表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/217

044.残された総務会18期生ども

「萌がなーい!!」

「「真夜ちゃん・・・・・・・。」」


 現在10月。文化祭が終わり総務会3年生が引退。1,2年生の位が繰り上がった。生徒会のほうは会長であった前野先輩と副会長であった山田先輩が庶務に繰り下がり、書記だった金島先輩が会長、会計だった風天先輩が副会長、庶務であった私と土田君はそれぞれ書記と会計になった。風紀委員のほうは単純でお姉ちゃんが風紀委員長を降り、火室先輩が(風紀を乱す)風紀委員長に就任しただけ。一応3年生は引退となっているが別に受験勉強が忙しいわけではない。何しろここは魔法学校で大学付属だ。ある程度の魔法の実力があればどこかしらの学部には入れる。どの学部に入るかは選択科目と3年間の定期テストの合計で決まる。合計点が高いものから好きな学科が選べるのだ。つまり、普段の努力が重要なのだ。なのので受験は終わっているようなものだ。後は問題を起こさないように生活するだけ。お姉ちゃんも家で暇そううにしている。


 さて、なぜ私が萌が無いと叫んでいるかというと、2年生組みが3泊4日の修学旅行に行ってしまった。つまり、風天先輩がいない=萌が無い、キュンも無い。今生徒会室にいるのは、私、土田君、(一人はさびしかったらし)瞬君の3人のみ。萌えない。萌える要素も無い。私は初日からgive upした。

「いや、それを俺たちに言われても・・・・・・・ (-_-;) 」

「そういわずに、瞬君と絡んで(にちょっかい出して)よ。そうしたら何とか持ちそうだから(´・ω・`) 」

「やめて!腐った目で俺たちを見るのはやめてm(。≧Д≦。)m」

「私はまだましなほうだよ。ゆかりんなんて2人の妄想BL小説書いてたし。私、読ませてもらったけど結構面白かったよ(^^)」

「やめて!本当にやめてー(/´△`\)」

「土田君、う・る・さ・い(`ロ´;)」

瞬君が怒った。1年のみだから顔文字が出ちゃうのり。

「だって、真夜ちゃんがー、俺たちのことを腐った目で見るのー!」

「真夜ちゃんの目は腐ってない!!」

瞬君、腐ってるの意味正しく取れてないよー。あー、でも、ゆかりんがいなくて本当に残念だ。

「だから真夜ちゃん、その目はやめて!!真夜ちゃんはそっち系のオタク、・・・・・・・腐女子じゃないでしょ!」

「うーん・・・・・、そうだったんだけど・・・・・・・、ゆかりんの趣味が移ってきちゃって・・・・・。」

「真夜ちゃん、あのときのかわいい真夜ちゃんに戻ってー!!い、今もかわいいけどさ!」

ひと言よけいだ、土田。私は鞄から一冊の冊子を取り出していった。

「じゃあ分かった。この吹き替えやってくれたら黙るから。」

土田君が冊子の中身を見る。パラパラパラパラ・・・・・・・・・

「・・・・・・・・・、っん、・・・・・・・・・・」

パラパラパラパラ・・・・・・

「ま、真夜ちゃん、これ・・・・、もしかして・・・・・・・・・・。」

「うん。ゆかりん作の2人のB」

「もうやめてー!!」

「えー、でもゆかりんに、『先輩達がいないなら、吹き替えやってもらって(^-^)』って、頼まれたから・・・・・。あ、私がいるとやりにくいなら録音機置いて出て行くから。動かないとやりにくいなら実際に動いても、私何も言わないから。あ、シャメってゆかりん送るけどね!」

「やらない。絶対やらないから!!」

「えー、乗り悪いよー。」

そのとき、ドッカという音がする。

「瞬ちゃん!?」

見ると瞬君が冊子を持って倒れていた。

「・・・・・・・・・、BLには免疫無かったんだね、瞬君。」

「いや、ある方に、問題あるから・・・・・・。」

そして、録音は瞬君の戦闘(?)不能によりできなかった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ