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045.私は無駄に乙女小説を読んでいるわけではない

 先輩達が帰ってきたー!萌えの復活。でもなんか風天先輩の様子がおかしい。なんか、(多分)こっちをみてボーとしてるし。目が合うと、何かワタワタするし。どうしたんだろう?

 風紀委員の仕事が早く終わったようで、瞬君が生徒会室にある休憩用のソファーに座っている。もちろん私待ち。すると、

「おい、水原、ちょっと付き合え!」

と、火室先輩がズカズカと生徒会室に入ってきた。ま、まさかBL展開(土田君のライバル)か!?・・・・・・・て、ちゃうちゃう。その付き合うじゃないって。火室先輩は瞬君の腕をガッシとつかみ、ズルズルと引きずり出て行くのかなぁと思ったら引き返してきて、風天先輩のもとに行き何か言っている。それを聞き風天先輩はとても驚いた顔をし、小さく首を縦に振る。火室先輩はまた瞬君を引きずりながら生徒会室を出て行った。疑問が残るようで風天先輩はしばらくキョトーンとしていた。いや、それ以前に・・・・・・・・、瞬君、ご愁傷様・・・・・・・・。


 仕事が終わったときには、日が結構沈んでいた。

「月影・・・・・・・。」

風天先輩が私を呼んだ。

「あ、あ、あ、のさぁ、もう暗いし・・・・・・、い、一緒に、帰らないか・・・・・・・?」

と風天先輩はつっかえつっかえ言った。私は萌え不足を埋めるため素直にうなずいた。ちなみに、今の言葉を先輩がもじもじしながら言うものだから、私はすっかり先輩に萌えていた。

 

 帰りながら先輩の修学旅行の話を聞いた。そのほとんどが火室先輩が行った一般常識の無い行動についてだった。修学旅行先でもアホさを爆発させていたようだ。そのほかの話にも、火室先輩か金島先輩が出てきて、本当に仲がいいんだなと思った。何でだろう。何てことも無い話しをしているだけなのに、風天先輩相手だと幸せな気持ちになる。だから、もっと長くこの人の隣にいたいなって思うし、誰にも譲りたくないとさえ思ってしまう。前までは、目が合うと返してくれる微笑に元気と萌をもらっていたのに、いつのまにか心臓がはねときめくようになっていた。

(なんだろう・・・・・・・。こんなの初めてだ・・・・・・。)

約18+16年生きていて初めての感覚だ。そしてこの感覚は私の大好きな乙女小説で言う〝恋" というものなんだろう。そう気が付いたときにはもう家の前まで来ていた。幸せなときほど時間は早くすぎるというのはこのことなんだろう。先輩と別れ、先輩のの後姿に向かって、

「・・・・・・大好きです。」

と自分にしか聞こえないくらい小さい声でいたら、何かすっきりした。そのことで風天先輩に恋をしていることに確信をもてた。

17期生の修学旅行は後日書きたいと思っています!多分、今週の土日あたりにアップするかと思います。まだ打ち込めていないのでお待ちください。

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