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189.合宿(?)10~救助!~

「話元に戻すぞ。」

「うん。」

「俺の能力だと後勝にも被害がいってしまう。」

「うん。」

あ、ヒロインへの被害はスルーなのね、ライライ。

「・・・・・・そこで、あんたの出番だ。」

「私・・・・・?」

「あんたはまず水の精霊を使って見方全員の身体に付着した水分を取り除く。」

水は電気を通すからね。

「そしてあんたは濡れてる床から足を離す。方法は何でも良い。」

「うん。でも、ゆかりん達は?」

「・・・・・土だ。」

「え?」

「ポケ〇ンのタイプ相性表を思い出せ。地面タイプに電気タイプの技は全く効かなかっただろ?」

「うん。」

「だから、後勝を」

「百合ちゃんもでしょ!」

「あ・・・・・、悪い。つい、頭の中から抹消してた。」

「おい!!」

「後勝、・・・・・・と日陽」

何気に何拍か置いたよね!!?どんだけヒロインのこと避けてるの!?

「の身体を土の精霊を使って土で覆うんだ。そうすれば電気は通らないはずだ。」

「なるほど!!」

ゲームから学べることってあるんだね!!二次元バンザーイ!!(バンザーイ!!)

「作戦開始はあんたの好きなタイミングで良い。その代わり短時間で済ませろ。1秒一瞬もの隙があれば相手はいつでもトリガーを引くことができ。それを忘れるな。」

「うん!」


「水姫姉さん!」

私はライライの指示通りに、お湯を凍らせて作った壁を取り払うと同時に見方の身体に付着した水を取った。

「風太君!」

次に、ライライの指示にはなかったが、風太君の風の魔法で空気固定をし、敵2人動きをを封じた。入学したてのときに居合わせたファミレス立て篭もり事件のときに実先輩がやっていたものの拡大版だ。まぁ本来、防魔法具さえなければ実先輩にも、これくらいの規模は簡単にできるくらいの力があるんだけどね。なので決して、私がハイスペックだからというわけではない。え?だったらとっととやれば良かったじゃん、って?だって、転んで痛くてそれどころじゃなかったんだもん!でも、これ凄く便利だよね~。多分、ライライは風の魔法にこんな使い方があるって知らなかったんだよ。知ってたら確実に「やれ」って言ってただろうし。私も実先輩がやってるのを見て初めて知ったし。その道のプロしか知らないことって沢山あるし、やっぱり、人には人の専門分野があるということだ。

 まぁ、これで、銃を撃たれる心配は無くなった。

「地じぃ!」

次に、地じぃの土の魔法で近くにビーチから砂を持ってきた。

「ゆかりん、百合ちゃん!口閉じて!!」

私の言葉を聞き、2人はギュッと口を閉じた。それを確認した後2人を砂で包んだ。そして、風太君に上昇気流を起こしてもらい、それを使って屋根の上にのって、水で濡れた床から足を離した。

「ライライ!」

あとは、

「おぅよ!!」

ライライの出番だ。ライライは自分の片手を振り上げ、

「落ちろ!!」

と言って振り下ろした。すると、雷の音とともに、自然現象で起こる雷より小規模な雷が敵をめがけて落ちてきた。雷が敵に当たると、敵は力を失い倒れた。どれ同時に、ゆかりんと百合ちゃんから砂をとった。

「ライライ、その人達、感電死とかしてないよね・・・・・・・・?」

「当たり前だ。それくらいのコントロールもできないのに、こんな作戦立てないだろ。気絶してるだけだ。」

ライライが犯罪者になっていないことにホッとしたと同時に、背後から寒気出した。こ、これは・・・・・・・・・、ま、まさか・・・・・・・・・、あのお方がお怒りに・・・・・・・・・、

「で、これはいったいどういうことなのか説明していただけないでしょうか?(転生者)お2人さん。」

「「ヒィィ!!」」

で、出たーーーーー!!魔王が出たーーーー!!脱衣所に他の人々が勢ぞろいしていた。怖いよー!植幸君と実先輩外の人が怒ってる。特に、いや、ずば抜けて1番魔王が怖い!!あまりの恐怖で夢に出るよ!!ライライも顔を青くさせてる。多分、(あまりの恐怖で)ライライの夢にも出てくることだろう。

 とりあえず、再び風を起こし屋根から下りた私。

「ま、真夜!怪我は!!?」

私の肩をつかみ、私の全身を頭の先から足の先まで見る実先輩。

「大丈夫です。1回転んだだけです。」

「こ、転んだの!?」

「お風呂で、床に落ちていた桶につまずいて転んだんです。そのせいで穏便に片付けられなくて・・・・・・・・・、クシュン!!」

くしゃみが出た。そういえば、転んだのがお風呂場、つまりは濡れた床でしかもしばらくうつ伏せ状態だったから全身びしょ濡れだ。そのせいで冷えたことによりくしゃみが。

「とりあえず、髪乾かして服着替えよっか。」

「はい・・・・・・・。」

っう・・・・・・・、魔王の恐怖の後だと実先輩の優しさがいつも以上に身に沁みる。

「いえ、その前に現在の状況説明を。」

それに比べて、この魔王の鬼加減ときたら・・・・・・・・。

「慧。真夜が風邪ひいちゃうだろ。」

(そうだそうだ!!魔王の鬼!悪魔!死神!!)

と、気味悪そうなものを並べて心の中で魔王を責めてみた。口には絶対出さないよ。怖いからね!

「透けてはいないですが、服着替えたいです。」

こういう可能性があるから濡れても透けないような服を選んで着てきたのだ!エッヘン!

「あと、私はともかくとして、ゆかりんと百合ちゃんがタオル1枚なのでここに居座るのはどうかと・・・・・・・・・・・・・。」

土田君(変態)が2人を見ようとお風呂場を覗こうとしたら、瞬君とライライが1発ずつ殴っていた。変態退治だね☆いやぁ、こんなこともあろうかと透けにくい服を着てて本当に良かった良かった!殴り終わると、

「会長、」

と、魔王の犬が魔王(ご主人様)に言う。

「俺にもしますよね?尋問。」

「えぇ。もちろん。」

その笑顔怖いですよ、魔王様。

「なら、月影より先に俺が尋問を受けます。その間に、月影には身支度を整えもらう。これなら、時間の無駄になっていないはずです。いくら透けてないとはいえ、濡れた服を着たままでいるのは良くないと思います。」

ライライ、気が利きますなぁ!さすがは皆のおかん!いくら透けてないとはいえ、服が濡れてしまったことにより体に輪郭がくっきりと出てしまっている。まぁ、ゆかりんたちに比べたら恥ずかしい状態ではないんだけどさ。

「いいでしょう。では、月影さんは身支度を。私達は移動しましょう。私の部屋へ。後勝さん達は私達が出て行ったらここから出てください。」

 一応、犯人さん達の手足を縛ってから、とりあえず解散!!

次話は明後日、23日土曜日午前10時にup

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