039.5.同罪
All風天視点
「な、なんなだい、今のは・・・・・・。あと雪菜って誰だ・・・・・・・?」
「ゲームキャラじゃないかしら・・・・?」
睦の言葉に月影先輩が返す。
「あと、なんなんだ、あの激甘なセリフは!!」
お、落ち着け睦。月影先輩はもう乙女ゲームの音しか聞こえなくなってしまったので赤い紙をスピーカーからかがした。ちなみに睦が言ってるのは乙女ゲームへの文句(?)である。
「気になるなら真夜に直接聞いてみたら?一発で解決するわよ?」
「そんなくとしたら盗聴したことがばれる!!・・・・ます。」
睦が敬語にするのを忘れあわてて敬助詞の〝ます" をつける。
「それはともかく・・・・・・、光が一番最初に真夜に告白するとは・・・・・!さすが私の真夜!!誰もをとりこにするかわいさね・・・・・!!」
ずっと言いたかったんだが・・・・・、真夜は先輩のではない・・・・・。
「話を聞く限りでは断るようですし、・・・・・・よかったですね、実。」
と、言いながら慧は俺の肩をたたいた。とはいっても、やっぱり安心して自分がいるのはごまかしきれないくらい確実だ。はじめはあせたけどな。でも、何で自分があせったりほっとしたりしているのか分からない。
「さぁ、私たちもお開きにしましょうか。真夜に直接追究しなくちゃだしね!」
おい、ちょっと待て!
「先輩、どうやって盗聴したことばれずに追究するんですか!?」
「え?ばれるのは当たり前よ。こうゆうのはやったもん勝ちよ!!」
「く、くれぐれも俺たちも盗聴してたことは内密に・・・・・・・!」
「何言ってるのー、聞いてたんだから、ど・う・ざ・い、よ♪」
な、なんだとー!!