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196.合宿(?)17~待ってるときって暇~

現在、アルファポリス恋愛大賞にこの作品をエントリーさていただいてます。もしよろしければ、投票していただけるとありがたいです。投票期限は2月末まで、1人3作品までに投票できます。アルファポリスさんのサイトへは下の方にあるリンク集内にリンクがありますので、宜しければご利用ください。

「お兄ちゃん、暗いよぉ~。」

まだまだ子供な植幸は、暗い森を歩く怖さで眼をウルウルとさせていた。体の方はピットリを通り越してガッシリと火室にくっ付いていた。

「怖いか?」

「っうっう・・・・・・・・・・。」

植幸がさらに力を込めて火室にくっ付き肯定を示した。

「ちょっと待ってろ。」

火室はそう言い、その辺から太い木の棒を探し拾った。

「・・・・・・・・、〝我が力に従い魔元素よ、わが意思を読み従え"。」

火室が詠唱した。すると太い枝の先に火が燈った。その火は懐中電灯よりも強い光を放っている。火室はその枝を、

「気を付けて持てよ。」

と言って植幸の渡した。植幸は「うん!」と言って枝を受け取り握った。

(俺の能力はこういうときしか役に立たないからな・・・・・・・・・・。)

火室の能力はサバイバルか物を破壊するときぐらいしか役に立たない。火室はそのことを気にしているようだ。

「お兄ちゃん・・・・・・・、凄い!!」

「え?」

「ありがとうお兄ちゃん!」

とても嬉しそうに植幸が言うと、

(でも・・・・・・・・、悪くは無い。)

と思いながら火室は柔らかい表情をしながら、いつもの雑なやり方で植幸の頭を撫でた。

『睦~~~!』

火室の耳に自分を呼ぶ声が入る。しかし、姿は見えない。

「・・・・・・・お前、何の用だ!!」

だが、火室には正体が分かっていた。

「姿が見えないのに声かけてくるな火奈!!」

『良いではないか!睦と妾の仲じゃろう?』

「どんな仲にもなった覚えはない!!」

『そうつれないこと言うではないぞ睦。ツンツンしてると真夜の嫌われるぞ。』

「っう・・・・・・!そ、そそんなんで嫌われるなら、とっくんのとうに嫌われてる!!」

朗様に動揺する火室。確実にここにダメージを食らったようだ。その様子を見て火奈がケラケラと笑った。

『まぁ、そんなことはよい。それよりも、睦。他のやつらを呼ぶのじゃ!真夜のところまで連れて行ってやるぞ!

「・・・・・・・・て、ことは・・・・・・・・。」

『うむ。イベントとやらじゃ。』

「・・・・・・・分かった。」

火室は計画で決まっていた場所に皆を探しに行った。



 暇だ。待ってるだけといのは退屈である。動きたいの気持ちはすごくあるのだが、計画通りにしないと魔王とおかんからの長ーい長ーいお説教が待っているのでおとなしくする。朝、食らったばっかりなのに再び食らうのはごめんである。せめて、百合ちゃんの意識が戻ってくれれば話し相手になってくれたのになぁ。彼女はまだ気を失ったままである。

「う~~~、暇!暇暇暇ぁ~~~~~!!」

『暇~!!』

私と風太君が駄々をこねる子供みたいにした。

『あらあら』

『困ったのぅ。』

水姫姉さんと地じぃは相変わらず保護者っぽい。

「水姫姉さん、何か面白いこと言ってぇ。」

『うーん・・・・・・・・、急に言われても・・・・・・・・・・。』

「じゃあ地じぃ!」

『昔々あるところにあるところに』

「昔話!?」

いや、それ私喜ばないから。喜ぶの風太君(と火奈ちゃん)だから!

『あ!そうだ!真夜お姉ちゃん。お歌、お歌歌ってー!』

「え?何で!?」

『僕が聞きたいから~。』

『あら、良いですわね。』

「み、水姫姉さんまで・・・・・・・・・。」

(しょうが無いなぁ・・・・・・・・。)


♪~

私が選んだのはとあるアニメの第一クウォーターのエンディングテーマだ。歌ってる歌手が奏でる高温がとても綺麗な曲。



火室からの連絡に寄り集まった保護者組は真夜を探して歩いていた。

♪~~~~~

「・・・・・・・・真夜?」

「如何しましたか?実。」

「真夜の声が聞こえた気がする。」

「おや。それはあの子のところに我々が近づいている証拠ですね。」

風天たちは歩き続けた。


♪~


今度は皆に聞こえた。


♪~


「真夜!」

早く恋人を見つけ出したかった風天が声を頼りに走り出した。


♪~

「・・・・・・・!!」


♪~


「真夜!!」


♪~


「・・・・・み、実先輩!!?」

風天が真夜に駆け寄り、真夜を抱きしめた。


次話は明後日、4日木曜日午前7時にup




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