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162.Sister princess's birthday surprise plan

すみません。遅くなりました。


第3者目線

 1学期期末テストが終わった後の、7月のある日のこと。生徒会室のにて、真夜・風天(バカップル)以外の総務会メンバーがそろっていた。

「風天先輩、まだかなー。」

「あと、20分はかかると思うよ、土田君。」

「何で、この面子に俺が混じってるんだよ・・・・・・・。」

雷瀬がめんどくさそうな表情をしながら言った。そう、総務会メンバーの中に、何故か雷瀬がいた。

「嘘の信憑性が増すからですよ、雷瀬さん。」

(ッゲ・・・・・、魔王様!!)

魔王こと金島が、飼い犬の雷瀬の質問に答えた。

「俺と瞬ちゃんじゃぁ、真夜ちゃんに普通に嘘、つくからねぇ。」

「え!?僕も!?」

「つくでしょー。」

「水原、あんたはそういうやつだよ。」

土田の発言に雷瀬も同意する。

「その点、ライライは、冗談は言うけど嘘はつかないもんね、同志(真夜ちゃん)には。」

「ま、まぁな・・・・・・・。で、副会長様は何やってるんだよ?」

「うーん、ダミーで真夜ちゃんを送ってる。」

「そこまで、手の込んだこと、しなくていいだろ・・・・・・・・。」

「えー。だって、魔王(金島先輩)が・・・・・・。」

 真夜には、放課後の集まりは無しになったと連絡してある。真夜を騙すために、総務会メンバー全員に1回、(ダミー)のお休みメールを生徒会長である金島がいれ、さらに、帰りは風天に送らせたのだ。

「ライライ。ずっと気になってたんだけど、その、副会長()て、何?」

「あー、それは・・・・・・・、ちょっと、ラ〇ン、見ろ。」

 真夜には秘密で、真夜を除く神の関係者達のラ〇ンがある。その中に真夜を入れないのは、真夜に秘密で動くときに使うためである。優しい真夜にはできないような、汚いことをしなければならないときが来るのは明白だ。そんなときに使うために作ったものだ。

 雷瀬は、日陽と時栄の前でラブマジ(ゲーム)の話をするわけにはいかないので、そこに打つつもりなのだ。

 雷瀬が携帯をいじり始めた。植幸を除く、ラ〇ンのメンバーがバラバラのタイミングで、携帯を見る。

(どーでもいい内容なのに、先輩たちまで見るのかよ・・・・・・・・。)

と思った、雷瀬が打った内容はこうだ。

『ラブマジファンの間での愛称だ。正直、何で様付けなのかは俺には全く分からない。ただ、前世のときのクセで今だにそう呼ぶだけだ。』

雷瀬の文の後に、水原の文があった。

『もちろん、真夜ちゃんもそう呼んでたよ。まぁ、聖魔に入学する前までだけど。しかも、様の後にハートマークつきで。』

『俺の前世のやつなんて、様付けしないと娘が半日は口をきいてくれなかったんだよ・・・・・・・。』

「「「・・・・・・・・。」」」

土田、金島、火室が何ともいえない顔をする。ラ〇ンを見たタイミングがバラバラなので、その表情をしたのもバラバラなタイミングだが。

「ゴメン!遅くなった!!」

噂の(?)副会長様が息を切らせて生徒会室に入ってきた。

「月影さんを上手くごまかせましたか?実。」

魔王が副会長様に言う。

「あ、うん。大丈夫。そんなこと、考えられないようにしてきたから。」

と満面の笑みで副会長様が答える。

(またイチャついてたんだ・・・・・・・・。)

(クソッ!バカップルめ!!)

この場にいた風天以外がこの2つのどちらかを思った。

「風天先輩来たし、始めよっか。」

と土田が言う。

「何を始めるんだよ!?いや、それ以前に、何で俺たちは月影抜きで集まったんだよ!!?」

「あれ?ライライ、知らないんだっけ?」

「あ、あぁ・・・・・・・、た、多分・・・・・・?」

土田が知らなかったことが不思議だという風に言ったので、雷瀬が不安そうに答えた。

「ライライ、7月といえば、何がある?」

「7月・・・・・・・・?期末テスト?」

土田がずっこける。

「た、確かにあったけどぉ、」

「赤点無くてよかったな、土田。」

雷瀬は同じクラスなので、土田の点数を知っていた。

「いやー、生物がやばかったけどね。・・・・・・・て、期末テストじゃなくってぇ、もっと楽しいことー!」

「7月・・・・・・、楽しい・・・・・・・?七夕?」

再び、土田がずっこけた。

「た、確かに、国民的行事で楽しいかもだけどぉ」

「今年も雨だったよな。」

「あー、確かに。七夕って雨が降りやすいよねー。織姫と彦星、何年会えてなぃ。じゃなくてぇ!」

「じゃあ、夏休み?」

「うん。そうそう、遊ぶ予定を、・・・・て!そりゃあ、ライライも遊ぶけどぉ!」

「決定事項かよ!!?」

「そういう、国民的行事じゃなくって!!あーもう、いい!!答え言う!!」

「最初っからそうしろよ!!」

「7月といえば、真夜ちゃんの誕生日でしょー!!」

「あ・・・・・・、そんなもんもあったな。」

「ライライ冷めすぎ!!」

「あんたは張り切りすぎだ!!」


 こうして真夜の誕生日計画が始まった。

次話は明後日、8日土曜日午前10時にup

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