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027.オタクの祭典

 8月上旬。本日はオタ3の待ちに待ったオタクの祭典が開かれる。いろいろな人のところに並ばなくてはならないので三人で分担のフロアーを決め、品をゲットすることを約束している。人気なものだとすぐになくなってしまうからね。

(お、重い・・・・・・・・)

三人で共通に好きなものだと三冊買ったりしてるから、重い。それでなくとも、分担に誰かの好きなものがあったら買うからね。同盟だからしょうがない。

 買ったものを頑張って落ち合い場所までたどり着くと、もう2人は買い終わっていた。ゆかりんは私と同様に重そうにしているが、土田君はさすが男の子、平気っぽい。

「真夜ちゃん、大変だったなら強化魔法使えばよかったのに。」

と、土田君に言われた。

「うーん・・・・、それでもよかったんだけど・・・・・・・、ほら、少しは体鍛えないとだめ人間にならそうだから。」

そう言うと土田君は少しびっくりしたような表情をしたあと

「そっかぁ」

と何故かうれしそうに言った。

 その後歩き始め、早速こけたが商品だけはオタクの執念で守り抜いた。それを5回ほどやったら二人にもう鍛えなくていいから強化魔法を使え!と言われてしまった。実は、2人に合流する前から何回もなってたんだよね・・・・・・・・・。それは黙っとこう・・・・・。


 その後、私たちはえっちらほっちら買った物を持ち歩き会場近くのショッピングモールのフードコートに来た。ここでお昼を取りつつ買ったものの代金を払ったりする。それが終わるとゆかりんが、

「わ、私用事があるから帰るね!」

と言ったので私が

「じゃあ、この辺でお開きに」

と言うとそれをさえぎるようにゆかりんが、

「せ、せっかくだから、ふ、二人はゆっくりしていきなよ!!じゃ、じゃ、じゃ、じゃあまたねー!!」

と言ってあわてて帰っていった。そんなにあわてなくても・・・・・・・・・。さて、どうしましょう?という風に土田くんを見て、

「どうする?帰る?それともブラブラすr」

と私が言うと、私が最後も出言い切る前に

「ブラブラする!!」

と即答が帰ってきた。


 さすがに買った物を持ちながらは重かったので、モール内にあったコインロッカーに買った物を入れてブラブラとモール内を歩く。とにかく、目的も無くブラブラと。すると突然、

「こっち!」

と、言われ、手を引かれモール内の一店の店に入る。女性向けの服屋だ。そして、土田君は、「こっちかなぁ」とか「うーん・・・・」とか言いながら私に服を当てていく。その末に、

「これ着てみて!!」

と言い、私をむりむり試着室の中に入れる。いったいあやつは何がしたいんだろうと思いながら、しょうがないので渡された服を試着する。ワンピースだー。

 着替え終わったので、

「終わったよ。」

と言い、試着室のカーテンを開ける。土田君はうんうんと何か納得したようなので、なんとなく私が安心していると、

「すみませーん」

と、土田君は店員さんを呼び何か店員さんに言ってる。私はどうしたらいいのかとおとおとしてると、店員さんが私のところに来て「失礼します。」と一言いいワンピースのタグを切った。店員さんはニコニコしながらその場を去り持ち場に戻っていった。

「うーん・・・・・、次は靴屋かなぁ・・・・」

と土田君がつぶやく。っえ、

「ちょ、ちょっとまって」

「ん?」

「土田君、私達、今、何やってるの・・・・・・・?」

「何って・・・・・、見てのとおりだよ。」

「見てのとおりって?」

「えー、だから『かわいい真夜ちゃんをさらにかわいくしよう計画~』だよ。」

「なぜ、ド○エもん風なの!?青い狸なの!?」

「いや、真夜ちゃん、あれ狸じゃないから。見えないけど、一応猫だから。ロボットだから。・・・・・・・、まぁ、言葉のとおりなんだけど?」

「おい!意味わかんないから!!」

「まぁ、いいからいいかから♪」

と言い、土田君は試着室にあったもともと私が着てた服を持って歩き出した。おい、どこ行くんだよ!?と思いながら

「ちょ、ちょっとまってー!!」

と、ワンピースを着たまま追いかけるしかなかった。


打ち終わり次第、次の話を投稿するので1時間前後お待ちください。

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