197.合宿(?)18~マジで死ぬから止めてくれ~
すみません!
いつからかは不明なのですが、2日前の16時頃までアルファポリスのリンクがありませんでした。本当にすみません!!
投票お願いします!
「真夜ケガとかしてない!?」
「は、はい!私も百合ちゃんも無傷です!!」
「良かったぁ。」
実先輩が私を抱きしめる腕にさらに力を込めた。
「真夜に何かあったらって思っててずっと心配で・・・・・・・・・。」
「ご心配をおかけしてすみませんでした。でも基本的にその心配は要りませんよ?自分でも自覚できるくらい能力は無駄にハイスペックですし。」
「そうい問題じゃないんだよ。頭で分かってても、もしかしたら・・・・・・・、って思っちゃうんだよ。」
まぁ、それは分からなくは無いけど・・・・・・・・・・・。
ガサガサガサ
近くの草むらから音がする。
「ま、また蛇!!?」
「へ、蛇!?いや、それ多分違う・・・・・・・。」
「へ?」
ポケ〇ンのテンプレ風に言うと、
草むらから野生の他総務会メンバー+ゲーマー+腐女子が現れた!
と言う感じだ。良かった蛇じゃない。しいて言うなら、こいつらは野生ではない。ちゃんと帰る家くらいある。
「真夜ちゃん無事、グッハ!!」
「真夜ちゃん!!」
「水原、土田が邪魔だからって倒すな。・・・・・・・ビンビンしてるな、月影。」
「確かに、元気そうですね月影さん。」
「いや分からん!こいつのことだ、何か隠してるかもしれない!」
「真夜先輩、秘密メッ!!」
「まやみん、迷子~W」
あ、ゆかりんには迷子に遭ったって言ってあるのね。
(ところで。)
「あのさぁ・・・・・・・・・・・、見ての通り私は無傷だからさぁ、誰か(気を失ってる)百合ちゃんの心配をしてあげようよぉ・・・・・・・・・・・。」
「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・。」」」」」」」
「あ!そっかぁ~。」
何故、ゆかりん意外全員わたしから目をそらすの!?何!?今の発言のどこがいけないの!?
「あ゛~~~!!死体発見!!」
「いや、まだ死んでねえから土田!」
心配どころかボケに使ったよ!!あと、ライライ。何で「死んでない」ってところに妙に残念そうに言ったの!?まぁ、せっかくだし、
「犯人はこの中にいる!!」
のっておくか。
「月影のるな。あと、これが殺人事件だとしたら99.99%の確率であんたが犯人だ。」
「いや!そんな簡単なトリックだとつまらないではないか!!ライライ!」
「真実はいつも1」
「あ~~~~!!ご、後勝!ヤメロ!続きは言うな!!」
「え~、1回言ってみたかったのにぃ。」
「著者権問題が発生する。止めてくれ。」
「雷瀬君のケチ!」
「俺の都合じゃねぇ!!」
「ライライのケチ!」
「ケチ!」
「何で月影・土田まで言うんだよ!?」
「「面白いから~~WWWWWWWWWW」」
「笑いすぎだろ!!」
「「「WWWWWWWWWWWWW」」」
「・・・・・・・・・。」
ライライはツッコミを放棄した。
「・・・・・・・・・・・・。」
「み、水原!死んでない!死んでないから合掌するのはやめろ!!」
お手手のしわとしわを合わせていた瞬君にライライがつっこんだ。あ、瞬君もボケにはしったのかぁ。
「お仏壇は・・・・・・・、」
「「ハセ〇ワ!!」」
「ヤメロ!!」
流石、ゆかりんと土田君。ちゃんとボケに混ざってくれた。でも、そろそろボケるの止めてあげないと。ライライが1人でつっこんでるから大変そうだし。
「で、月影さん。如何して日陽さんは気を失ってるんですか?」
魔王が訊いてきた。
「えーと・・・・・・・・・・・、蛇が追いかけてきて・・・・・・・・・・、走って逃げたら、私がこけてスライディングして・・・・・・・・・・・・、百合ちゃんに衝突して・・・・・・・・、海に落ちました☆」
テヘ☆的な。って・・・・・・・・・・・、あれ?何で?何で植幸君とゆかりん以外の全員が頭を抱えてるのー?ねぇ?何でー??
「え、ちょ・・・・・・・・・。」
「ま、真夜ちゃん・・・・・・・・・。」
「流石というか・・・・・・・・・・・。」
「期待を裏切らないな・・・・・・・・・、月影・・・・・・・・。」
「こいつの任せた俺たちが馬鹿だった・・・・・・・・・・。」
「えぇ。私もこの件に関しては同意しますよ睦・・・・・・・・・・・・・。」
「真夜にはもうやらせない・・・・・・・・・。」
えーーーーーーー!!?
「で、でも、私の能力が無駄にハイスペックだから、2人とも無傷だったんですよ!?」
「月影。まず、あんたに任せなければ海に落ちるなんて事態に陥ったりしてない。」
「ら、ライライ・・・・・・・・・、マジっすか・・・・・・・・?」
「あぁ。普通ならない。」
他の頭を抱えてた人たちもライライに同意。・・・・・・・・如何しよう。私まで頭抱えたくなってきた。
「真夜、ずっと訊きたかったんだけど・・・・・・・・・。その真夜が抱えてるやつ何?」
「え?これですか実先輩。触ってみます?」
と言い、私が火の玉を差し出すと、実先輩は恐る恐る火の玉に触った。
「!!」
「温かいでしょ?火奈ちゃんが作ってくれたんです。」
「え!?じゃあ、これ火なの!?」
「はい。人間には難しいことでも精霊には簡単なことがあるそう」
私が言い切る前にガッシと腕を掴まれた。
「お、お兄ちゃ」
「おい!火奈!!」
『何じゃ~~?』
火奈ちゃんが姿を現した。
「これどうやった!?」
『何、できるようになりたいのか?それはいくら睦でも無理じゃ。人間にはほぼ不可能だからのう。』
「〝ほぼ〟なら〝全く〟じゃ無いんだろ!?」
『魔力とやら的にはできなくは無いが、睦は短気だからのう。こんな精密なコントロールが必要な技は無理じゃ!』
「な、なんだと・・・・・・・・!!?」
うん、話が読めた。早い話、お兄ちゃんの負けず嫌い精神に火がついたのだ。
「お兄ちゃん。それより、腕折れそうだから手放して。」
お兄ちゃんは相変わらずやることが雑で、力加減が全くできてない。
「それは無いだろ。」
「いや、ある。本気で痛い!」
うん、ガチだよ私。もう血が止まりそうだ。
「放したら火奈が見えないだろ!」
「見えなくても話せるでしょ!?」
「気味悪いんだよ。姿が見えないのに声が聞こえるのは。」
「んな、お兄ちゃんの都合なんて知るか!!」
こっちは命が係ってるんだよ!掴まれたところ周辺の肌の色が青白くなってるし、血止まってるよねこれ!!?
「か、金島先輩!前使ったあれ、あの石、持ってませんか!?」
「持ってませんねぇ。生徒会室と我が家にならあります。」
「残念でしたねぇ。」と言う顔で魔王が言った。な、なんだとーーー!!?てか、私が自分の生死に焦ってるの見て面白がってるでしょ!?あ、ちなみに〝あの石〟とは、魔法を記録する石のことです。
「お兄ちゃん放して!!」
「無理だ。」
「じゃあ後何秒!?」
「・・・・・・・・・・。」
「ま、まさか・・・・・・・・、その業ができるようになるまで!!?」
「当たり前だろ。」
「無理死ぬ!!」
「え!?真夜死んじゃうの!!?」
と言いながら実先輩が私の腕を見た。
「・・・・・・・・・・・睦。止めてあげて。真夜本当に死んじゃうから・・・・・・・・・。」
「実まで・・・・・・・・・、何の冗談だ?」
「冗談なんかじゃない。ここ見て。血が止まって青白くなってる・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・!!?」
やっと気付いたのか!!
お兄ちゃんは慌てて私から手を離した。私はすぐさま自分の腕を揉んだ。
(早く血よ流れてぇぇぇぇぇぇぇーーーー!!)
次話は明後日、6日土曜日午前10時にup
明日で本編『学園ラブ~』が一周年となります。
と、言うわけで番外編『裏・学園ラブ~』の方で明日、前後編ものの番外編をupします。17期生の過去編となっております。前編は0時、後編は12時にupします。お楽しみに!