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174.ゆかりんのバイト1~友達と彼氏~

 私の誕生日があった週末、実先輩とデートの約束をしていた。行き先はケーキ屋さんで、期間限定でケーキバイキングをやっているそうだ。しかも、カップル割りあり。よーし、食べまくるぞー!!


「いらっしゃいませ。」

店に入ると店員さんが笑顔で迎えてくれる。メード服に似たデザインの女性用制服。そんな制服を身に付けた女性店員にいつもだったらモエモエするところだ。が、いや、モエモエしないわけではないんだよ。ただ、それ以前のことが・・・・・・・・・。

「ゆ、ゆゆゆゆ、ゆゆかりーんー!!?」

「あ、やっぱりきたねー。」

女性店員の中に我が友、ゆかりんがいた。

「ゆかりんのアルバイトって、ケーキ屋さんだったんだぁー。」

「うん。中学生のときの友達がバイトしてて、紹介してもらったんだぁ。」

「かわいいねぇ。」

「うーん・・・・・・・・・・・、服はかわいいけど、私が着るとなぁ・・・・・・・。」

「いやー、んなことないっすよ。モエモエっすよー、ゆかりん殿ー。」

と言いながらゆかりんを写メる私。ゆかりんばれないように18期生3人(男ども)に見せよーと。ゆかりんの前で見せたらデータを消されそうだ。

「と、撮らないでよー!」

「えー、いいじゃん。」

「うぅー・・・・・・・・。じゃ、じゃあ、後でまやみんも着てね!写メるから。」

「え!?何で!?」

「モエモエだからー。」

「ない!ないない!!」

「えー、絶対モエモエ!ですよね、副会長さん。」

ゆかりんがいきなり話をふるもんだから、実先輩がびっくりしている。そして、

「だ、駄目!!」

と実先輩は答えた。

「へ?」

と言ったのは私だ。

「何でですかー?」

とゆかりん。

「だって絶対かわいいから。俺以外に・・・・・・、見せたくない。」

「か、かわいくな」

「わぁー!!ですよねー!かわいいですよねぇ、絶対。」

何故かゆかりんのテンションがupした。

「うん、絶対。」

「着たらまやみん、恥ずかしがって赤くなりますよねー。」

「うん。」

何の話じゃ。

「それがさらにかわいさを何倍にもさせるんですよね。」

「うん。俺の場合、それに加えて上目遣いも付くんだよ。またそれがかわいくて・・・・・!!」

「わー!副会長さん、羨ましいです!」

「分かってくれる?」

「はい!もちろん!」

「何か君とは仲良くなれそう。」

「まやみん大好き友達ですね!」

「うん。」

えーと・・・・・・・、現在、彼氏と友達が仲良くお話しています。ここは妬くべきなんだろうけど・・・・・・・・、内容が内容だけに妬きません!

「いやー、こんな有意義なお話ができるなんて、副会長さんの下駄箱に店のチラシを入れといたかいが有りましたー。」

「あぁ。あれ、君だったんだ。」

ん?ちょっと待て。何か聞き捨てならないことが聞こえたような・・・・・・・・・?

「ゆ、ゆかりん!?何やってるの!?何でやったの!!?」

「えー、だから、さっき言ったこと、そのまんまだよ?」

「普通、ラブレターとかじゃないの!?」

「うん、普通はね。でも私は異常だから(W)。やった理由は、まやみんが口説かれてるのを見たかったからだよ。」

「それ見てどーするの!?」

「うーん・・・・・・、目の保養?」

「へ!?どこが??」

「美男美女カップルは良いよねー。まやみんも好きだし。」

「う、うん。??」

「そういうことー。」

「美男には同意するけど、私は美女じゃない!!」

「うん。〝美〟じゃなくて〝かわいい〟だもんね!」

「かわいくなんて」

「うん。真夜は世界で1番かわいい。」

「!!?」

「流石、副会長さん!分かってますね!!」

駄目だ。ツッコミが追いつかない・・・・・・・。

次話は明後日、29日土曜日午前10時にup

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