006.やり方
※第三者目線
「じゃあ、その方向に向けてどう動くかだけど・・・・・・・・、僕的にはあまり干渉しないほうがいいと思う。」
「うん、私もそのほうがいいと思う。たぶんこっちが変に動くとゲームのシナリオからずれちゃうと思う。ずれなければいくらでも対処が可能だけどずれちゃったらどうしていいか分からない。」
そして真夜がひとつ思い出す。
「っあ、でも、ひとつシナリオと違うことしたいんだ。」
「何するの?」
「・・・・・・・・、月影真夜は自分の能力である細胞活性化魔法の一種である治癒魔法をヒロインにコピーさせるキャラだって言ったよね、前に。」
「うん、それがストーリーにキーになるんだよね。」
このイベントはどのキャラでも共通にあるもので、一番好感度が高いキャラがキャラごとの事件で大怪我をし、ヒロインはそのキャラを助けたい一身で友人であった月影真夜に、治癒魔法をのコピーをこう。そしてその後、コピーさせてもらい、その相手を助けて好感度が上がるという名イベントのひとつ。
「その技をコピーさせないようにしようかなって。」
「でも、それじゃあエンディングまでいかないんじゃぁ・・・・・・・・。」
「あぁ、それは頼まれましたー、って言って私が直接治そうかなって・・・・・・・・・、だめかなぁ。」
水原が考え込む。
「・・・・・・・・・ストーリーに支障はなさそうがけど・・・・・・・・・、うーんでもなぁ・・・・・・・・・・。」
(これは、「ヒロインに行くはずの好感度が真夜ちゃんにいっちゃうんじゃぁ・・・・・・。」っと言うべきなんだろうか・・・・・・・・?でも、ヒロインの邪魔をするという目的は果たしているし・・・・・・・・。あー、でも、僕の真夜ちゃんが・・・・・・・・・!!で、でも、それ以前に真夜ちゃんにとって死活問題だし・・・・・・。)
「・・・・・・・・・・・・・・・、分かった。真夜ちゃんがそうしたいなら・・・・・・・・、そうしたら、いい、と、思う・・・・・・・・・。」
水原の悶絶は永遠に真夜に伝わることはない。
水原は自分の頭を切り替える。
「っあ、そういえば、精霊魔法のこと家族にはなんていったの?」
普通いきなり元々持っている魔法と関係がない魔法が使えるようになることはない。厳密には全く関係がないわけではないのだが。話したのか、秘密にしてるのか・・・・・。
「えーとねぇ、『頭を打った拍子に精霊魔法が使えるようになった(W)。』っていといたよ。『意識が途切れる間際に妖精さんが見えて・・・・・・』とか言ったら信じてもらえたよ。」
「マコ君も?」
月影家で一番人を信じない真琴。いや、月影家で唯一人並みに人が疑えいる真琴。
「マコちゃんはポーカーフェイスのまま、突っ込まない方が身のためだ、みたいな顔をしてたよ。」
(月影家は真夜ちゃんに甘いんだよね。まぁ、僕もだけど。)
ちなみに甘いどころか激甘だ。そして、突っ込まないのは真琴なりの優しさだ。