054.ゆかりん帰宅
「ここはこうなてだな」
マコちゃんが刻々となずきながら、火室先輩の話しを真剣に聞いている。どうやら、勉強をしていって分からなかったところを先輩に聞いていたようだ。
(いつのまにか仲良くなってる。)
と思いながら先輩が座っていない方のマコちゃんの隣に座る。いったどうやって、性格が違いすぎるの2人が仲良くなったのだろうか。マコちゃんが消しゴムをとた時に私がいることに気づいた。
「!!?マヤねー・・・・・・・・。」
「真夜、出てきたのか。」
私が
「どうぞ気にせず、続けてください。」
と言うと、二人はまた勉強会(?)をはじめた。そして、私は立ち上がり冷蔵庫に向かった。牛乳を探し当て、コップを2つ用意した。1つにはお茶、もう1つには牛乳:コーヒー=10:1+砂糖2杯のコーヒー牛乳を入れた。その2つをお盆にのせ、自室に運ぶ。そして、部屋にいるゆかりんにお茶を渡す。お茶を飲み干すとゆかりんが、
「もう、私、帰るね。」
「あ、もう暗いもんね。」
「うん。これ、借りて言っていい?」
これというのは大量の漫画とラノベと数個のゲーム。これは荷物持ちが必要だな、と思い
「ちょっとまって。土田君に送らせるから。」
と言う。
「っええ!い、いいよ。悪いし。」
「いやいや、女の子が1人で暗い中帰るのは危ないから。」
あわよくば、土田君が帰ってくれたらなぁ、と思いながら土田君に交渉しにダイニングキッチンへ行く。
「土田君、ゆかりん帰るみたいだから送っていってあげて。」
「はーい。」
軽い返事だがちゃんという事をきいた。私は土田を部屋の前までつれてくると
「入るなよ、変態。」
と言い、自分だけ部屋に入りゆかりんからの貸しで要請物を紙袋につめ、ゆかりんと部屋を出た。その紙袋を土田くんに持たせ、2人を送り出した。
その後、瞬君の手作り夕飯ができ、そのときにはちゃっかり土田君が帰ってきていた。
「何で帰ってきたの・・・・・・・。」
「瞬ちゃんの手作り料理が食べられるチャンスだよ!逃すはず、ないじゃん!!」
そんなに楽しみだったのか・・・・・・。