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063.ちょっと進歩?

 雷瀬芳、こいつも攻略方法、・・・・・ではなくある程度は話す人にする方法。かれの嫌味に耐えながらも、根気強く話しかけること。ちなみに、これはあくまでも女嫌いから来ているものなので、男相手ならここまでひどくはない。何で、よりによって、私のときに出てくるんだか・・・・・・・。

「えーと・・・・・・、雷瀬君・・・・・・。」

「・・・・・・。」

やはり、そっぽを向かれる。ま、負けちゃダメ。めんどくさいから関わりたくないけど、負けたら仕事にならない。そう、別に懐かれたいわけでは決してない。毎日こうだから仕事にならない。

「次の委員会で、員を装飾係と、プレゼント係、出し物係に分けてほしいんだけど・・・・・・。」

「・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・、ねぇ、聞いてる?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「ねぇ。」

「・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・。」

ッブチン。そのとき私の中で何かが切れた。だって、もう一週間はこうで話が全く(・・)進んでないんだもん。

「・・・・・・・・いい加減にしなよ。」

私の声はいたって静かだったが、静かだったことでその怒りが伝わったようで、雷瀬君はギョッとしていた。

「女だからってなめてかからないでくれる・・・・・・・・・・?」

私は、反射に近い本能で強化魔法でこぶしを強化し、ッダン、と机をたたく。たたいた箇所にはひびが入っていた。学校にある備品が対魔法素材でできていたのでひび程度で済んだ。

「別に私は、あなたと私的な話がしたいわけではないの・・・・・。したいのは仕事(・・)の話。」

「・・・・・・・。」

まぁ、分かってないはずはない。

「なら、Yes,NOぐらいは返事てくれてもいいでしょ・・・・・?そうじゃないと、仕事が進まないの!!私が被害をこうむるだけなら、別に私は返事をしてくれなくてもかまわないよ。でもね、今回は私とあなただけの問題じゃないの。他の実行委員や、先輩たちに迷惑がかかるの!それを分かってて無視をしてるの?そんなの・・・・・・、ただの甘えよ!!」

ハァハァ。私はノーブレスでこのセリフ(?)を一気に言ったから、息切れが半端ない。私がハァハァとしていると、

「ップ・・・・・・・・・・。」

雷瀬君が噴出し、

「ハ、ハハハハハハハハハハハァー。」

笑い出した。何なんだこいつ。わけのわからなささがゲームよりパワーアップしてるんじゃあ・・・・・・・・!?こちらは真剣だというのに、笑い出すし・・・・・。

「・・・・・・・・、面白い・・・・・・。」

「へぇ!?」

私は聞き取れなかったので怒りながら(・・・・・)聞き返した。

「いいよ。しようぜ、仕事の話。」

何か急に楽しそうになったよ、この人。まぁいい、仕事の話をしてくれる気になったならもういいや。

「じゃあ、まず、さっきの係り分けの話し、聞いてた?」

「あぁ、聞いてた。」

「なら・・・・・・・」

あーあ、まだしばらく、このわけの分からない人と、関わらなくちゃならない。憂鬱だ・・・・・・・・・。

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