023.桃太郎さん
校長先生の長ーい話を終え1学期の終業式が終わったり夏休み。と入っても9月中旬にある文化祭のため、夏休みは結構な人が学校に来る。クラスでは、楽なものをやろうという意見が多かったため、フリーマーケットをやろうということになった。とりあえず、各自でいらないものを持ち寄って売るだけ。あとは内装の飾りを作るだけなので、2,3日集まるだけですむ。あとは部活もとおい総務会のほう。当日は基本見回りなのだが、毎年劇を1回公演するそうだ。そちらのほうが大変そうである。
というわけで第一回劇の練習会。とは、言っても1回目なので何をやるかという話し合い。まず、第一声はおねえちゃんが発した。
「やっぱり・・・・・・、主役は私のかわいいかわいいかわいい、ちょーかわいい真夜で決定よね・・・・・・・・。」
「深刻そうな顔して、すごく恥ずかしいこといわないでお姉ちゃん!!」
皆さんは〝うん、この人いつも通りだ。" という顔をしている。スルーありがとうございます。
「お姉ちゃん、1年生の私が主役はなし!!」
「えー、なんでよぉ。」
「常識的になし!そういうのは上級生がやるのが常識なの!!それ以前に私でたく無いし。」
「そんなー、トラウマなんて何とかなるわよ!」
私と、お姉ちゃんと瞬君以外が?となる。瞬君がひそひそと私とお姉ちゃん意外に話し始めたから多分トラウマについてだろう。
私はいわえるドジッコと言うやつのだ。わざとじゃないのにわざとかと言うくらいコケル。それに運動音痴でもあり3歩走ればコケル。そんな私は、過去に劇に最中にコケ配線に足を引っ掛け配線を切ってしまい証明を真っ暗にしてしまった過去がある。別に誰も攻めたりはしなかったが、それは小学校低学年のときだったので暗くてこわかった。これが大きなトラウマだが、他にも何故か私はすぐ主演に抜擢されステージに上がるころが多く劇の最中に何回もこけ笑われたり、今回はこの心配は無いのだがお姉ちゃんが観客席にいると劇の最中に私に大声で声援を送り私がとても恥ずかしい思いをする。
そんなこんなで、私は劇に出たくないのである。他の皆さんも瞬君の話が終わると納得した顔をし、そのあと私に同情の目を向けてきた。ご理解いただけて何よりです。
「しょうがないわね!真夜が駄目だというならこの私が!!」
とお姉ちゃんが言うと全員あわてる。なぜだ?
結局、女があまり出ない桃太郎さんをやることになった。