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015.オタ3

 先ほども言いましたが私はオタクです。佐野真弓から月影真夜になった今でも真弓と変わらず、乙女ゲームが大好きである。乙女ゲーム以外にも少女向けライトノベル(少女小説)、少女マンガもそのときから好きだ。好きとまでは行かなくても、少年向けラノベも読むし、ゲームは人気作ならほとんどplayしているし、BL(薔薇)もドンとこいだ。ただし、自分が女ゆえGL(百合)はちょと・・・・・・。ここも真弓と変わってない。で、やかりんに私がオタクであることをカミングアウトし、ゆかりんはどうなのかと聞いたら、私の趣味+BL(薔薇)が好きだそうだ。って、オタクどころか、腐女子だったのか・・・・・・・。まぁ、そんなことで縁は切らないよ。二次元話がちゃんとかみ合うから。現在も、ある少女小説について語りあっていた。ちなみに現在手元にあるこの少女小説は私の私物である。

「このシーンのこのキャラのセリフがたまんないんだよー。」

「あぁ、確かに借りて読んだときこのキャラまやみん好きそうだなぁー、って思ってたよー。」

「ばれましたかー。」

と話していると、

「まっやちゃーん!!」

と1人の少年が訪ねてきた。土田君だった。土田君は私の手にある今話していた小説を視界に入れたとたん、「見せて!!」と言い、私から取り上げた。こいつが軽い人間だと知っている私は何も言わない。そして土田君が

「これは・・・・・・・、○○先生の小説・・・・・・・・!!」

と目を輝かせている。

「へ?そうだけど・・・・・・・?」

私が返す。

「これ、誰の?」

「わたしのだけぇ」

「これ貸して!真夜ちゃん!!」

私が言い終わる前にレンタルを要求してきた。

「っえ?ちゃんと返してくれるなら良いけど・・・・・・・。読むの?これ・・・・・・・。」

乙女小説だよ、これ。男の子なのに読むの君!?

「うん、もちろん。俺、この先生が書いてるラノベの」

「×××××?」

「そう、それ!好きなんだぁー。」

「っえ、じゃあ、土田君はオタクなわけ・・・・・?」

土田君はこくんとうなずく。一瞬、驚いたが、ラブマジのファンブックのすみっこに土田光は実はオタクであると書いてあったのを思い出して納得した。まぁ、ラブマジをplayする上では全く役立たなかった情報だけどね。

「真夜ちゃん。」

「ん?」

「秘密だよ。俺がオタクだって知ってるの、真夜ちゃんだけだから。」

とわざわざ私の耳元で言ってきた。おい、やめろ土田。風天先輩に及ばないとはいえ、土田もそこそこイケボなんだから!

「いや別に、私だけじゃなから。ゆかりんも知っちゃったから。」

今の心境をごまかすように私は言った。

「・・・・・・・て、土田君。何か用があって来たんじゃないの?」

「っあ!そうだった!!真夜ちゃん、国語の教科書貸してー!!」

と土田君が言うと、私が出す前に瞬君が国語の教科書を取り出し土田君に投げた。土田君は無事着キャッチ。運動神経だけは良いんだよ、馬鹿だけどね土田。そして瞬君が「落書きしないでよ。後、それもってとっとと帰れ(怒)」と言うと、「ありがとう!!」と言い私の少女小説と瞬君の国語の教科書を持って土田君は自分の教室に帰って行った。その日から、私とゆかりんと土田君はオタク三同盟(略してオタ3)を結んだ。

ちなみに土田君、ちゃんと少女小説を読み後日感想をものべてきた。何でもこい派か・・・・・。

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