040-1.察しろ!土田
次の日。
(どうしよう・・・・・・・・・)
お姉ちゃんのせいで昨日のことがばれてしまった。総務会に顔出したくないなぁ。と思っていたらお姉ちゃんが昨日気絶しので朝は無理して総務会に顔を出さなくてもいいと言ってくれたのでお言葉に甘え、朝のHRに間に合うように登校した。
だが、生徒会に行かなければ大丈夫と思っていた私が甘かった。朝、HR教室に行くとみんなの視線が私に向けられる。そう、事の始まりはここで起きたのだから。まぁ、だからと言ってわざわざ直接そのことに触れてきた人はいなかったけど・・・・・。
15分休みのことだ。ことの原因である土田は平然といつもどおり私のHR教室に来た。おい、悪いと思ってないどころか私が困っているとも思ってないでしょ!!
「っま、やちゃーん。」
昨日同様、私に抱きついてこようとした土田。だが、私もそうやすやすと抱きつかれるわけにはいかない。私は土田が顔を出してくるほうの肩にシャーペンを出す。すると、予想通り土田はシャーペンと自分のでこを激突させた。
「イッター!!真夜ちゃんひどいよー。昨日は腹、殴るしぃ。もう、痛くて痛くてー。」
クラスがざわめく。
「土田君、余計なこと言わない!!」
「・・・・・・何か怒ってる?」
「べっつにー。」
あんたのせいでこっちは迷惑こうむってるんだよ!と言いたかった。
「ねえねえー。」
「何?ゆかりん。」
「2人は付き合うことにしたの?」
ゆかりんが核心にふれてきた。