。私は細胞活性化魔法の一種である強化魔法を使い、試験官お前で岩を砕いた。そして、ブレスレット(魔道具)についたチャーム(水姫)を見た試験官が精霊魔法師でもあるならそれも見せたくれと言うので、わたしはしぶしぶ精霊魔法を披露した。水姫姉さんを召喚し、水芸を披露した。最後は水を凍らせた。終わった後邪魔だろうと思い凍らせたものを強化魔法で砕くと、カキ氷の完成。魔法で作った物質は基本魔元素をたくさん集めて作られている。化学に出てこる化学元素と同じ。いわば精霊と同じく魔元素の塊。精霊と違うのは感情や意思がないこと。で、この魔元素の塊である氷を試験官の人がくれと言ってきた。水の魔元素の塊だから、水系の能力がある人が食べると疲労回復程度の効果があるんだって。今は冬なのにカキ氷なんて食べたらお腹壊すよ!!まぁ、別に上げてもいいんだけどさぁ、・・・・・・・・・賄賂じゃないよね?うん、そうじゃないことを願おう。

 そして私は帰宅するためにせいま高校の校舎内を歩いていた。しかし・・・・・、疲れた。魔力を使ったからだよね。細胞活性化魔法と違ってホント最近目覚めた能力だからどれだけの魔力でどれくらいできるかがわからないからあまり使いたくないんだよね。そのおがげでフラフラだ。足に力が入らないから千鳥足。壁にしがみつきながら歩いていたが、ついに、足が完全にガクッといく。

(こ、転ぶーーーーーーーーー!!)

顔面が床にぶつかるのを防ぐため手を出すことを考えていると、

「っお!あ、危ない!!」

どこかで聞いたことのある声がする。そして私は、勢いを止めることができず転んだ。倒れこんだ先は床ではなく、なんと人だった。私の勢いが強すぎたせいでその人は背中から私とともに倒れる。

「イタタ、・・・・・・大丈夫か・・・・・・・?」

「は、はい・・・・・・・。」

と言いながら私はうずめていた顔を上げた。そして視界に入ったのはなんと、な、なんと、

(ふ、副会長様ーーーーーー!!)

私の大大大大大大大大大大大・・・・・・・・∞大大好きな副会長様だった。

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~、す、すみません~~~~~~~!!」

私はあわてて副会長様の上から飛びのく。

(じ、事故とはいえ副会長様を押し倒してしまった!!)

もういろいろな意味で私に顔は真っ赤に違いない。

「あぁ、君か無事だったなら別にいいよ。」

と気にしないでと言うように笑顔で、起き上がり自分の背中をさすりながら言う。優しい人だ。

「本当にすみません!!私が重かったばかりに・・・・・・!!っあ、今治癒魔法かけますから!!」

私が治癒魔法をかけようと手をかざすと、その手を副会長様につかまれる。

「それは駄目、駄目だ。」

「ふへ?」

私が間抜けな声を出す。

「君、かなり魔力を消耗しているだろう。毎年いるんだ、試験を頑張り過ぎて倒れる人。だから俺達も巡回してて・・・・・・・。

・・・・・・・っあ、あと俺が倒れたのは君が重かったせいじゃないよ。むしろ、軽くてびっくりしたくらいで・・・・・・。・・・・・・そう、倒れたのは俺がドジだったせいで・・・・・・・。いっつも妙に格好つかないんだよな、俺・・・・・・・・・・・。」

照れ顔を隠すため私から顔を少しそむけ、空いているほうの手の指で自分の頬を軽くかきながら言う副会長様。

(か、かわいい・・・・・・!!)

萌だ。本当にに、萌!!格好つかなくても私の心はがっしりつかんでますよ、副会長様・・・・・・・・・!!

「と、とりあえず保健室に連れて行くから。・・・・・・・・・えーと、その前に聞いていいか?」

「?」

「そのー・・・・・・・、目の前にある黄緑色の粒は何?」

っあ、魔元素見えてる。


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