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198.合宿(?)19~生徒会長は誰だ!!?~

 朝風呂に入った後、車に乗り海を離れ学校に着いた。

 予定通り3,4泊目は学校でお泊り会。寝床は、人数の多い男子があの無駄に広い生徒会室、3人しかいない女子が資料まみれで狭くなっている風紀委員室。大雑把な分け方だ。

 一応、この合宿は文化祭の準備と言う名目でやっているので、総務会の文化祭の出し物である(私の即席案である)紙芝居を作る。総務会メンバーではないライライとゆかりんは生徒会室にあるテレビを使ってテレビゲームをやっている。ピアノよりはテレビの方が需要ありそうだよね!

 とは言っても、殆ど私が作ってるんですが・・・・・・・・・・・。いや、別にイジメにあってて押し付けられてるとかそういうのではなく、だって紙芝居ってほら、絵があるでしょ?むしろそれがメインでしょ。絵を描かせようとしたら、私以外の人が全員がガハクだという衝撃事実が発覚してしまったのだ。実先輩と瞬君は見せられたものじゃないとかかそういうレベルじゃなんだけど、まぁ、男の子だからしょうがないよねって感じのレベル。お兄ちゃんは当然見せられないレベルで三歳児とどっちが上手いのか悩むレベル。ほら、どっからどう見ても竜巻にしか見えないのに、これで「犬描いた~」って言って子ども扱いから褒めてもらう感じ。まぁ、唯一の救いは笑いが取れたことだけだ。植幸君が1番まともで可愛いものならかける。ただ、全ての絵の目がキュルンとしてて小さな女の子しか喜ばない絵であった。まぁ、動物くらいは描かせても良いかもしれない。意外だったのは、魔王と土田君。何だかんだ言って何でもできる2人でも絵は描けないらしい。魔王は「図形なら描けます。」と言って何故か複雑な立体図を書き出した。「おい、何か建設物でも建てる気か!?」と言いたくなった。凄いのは伝わってきたけど・・・・・・・・・・、紙芝居には全く役に立たないよね。背景の骨格ぐらいには役に立つかなぁ?

 ストーリーも私が考えたし、他の人は絵が描けないし、この人たちに何やらせようかなぁ・・・・・・・・・・・。色塗りとか?いや、色塗りすらできなさそうなな人が・・・・・・・・・、お兄ちゃんとかお兄ちゃんとか。あとは、紙芝居の裏に書く文書をパソコンを使ってwordで打ってもらうくらいか?そうすれば手書きで書くより読みやすいし、絵を書く作業と同時進行できるし。生徒会室にはパソコンたくさんあるからね。会長・副会長・書記・会計用に各役職の机に1台ずつ、庶務は2人で1台となっていて、計5台もある。風紀委員室には1台しかないのに何なんだろう、この設備の差は。生徒会は庶務以外が1人で1台に対して、風紀委員は3人で1台。まぁ、自分が設備が良い方にいるから文句はないけどね☆(オイッ!)ちなみに、パソコンスキルはこの面子の中で1番私が高い。パソコンの調子が悪いと私が呼ばれ直す。直せちゃうの私。風紀委員室にあるパソコンが古いので2週間に1回は調子が悪い。どうも、生徒会室で使っていたもののお古らしい。またしても設備の差が!そのせいで直ぐ呼ばれるんだよ!!これには不満が大有りだ。流石にポンコツぐわいは直せない。ドラ〇もんなら「タ〇ム風呂敷~」ととか言って直せそうだけど、私は青い狸・・・・・・・・・、猫小型ロボットじゃ無いからね!引き篭もってもこのスキルは身に付かない。パソコンスキルはよく身に付くよ!私が証拠だ。そう、このパソコンスキルは前世で身に付けたものなんだよ。いやぁ、引き篭もりが役に立ってよかった!

 て、んなことはどうでも良いよ!それよりも作業だ作業。作業をやりながらのこと。

「そういえば、土田君って芸術の選択、美術だったよね。」

「うん。」

私・瞬君・ライライが音楽が選択なのに対し、土田君・ゆかりんは美術を選択している。選択帯の授業のときに一緒に美術室に行こうと土田君がゆかりんを迎えにきて、そんな土田君をゆかりんがウザがっているのをスルーし、私・瞬君・ライライの音楽選択組が音楽室に向かうのはいつものことである。

「絵描けないのに何で美術が選択なの?」

「んー?気分。」

何と適当な。

「俺ってわりと何でもできちゃうんだけど、」

「それ自分で言っちゃうの!?」

「こればっかりは無理。逆に真夜ちゃんは運動以外は(・・・・・)何で何でもできるの?」

正直答えに困る。お絵かきスキルもパソコンスキルもその他もろもろは前世の入院(引き篭もり)生活で得たものだし・・・・・・・・・・・・。2回目の人生だから人より2倍学べるし・・・・・・・。いわえる、チートってやつだ。言い訳にしか聞こえないかもしれないが、私はチートを生かす努力をしたのだ。ある能力も維持しようとしなければ衰えてしまう。維持するのにも努力は必要なのだ。

「・・・・・・・うん、何となーく分かった。」

「あ、伝わった?」

「うん。顔に出てたよー。」

「マジでー!」

「あ、大丈夫。今回だけはお役立ちだよ。」

「それホント、今回だけだよね。」

「まぁ、できる分には問題ないし。」

「はい。次期生徒会長としてはできることは大いに越したことは無いですから。」

(え?・・・・・・・・・ちょ今!!)

「か、金島先輩?い、今、次期生徒会長とか何とか・・・・・・・・・・」

魔王が、

「はい、言いましたよ。」

笑顔で爆弾降らしたーーーーーーー!!

「せ、先輩!会話の流れ的にそ、それって・・・・・・・・・」

「?月影さん、あなたですよ。」

 聖魔高校の生徒会長は基本的に前の会長の指名で決まる。その指名は1つ下の年の生徒会の人の中から行う。一応支持率調査をするが、支持率が50%を切らない限りはその指名が通る。

「む、むむ無理でーす!!何、当然のように言ってるんですかーーーーー!!?」

「では、月影さん。訊きますけれど、あなたはこれに生徒会長をやらせる気だったんですか?」

「俺、〝これ〟呼ばわり!?」

土田君がダメージを受けた。

「あーーーー!そ、そうだったーーーー!!」

「真夜ちゃん、即座に納得しないで!何気に傷付くから納得しないで!!」

土田君がさらにダメージを受けた。

「おや、土田さん。実はやりたかったんですか?」

「いや、それは無いです!やりたかったわけじゃないけど、問答無用で却下されるのはかなり傷付きます!!」

「なら問題ありませんね!」

魔王が笑顔で言ったことに、

「酷い!!」

土田君が再びダメージを食らった。土田君の心はズタボロ状態と化した。

「とは言っても、正直、月影さんに任せるのも不安だらけなんですけどね・・・・・・・・・・。」

今〝だらけ〟とか言ったよね!?私ってそんなに信用無いの!?

「で、でも、支持率が半分以下だったら」

私は言葉を止めた。その理由は「何言ってるの!?この人!(信じられない!)」と言う視線がグサグサと刺さったからだ。

 何で!?その根拠は!?そんなにありえないことなの!!?それなら根拠を教えてーーーーー!!!

次話は明日、7日日曜日午前10時にup

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