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029.やつが自宅に現れた

 まだ8月1X日。長期休暇は長い。ちなみに宿題はもう終わらせた。暑ーい。まだ9時なのに暑ーい。と思ってると瞬君が遊びにきた。いや、私が外出する日以外は休日平日関係なしに来るんだけどさ。むしろ、来ないことのほうが珍しいくらい。瞬君の家は両親が共働きなだけではなく、兄弟もいないから私の家に昔から入り浸っている。ちなみに私の親は父親は会社員で母親はパートだが大体2人とも朝しかいない。お母さんは夕食に間に合うかどうかぎりぎりだからいたりいなかったり。まぁ、瞬君が我が家に入り浸ってることはどちらの両親も了解の上なので別に問題は無い。

 午後になると、お姉ちゃんが瞬君を連れて野球観戦に行ってしまったし、マコちゃんは部活なので家には私1人。さぁ、買ったばかりの乙女小説読むぞー!


 そろそろ小説が半分くらいになったかなと言うときに、「おい!」とか「出てこい!」の声で外とがうるさい。さすがに気になって部屋の窓から外を見ると

「火室先輩!?」

やつがMy homeの前で騒いでいた。まさか、近所迷惑の原因が火室先輩だとは!待たせたからもうすでにお怒りかもしれないが私は部屋着の上からパーカーを羽織りあわてて外に出る。外に出た私の第一声。

「お、お姉ちゃんは外出していていません!!」

「なぜ、第一声がそれなんだ!!」

「っえ?お姉ちゃんにに用があって来たんじゃないんですか?なら・・・・・・・・・・、瞬君もお姉ちゃんと一緒に外出してしまったのでいませんよ!」

「その発言・・・・・・、ここによくいるのか、水原。って、水原でもない!!」

「っあ!そっかー!!」

よし!分かったぞ!!

「はい!先輩!」

私は魔道具から火奈ちゃんチャームを取り先輩に渡す。

「それが一番無い!!」

と言われつき返された。

「じゃあ、何しにきたんですか?」

ダメだ、さっぱり分からん。

「行くぞ、真夜。」

「っえ!?私!?って、それ以前にどこに行くんですか!?」

「・・・・・・・・。」

答える気無しか!!

「・・・・大丈夫、近場だ。」

「いや、そういう問題じゃぁ・・・・・・・・。はぁー、分かりましたよもう。ただし、さすがに部屋着のまま外出はできないので着替えるまで待っててください。」

「おう。」

とは言っても何するか分からない人を外に置いとくとまた近所迷惑になりかねないので、

「何もいじらないなら中へどうぞ。」

と言って、隔離、・・・・・・家にあげることにした。リビングに案内し、お茶とお菓子を出して

「そこから動かないでくださいね。動いたらお姉ちゃんに言いつけますから。」

と脅しをかけておいた。この脅しは効果てきめんで先輩は青い顔をしてこくこくとうなずいた。私は自室に戻り、とりあえず長時間いさせるとろくなことにならないのは普段のやつの行動から目に見えているので、箪笥の中でも上にあった服を適当に着る。かばんに、財布と携帯、ハンカチポケットティッシュをいれ髪はいいや、めんどくさいからそのままで。眼鏡は邪魔だからいいか、と思い机に置く。そして先輩がいるリビングに行き

「お待たせしました。」

と言い私が姿を現すと、

「・・・・・・・・あぁ、真夜か・・・・。」

と返ってきた。というか、この人一瞬こいつ誰だ?という顔したよ。

「眼鏡で人を認識しないでください・・・・・。」

「っう!!」

図星か!!


 家の外に出ると車に乗っけられた。この言葉から分かるように火室は金持ちの家の息子である。まぁ、そうじゃなきゃこんな性格には育たないであろう。一般常識もないし・・・・・。そういえば・・・・・。

「先輩、何で私の家の前で叫んでたんですか?」

「だから、お前を呼ぶために。」

「インターホンを押せばいいじゃないですか!!」

「!!!」

今頃気が付いたのかい!だから、お姉ちゃんのいうこと鵜呑みにするんだよ・・・・・・。

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