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051.反Aさん

とりあえず私は強化魔法を使い首元も皮膚を強化しておく。土田君が消火栓から帰ってきた。

「こいつの命場惜しければ仲間たちを解放しろ!!」

あー、べたべただ。思わずため息が出る。

私がしゃべるのは何かまずそうなのでゆかりんをガン見し私の思考を読むよう要求。ゆかりんは理解したようで、魔法師にしか分からない魔力の流れを感じる。私は

「要求を飲んだら後でしばくよ(W)」

と犯人を捕まえて理いる土田君に言うように要求した。ゆかりんが土田君に耳元でゴニョゴニョとなんか言うと、土田君が

「マジで・・・・・。」

でとこ口もらす。どうやら伝わったらしい。〝(W)" まで伝えてくれたかな?後火室先輩ブチ切れているので、

「何の計画もなしに動いたら、お姉ちゃんに今ままでのことを色々チクリます。」

というように要求したら、ゆかりんは先輩ではなく土田君にゴニョゴニョといい土田君が、「えー」、と言って嫌そうな顔をする。ゆかりんは火室先輩を指差して、いいから言いに行け、と無言の指示を出す。多分、ゆかりんはブチ切れている先輩と話したくなかったようだ。しょうがないなー、と言う顔をしながら土田君は火室先輩の元に行き先輩にゴニョゴニョと言うと2人で青い顔をしてうなずきあってた。ここでもおねえちゃんの恐ろしさは通用したようだ。

「こそこそするな、異人ども!!」

反魔法団体の人Aさん(仮)、略して反Aさんが切れた。まぁ、そう怒らないでくださいな。しかし反Aさん声が大きいですねぇー、おかげで近くにいた私は耳がいたよ。

さてどうしますか。正直、アホ&馬鹿ペアーはアホと馬鹿だから当てにならないしゆかりんは能力てきにどうにかするのは無理だろう。

ここは怪我するの覚悟で逃げ出すことにした。私は強化魔法で足を強化し反Aさんの足を思い切り踏む。何かバキッて音がしたからもしかすると反Aさんの骨を折ってしまったかもしれない。すみません、手加減してる余裕が無かったもので。反Aさんは痛みで思わず私から手を離した。私は犯人から距離をとった。その際に少しは物が首を掠めたが、首の細胞を強化しておいたおかげで致命傷とならなかった。再び私を捕まえようとした反Aさんの腹部に強化魔法を使って腹部に全力で一発入れた。あ、今度はあばら骨をおちゃったかも・・・・・。こうして私は無事に犯人から逃げた。それを見計らって土田君が反Aさんと仲間と同じように土で囲いを作り捕まえた。まぁ、そんなことも足の骨折れてるみたいだから逃げられないんだけどね。

気が付くとアパートの火は消えていて安心した。そのことによって気が抜け、初めて自分か立つこともできないくらい魔力を消費していることに気が付いた。足元がグラッといき膝を地面についた。上半身までも倒れそうになったところを誰かに受け止められる。

「おい、大丈夫・・・・・・、では無いな。」

声からして火室先輩だろう。先輩は何かに気が付いた顔をし片手で私のあごをもクイっとあげ首元を見る。

「血・・・・・・・・、血が出てる・・・・・・・。」

首もとのケガに気が付いた。私ポケットをあさりハンカチを取ろうとする。たかが、それだけの行動もままならない。やっとの思いでハンカチを取り出し首元の血をふき取ろうとしたが腕が上がらない。そのことが分かったようで先輩は私の手からハンカチをとり私の首元を拭いた。そしてハンカチを折りたたみ私の包帯代わりに首に巻いた。立ち上がり礼を言おうとしたが、立てない。先輩はいきなり立ち上がり、私を荷物担ぎした。おいおい、いくら私が立てないからってこれは無いでしょ!私がスカートではなくショートパンツをはいていたことが不幸中の幸いだ。あと眼鏡をかけていなかったこと。かけてたら眼鏡が落ちてたよ!

「降ろせー!!」

私は担がれたまま先輩の肩の上でじたばたする。

「イテ!おい、暴れるな!!」

「いいから降ろしてー!!」

「歩くどころか立てもしないのに、何言ってるんだ!!」

「だったら、這いつくばって帰宅します!」

「変だろ!!」

と言い争いをしながら先輩はすたこら歩く。

向かった先は土田君とゆかりんのところだ。2人は警察とお話中。先輩はその警察に向かって、

「すみません。こいつら、魔力をかなり消費して疲れているので返していただいてもよろしいでしょうか?話を聞きたいのであれば学校を通していただければいつでもお話しするので。」

私を担いでいないほうの手で土田君の頭をガッシとつかみながら言う。おお、珍しく先輩ぽいことしてるよ、この人。警察官はそのことを理解してくれて、私たちの高校名、学年、クラスを聞き、帰してくれた。

その後、先輩は携帯で電話をかけた。だが、私はまだ担がれたままだ。電話が終わると、また再び、すたこらすたこらと歩き始めた。土田君とゆかりんも付いてきた。

「車を呼んだ。病院にいくぞ。」

「いや、病院じゃなくて私の自宅にしてください。家にマコちゃん、・・・・弟がいるので病院に行くよりマコちゃんに治癒魔法と魔力回復をしてもらったほうが手間がかかりませんから。・・・・・・・・それより、先輩、降ろしてください。」

「ダメだ。」

うーん、こうなったら、

「降ろして、お兄ちゃん。」

「なおさらダメだ。」

何でよ!?

「あれー?そういえば、何で真夜ちゃんは荷物担ぎにされてるの?」

土田君が聞いてきた。ほら、やっぱり変なんだよ!!

「こいつが歩くどころか、立つことすらできないからだ。」

魔力(バッテリー)切れ?」

「あぁ、そうだ。」

「いいから降ろしてー!!」

私またじたばたとし講義する。

「大丈夫だよ、真夜ちゃん。先輩から落ちたら地面に付く前に、俺がちゃーんとキャッチするから。」

「それはそれでイヤー!と、いうか、そっちの方がもっといやだー!!」


結局、車が来るまで私は担がれたままだった。


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