表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/217

032.花火大会

途中から最後まで風天視点

 昨日、風天先輩から電話がかかってきた。その電話の内容は今日開かれる花火大会へのお誘いだった。夏休みの最後に風天先輩とのイベント(いやいや、それは違うだろ!!)があるとは!!人生何が起こるか分からないね!朝からにやけていたら瞬君にどうしたのかと聞かれそのことを答えたら、瞬君は部屋の隅でお山座りをしぶつくさぶつくさと何か言い出した。何をいているのか分からないけれど、瞬君のオーラーがなんか紫に深緑を混ぜたようなどす黒い色をしていたのでよいことを言っていないのは確実。何を言っているのか聞き取れるところまで行こうとしたらお姉ちゃんに

「真夜ー、お菓子あるわよー♪」

と言われたので、少し瞬君にお菓子でも上げれば機嫌直るかなと思ってお菓子の置いてある机のほう、・・・・・瞬君に背を向けると瞬君の「グホッ!」っと言う声がした。気になって瞬君を見ると、瞬君が死、・・・・・倒れていた。いったい何が起きたのー!?


「・・・・・と言うことが朝からあったんです。」

「・・・・・・・な、殴ったんだか、けったんだか・・・・・・・。」

「私、何もしてませんよ?」

「いや、真夜じゃなくて・・・・・・・、月影先輩。」

「お姉ちゃん?」

(そんなことするかなぁ・・・・・・・?)

現在花火大会の会場にいる。始まるまで時間があるのでおしゃべりをしながら出店で買った今川焼きをハフハフと食す。場所は、探しているときに帰っていく人がいたのでそこにすかさずレジャーシートを置き場所取りをした。なので、結構いい位置を取れた。しばらくたつと、花火が始まる。大きいなぁ。いつもは家から見てるから小さいけど、今年は視界いっぱいに花火が広がる。同時に夏休みも終ったなぁと感じる。いつの間にか肩を抱かれていたが相手風天先輩なので私は突っ込まない。花火が終わったのできれいでしたねと言うために先輩のほうを向くと妙に顔と顔との距離が近かった。目が合うと、先輩は我に帰ったようにハッとし

「ゴ、ゴメン・・・・・・・」

と顔を赤くしながら先輩は言った。

(っあ!もしかして・・・・・・、今川焼きのあんこが口についていたのかも・・・・・!)

だったらかなり恥ずかしいなぁ、と思い手で口を触っておいた。


(な、何やってるんだよ、俺・・・・・・・・・。)

自分が何をやろうとしていたのか分かるけど、分かりたくない。いや、その前からおかしい。花火を見に来たのに、俺がさっきまで見ていたのは花火を見てうれしそうな表情をすしすぐ隣にいる少女。その姿を見ていたら、自然と体が動き、彼女の肩に手を回し、しまいには自分の顔を近づけて・・・・・・・・・・・・・・・・。あの時彼女と目が合わなければ俺は・・・・・・・・。

(こんなの初めてだ・・・・・・。)

自分が自分で分からない。頭よりも心が、心よりも体が先走る。何がかは不明だが。たぶんそれが問題なのだろう。それは自分でも分かっている。でも、分からないものは分からない。だからどうしたらいいのか分からない。

(どうしたらいいんだろう・・・・・・・・?)

彼女を家まで送った後考える。結局答えが出ないまま二学期を向かえた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ